大真空JP:6962

時価総額
¥301.5億
PER
13.1倍
水晶応用電子部品の製造販売を行う、一般水晶振動子や音叉型水晶振動子、水晶応用製品等の総合メーカー。

沿革

1963年5月

兵庫県神戸市に真空管、ブラウン管並びに水晶振動子ベース加工のため、株式会社大和真空工業所を設立

1965年7月

水晶振動子部品の生産開始

1966年8月

兵庫県加古川市に加古川工場を新設

1970年11月

東京都に東京営業所を開設

1971年10月

兵庫県加古川市に本社を移転

1973年1月

兵庫県西脇市に黒田庄工場(現西脇工場)を新設

1974年6月

兵庫県神崎郡に市川工場(現神崎工場)を新設

1976年9月

台湾 高雄に関連会社加高電子股份有限公司を設立

1976年11月

宮崎県児湯郡に宮崎工場を新設

1976年12月

兵庫県加古川市に本社社屋を新築移転

1977年8月

アメリカ カリフォルニア州に販売子会社DAIWA CRYSTAL CORPORATION(現 DAISHINKU

(AMERICA)CORP.)を設立(現連結子会社)

1980年6月

加古川工場内に中央研究所を新設

1980年10月

鳥取県鳥取市に鳥取工場(現鳥取事業所)を新設

1981年5月

株式額面金額変更のため、株式会社大和真空工業所(旧株式会社文化堂百貨店)と合併(合併比率1:10)

1981年9月

香港 九龍に販売子会社DAIWA CRYSTAL(H.K.)LTD.(現大真空(香港)有限公司)を設立(現連結子会社)

1982年6月

兵庫県加古川市に本社第二社屋を新築

1982年7月

アメリカ カンサス州にDAIWA CRYSTAL CORPORATION(現DAISHINKU(AMERICA)CORP.)カンサス駐在員事務所を開設

1983年3月

大阪証券取引所市場第二部に株式上場

1984年1月

兵庫県加古川市に中央研究所を新築移転

1984年4月

徳島県吉野川市に徳島工場(現徳島事業所)を新設

1985年3月

徳島県吉野川市に徳島第二工場(現徳島事業所)を新設

1985年3月

シンガポールに駐在員事務所を開設

1985年4月

ドイツ デュッセルドルフに駐在員事務所を開設

1985年6月

兵庫県加古川市に物流センターを新設

1987年5月

愛知県知立市に中京出張所を開設

1988年3月

シンガポール駐在員事務所を解消し、販売子会社DAIWA CRYSTAL(SINGAPORE)PTE.LTD.(現
DAISHINKU(SINGAPORE)PTE.LTD.)を設立(現連結子会社)

1988年9月

兵庫県加古川市に大真興産株式会社を設立

1989年4月

東京営業所を廃止し、神奈川県川崎市に東京支店を設立

1989年5月

商号を株式会社大真空に変更

1989年7月

インドネシア ジャカルタ郊外に製造子会社PT.KDS INDONESIAを設立(現連結子会社)

1991年2月

ドイツ デュッセルドルフ駐在員事務所を解消し、販売子会社DAISHINKU(DEUTSCHLAND)GmbHを設立(現連結子会社)

1991年9月

大阪証券取引所市場第一部に指定

1993年5月

中国 天津に製造子会社天津大真空有限公司を設立(現連結子会社)

1993年9月

東京都中央区に八重洲営業所を開設

1994年4月

西原金属工業株式会社へ出資により子会社化

1994年4月

台湾 台北に販売子会社台湾大真空股份有限公司を設立

1994年7月

中京出張所を愛知県名古屋市に移転し、名古屋営業所を開設

1995年9月

鳥取工場(現鳥取事業所)に移動体通信機器用水晶デバイスの生産拠点を新設

1995年11月

九州通信工業株式会社(現株式会社九州大真空)へ出資により子会社化(現連結子会社)

1996年6月

東京支店を東京都中央区に移転

1997年10月

イギリス ロンドンにDAISHINKU(U.K.)LTD.を設立

1998年5月

埼玉県さいたま市に東京研究所を新設

1999年8月

DAISHINKU(AMERICA)CORP.カンサス駐在員事務所を閉鎖し、ジョージア州に事務所を開設

1999年12月

加古川工場を閉鎖

2000年3月

八重洲営業所を東京支店に統合

2001年5月

天津大真空有限公司を増床

2002年9月

大阪府大阪市に大阪営業所を開設

2003年7月

中国 上海に販売子会社上海大真空国際貿易有限公司を設立(現連結子会社)

2003年8月

西原金属工業株式会社の株式を売却し、連結子会社から除外

2003年8月

加高電子股份有限公司の株式を取得により子会社化(現連結子会社)

2004年1月

DAISHINKU(U.K.)LTD.をDAISHINKU(DEUTSCHLAND)GmbHに統合

2004年8月

東京支店内に東京営業所を開設

2004年9月

加高電子股份有限公司に台湾大真空股份有限公司を合併

2004年12月

九州通信工業株式会社の商号を株式会社九州大真空に変更

2005年10月

宮崎工場の業務を株式会社九州大真空に移管

2009年7月

東京支店を廃止

2009年7月

東京営業所を東京都大田区に移転

2009年9月

大阪営業所を大阪府吹田市に移転

2010年3月

タイ バンコクにDAISHINKU(THAILAND)CO.,LTD.を設立(現連結子会社)

2010年7月

DAISHINKU(AMERICA)CORP.ジョージア州の事務所をカリフォルニア州の事務所に統合

2012年6月

中央研究所を増床

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に上場

2013年11月

東京営業所を東京都品川区に移転

2015年5月

大阪営業所の業務を国内営業部西日本営業課に移管

2015年11月

東京研究所を中央研究所に統合

2018年6月

中国 東莞に製造子会社加高電子(東莞)有限公司を設立(現連結子会社)

2021年12月

徳島事業所にフォトリソ工程用クリーンルームを増床

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所プライム市場に移行

2022年6月

監査等委員会設置会社へ移行

事業内容

大真空及びその関連会社は、大真空と連結子会社13社で構成されるグループ企業であり、水晶応用電子部品の製造販売を行う単独事業会社です。同社グループは、人工水晶などの部材から一般水晶振動子、音叉型水晶振動子、水晶応用製品などの電子部品を製造販売する水晶デバイスの総合メーカーとして位置づけられています。

水晶製品事業において、大真空は自社で製造販売するほか、連結製造子会社であるPT.KDS INDONESIA、天津大真空有限公司、株式会社九州大真空、加高電子股份有限公司に製造を委託しています。また、加高電子股份有限公司は、自社製品の製造販売に加え、その製造子会社である加高電子(東莞)有限公司、加高電子(深圳)有限公司、HARMONY ELECTRONICS (THAILAND) CO.,LTD.にも製造を委託しています。

海外での販売は、大真空(香港)有限公司を含む6社の販売子会社が担当しています。これにより、同社グループは国内外における幅広い製造・販売ネットワークを有しており、グローバルな事業展開を行っていることがわかります。

経営方針

大真空は、信頼を社是とし、グローバル企業としての地位を確固たるものにすることを経営ビジョンとしています。このビジョンの下、同社は2019年に創業60周年を迎えるにあたり、「10年長期経営計画」を策定しました。この計画では、「OCEAN+2戦略」と名付けられた7つの基本戦略を掲げ、技術力と企業力の強化を通じて、業界のリーダーとしての地位を確立することを目指しています。

具体的な戦略としては、「一社供給」を目指す薄型化技術の開発、「低コスト域への挑戦」を通じたコスト削減、材料ビジネスの拡大、オープンイノベーションによる共創、ニッチ市場での利益確保、新たな結晶とデバイスの開発に取り組んでいます。これらの戦略は、市場の拡大と技術要求の高まりに対応するためのものです。

中期経営計画においては、2022年から2030年までの期間を3つのフェーズに分け、それぞれのフェーズで具体的なマイルストーンを設定しています。現在は「基盤整備フェーズ」にあたり、小型・高周波品の供給拡大や環境に配慮した安定供給体制の構築などに取り組んでいます。また、Arkhシリーズの生産拡大を通じて、安定供給と環境対応の両立を目指しています。

大真空は、これらの戦略と計画を通じて、持続可能な社会の成長と発展に貢献し、水晶業界のリーダーとしての地位を確立することを目指しています。