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イリソ電子工業JP:6908
沿革
1963年2月 |
現取締役会長佐藤定雄がプリント基板への部品の実装を目的として、神奈川県川崎市下沼部においてイリソ電子工業所を創業 |
1966年12月 |
神奈川県川崎市下沼部にイリソ電子工業株式会社を設立 |
1973年4月 |
ラッピングピンを開発し、製造、販売を開始(ピン事業開始) |
1975年12月 |
ピンヘッダー(雄コネクタ)の製造、販売を開始(コネクタ事業開始) |
1977年5月 |
本社及び工場を神奈川県川崎市高津区に移転 |
1978年12月 |
シンガポール共和国に子会社、IRS(S)PTE. LTD.(現・連結子会社)を設立 |
1980年3月 |
神奈川県川崎市中原区に子会社、アイアールエス精工株式会社を設立(1983年11月 茨城イリソ電子株式会社に商号変更するとともに、茨城県那珂郡大宮町に移転) |
1981年11月 |
大阪府大東市に大阪営業所を開設(1990年2月 大阪府大阪市中央区に移転) |
1982年7月 |
短絡用コネクタの製造、販売を開始し、本格的に多極コネクタの分野へ進出 |
1986年2月 |
茨城県那珂郡大宮町(現・常陸大宮市)に東関東営業所を開設 |
1986年7月 |
岩手県水沢市(現・奥州市)に東北営業所を開設 |
1991年4月 |
茨城イリソ電子株式会社を吸収合併し、当社茨城工場とする |
1993年1月 |
香港に子会社、IRISO ELECTRONICS (HONG KONG) LIMITED(現・連結子会社)を設立 |
1993年6月 |
中華人民共和国上海市松江区に子会社、上海意力速電子工業有限公司(現・連結子会社)を設立 |
1993年7月 |
香港に香港営業所を開設 |
1994年4月 |
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ市に子会社、IRISO U.S.A., INC.(現・連結子会社)を設立(2004年8月 ミシガン州に移転) |
1994年9月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1994年12月 |
ベルギー王国ブリュッセル市に欧州営業所を開設 |
1996年1月 |
フィリピン共和国キャビテ市に子会社、IRISO ELECTRONICS PHILIPPINES, INC.(現・連結子会社)を設立 |
1996年4月 |
IRS(S)PTE. LTD.の販売部門を吸収、当社シンガポール営業所とする |
1999年10月 |
シンガポール共和国に子会社、IRISO ELECTRONICS SINGAPORE PTE. LTD. を設立し、当社シンガポール営業所の業務を移管、同営業所を閉鎖 |
1999年11月 |
香港営業所の業務をIRISO ELECTRONICS (HONG KONG) LIMITED(現・連結子会社)に移管、同営業所を閉鎖 |
2000年4月 |
ドイツ連邦共和国シュツットガルト県ファザーネンホフ市にIRISO ELECTRONICS EUROPE GmbH(現・連結子会社)を設立し、当社欧州営業所の業務を移管、同営業所を閉鎖 |
2000年10月 |
中華人民共和国上海市に意力速(上海)貿易有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2002年4月 |
IRS(S)PTE.LTD.にIRISO ELECTRONICS SINGAPORE PTE. LTD.の機能を移管し、販売子会社とする |
2003年3月 |
タイ王国バンコク市にIRISO ELECTRONICS(THAILAND) LTD.(現・連結子会社)を設立 |
2006年11月 |
ベトナム社会主義共和国ハイズン省に子会社、IRISO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立 |
2007年5月 |
本社機能を神奈川県横浜市港北区に移転 |
2008年8月 |
中華人民共和国上海市に意力速(上海)電子技術研発有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2016年3月 |
メキシコ合衆国グワナファト州レオン市にIRISO ELECTRONICS Mexico,S.A. de C.V.(現・連結子会社)を設立 |
2016年6月 |
東京証券取引所市場第一部に上場 |
2016年9月 |
中華人民共和国江蘇省南通市に南通意力速電子工業有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2022年4月 |
有限会社エスジーディーを株式譲受により完全子会社化し、当会社の商号を有限会社イリソエンジニアリング(現・連結子会社)に変更 |
東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行 |
事業内容
イリソ電子工業株式会社とそのグループ企業は、オートモーティブ(車載)機器、デジタル機器、インダストリアル機器向けに、多極コネクタの製造、開発、販売を行っています。具体的には、基板対基板コネクタ(BtoBコネクタ)、FPC基板やFFCケーブル接続用のFPC/FFCコネクタ、機器間の信号接続用のインターフェイスコネクタを提供しています。これらのコネクタは、プリント基板の接続、FPC基板やFFCケーブルの接続、機器間の信号の接続に使用され、カーナビゲーションやPCなど多岐にわたる機器に装着されます。
イリソ電子工業は、生産子会社4社からの製品供給を受け、一部は販売子会社やユーザーに直接販売しています。販売子会社7社は、イリソ電子工業及び生産子会社から製品を供給され、その販売を担当しています。また、イリソ電子工業は、多極コネクタの設計及び設備の研究開発を意力速(上海)電子技術研発有限公司に委託し、成形金型の設計及び製作を有限会社イリソエンジニアリングに委託しています。
このグループの事業は、日本、アジア、欧州、北米というセグメントに分かれており、グローバルに展開しています。各地域での事業展開を通じて、イリソ電子工業グループは、多岐にわたる産業に対して高品質なコネクタソリューションを提供し続けています。
経営方針
イリソ電子工業は、経営理念に「人の心を尊重し、豊かな価値を創り、社会貢献に努める」と掲げ、顧客価値の創造を目指しています。同社は、コネクタを通じて人と環境にやさしい未来を創造することを新たなパーパスとしています。経営戦略として、自動車市場の電動化や自動運転、インダストリアル市場の自動化・省人化などの変化を捉え、独自技術を活用した事業拡大を目指しています。
中期経営計画では、2030年までに接続部品業界でのグローバルトップ10入りを目標に掲げています。これを達成するため、新規顧客開拓や海外生産拠点の拡大を推進しています。また、2024年3月期には売上高520億円、営業利益率20%の達成を目指す計画を策定しました。市場別では、電動車向けの拡販加速や5Gなど新たな市場への新製品開発を進めています。
重点施策としては、車載市場でのxEVやADAS等の拡販強化、インダストリアル市場でのグローバル顧客カバレッジ強化、販売チャネルの多様化、グローバル営業体制の強化、可動(フローティング)技術を核とした製品開発力の強化などを挙げています。さらに、品質力やコスト力の向上、生産効率・生産能力の向上、経営インフラの強化にも注力しています。
イリソ電子工業は、不透明な経済環境の中でも、xEV市場の成長を捉え、売上拡大に努めると共に、収益構造改善プロジェクトの刈り取り、戦略製品のラインナップ強化、営業力の強化、生産能力拡大、新ERPシステムの円滑な立ち上げなど、5つの施策を継続して注力しています。これらの取り組みを通じて、同社は長期的な成長と社会への貢献を目指しています。