ウシオ電機JP:6925

時価総額
¥2298.6億
PER
31.3倍
ウシオ電機株式会社は、露光用ランプやデジタルシネマプロジェクター、紫外線治療機器、固体光源などを製造販売する企業。

事業内容

ウシオ電機は、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、Industrial Process事業では、露光用ランプや光学機器用ランプ、露光装置、キュア装置などを提供しています。このセグメントには、ウシオ電機本体やアドテックエンジニアリング、ウシオライティングなどが関与しています。

次に、Visual Imaging事業では、シネマ用ランプやデジタルシネマプロジェクター、一般映像向けプロジェクターを手がけています。主な関係会社には、ウシオライティングやジーベックス、クリスティデジタルシステムズなどがあります。

Life Science事業では、環境衛生製品や紫外線治療機器を提供しています。この分野では、ウシオ電機本体やUSHIO GERMANY GmbHが主要な役割を果たしています。

Photonics Solution事業では、固体光源を中心に製品を展開しています。関連会社には、Necsel Intellectual PropertyやUSHIO GERMANY GmbHが含まれています。

その他の事業として、電源機器の提供や不動産賃貸も行っています。これらの事業には、ウシオ電機本体と他の関連会社が関与しています。

経営方針

ウシオ電機は、2030年を見据えた新成長戦略「Revive Vision 2030」を掲げています。この戦略は、2024年度から2026年度をPhaseⅠ、2027年度から2030年度をPhaseⅡとし、ROEの向上を目指しています。具体的には、2026年度にROE8%以上、2030年度にROE12%以上を達成することを目標としています。

この成長戦略の中心には、Industrial Process事業への投資集中があります。ウシオ電機は、成長・開発投資及びリソースをこの分野に集中させ、特に半導体アドバンスドパッケージに関連する露光装置事業を成長のドライバーと位置づけています。AIやIoTの進展に伴う需要増加に対応し、露光装置のフルラインアップ化を進めています。

また、ウシオ電機は財務戦略として、ROE向上を目指し資本最適化に取り組んでいます。具体的には、資産効率の改善や有価証券の売却を通じた資本の再配分を進めています。さらに、配当や自社株投資を通じて資本圧縮を図り、ROEとPBRの改善を目指しています。

ウシオ電機は、ESG経営の強化にも注力しています。省エネルギーや廃棄物削減などの環境負荷低減に取り組むほか、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンス体制の強化を進めています。これにより、安定した事業継続と企業価値の向上を図っています。

さらに、ウシオ電機は人財戦略として、リスキリングや人財育成を推進しています。特に、注力事業であるIndustrial Process事業にリソースを集中させるための人材育成を進めています。これにより、経営効率の改善と持続的な成長を目指しています。