大真空JP:6962

時価総額
¥181.3億
PER
59.8倍
水晶応用電子部品を製造販売し、人工水晶や一般水晶振動子、音叉型水晶振動子などの水晶デバイスを手がける総合メーカー。

事業内容

大真空は、連結子会社13社と共に構成される企業グループであり、水晶応用電子部品を製造販売する単独事業会社です。同社は人工水晶などの部材から一般水晶振動子、音叉型水晶振動子、水晶応用製品などの電子部品を製造販売する水晶デバイスの総合メーカーです。

大真空の水晶製品事業では、同社自身が製造販売を行うほか、PT.KDS INDONESIA、天津大真空有限公司、株式会社九州大真空、加高電子股份有限公司といった連結製造子会社に製造を委託しています。また、加高電子股份有限公司は自社で製造販売を行うほか、加高電子(東莞)有限公司、HARMONY ELECTRONICS (THAILAND) CO.,LTD.に製造を委託しています。

海外での販売は、大真空(香港)有限公司など6社の販売子会社が主に担当しています。これにより、同社はグローバルな市場での展開を図り、幅広い顧客に製品を提供しています。

経営方針

大真空は、創業60周年を機に「10年長期経営計画」を策定し、7つの基本戦略「OCEAN+2戦略」を掲げています。この計画は、技術力と企業力を活かし、リーディング企業としての地位を確立することを目指しています。特に、Arkhシリーズを中心に、IC内蔵の一社供給や低コスト化を進めています。

長期経営計画は3つのフェーズに分かれており、2024年からは「基盤確立フェーズ」が始まります。このフェーズでは、水晶デバイス市場の拡大に対応し、過去最高益を目指すとともに、ROE8%以上を目標に掲げています。また、資本コストを意識した経営を行い、企業価値の向上を図ります。

大真空は、製品の革新を進めるため、6インチウエハ用人工水晶の量産化やArkhシリーズのラインアップ拡充を進めています。また、次世代フルオート生産のパイロットラインを導入し、DXを活用して生産性を向上させる取り組みを行っています。これにより、競争力を高め、安定供給と環境対応を実現します。

同社は、中国市場への依存を減らすため、マーケットポートフォリオの見直しを進めています。さらに、IoT社会に不可欠なタイミングデバイスの安定供給体制を構築し、カーボンニュートラルに向けた取り組みを強化しています。これにより、新たな価値を創造し、持続的な成長を目指しています。