ジオマテックJP:6907

時価総額
¥45.6億
PER
ディスプレイ、モビリティ、半導体・電子部品、その他品目向け製品の製造・販売、成膜関連部材の販売、成膜関連サービス提供。

沿革

1953-09真空成膜による光学部品の製造及び販売を目的とし、東京都品川区に資本金30万円で松﨑光学精密硝子株式会社を設立
1958-08商号を松﨑光学株式会社に変更
1959-02東京都大田区に多摩川工場(現、R&Dセンター)を建設し、各種金属表面鏡の生産を開始
1960-06商号を松﨑真空被膜株式会社に変更
1964-06酸化スズによる透明導電膜の生産を開始
1972-03酸化インジウムによる透明導電膜(ITO膜)の生産を開始
1975-03宮城県栗原郡金成町(現、宮城県栗原市)に金成第一工場(後の金成テクノセンター)を建設
1986-05宮城県栗原郡築館町(現、宮城県栗原市)に築館城生野工場(現、築館倉庫)を建設
1987-09宮城県栗原郡金成町(現、宮城県栗原市)に金成第二工場(現、金成工場)を建設
1988-09商号を松崎真空株式会社に変更
1990-03大阪府大阪市西区に大阪営業所を設置
1990-09東京都大田区に研究開発室(現、R&Dセンター)を設置し、開発体制を強化
1992-04商号をジオマテック株式会社に変更
1992-08西日本の生産拠点として、兵庫県赤穂市に赤穂工場を建設
1994-11日本証券業協会に株式を店頭登録
1996-03本社を神奈川県横浜市西区に移転
2001-06神奈川県厚木市に厚木工場を設置
2002-07中国江蘇省無錫市に吉奥馬科技(無錫)有限公司を設立
2004-12日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
2007-04大阪営業所を廃止し本社営業部に統合
2007-12吉奥馬科技(無錫)有限公司に第二工場を建設
2010-04ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
2011-04厚木工場を廃止しR&Dセンターに統合
2013-07東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2019-03金成テクノセンターを休止し金成工場に集約
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行
2022-08吉奥馬科技(無錫)有限公司の全出資持分を譲渡

事業内容

ジオマテックは、ディスプレイ、モビリティ、半導体・電子部品、その他の品目向け製品の製造・販売、成膜関連部材の販売、成膜関連サービスの提供を行っている企業です。同社は成膜加工関連事業を単一セグメントとしており、具体的には以下のような事業を展開しています。

ディスプレイセグメントでは、スマートフォン、タブレット、自動車、その他モバイル機器等の表示用またはタッチパネル用基板として、ITOやメタル等を成膜した基板や商材を提供しています。

モビリティセグメントでは、自動車、鉄道、船舶、航空機、その他輸送用機器、及び道路・交通インフラ設備用として、カバーパネル、ヒーター商材、g.moth®商材、その他商材を手がけています。

半導体・電子部品セグメントでは、半導体、センサー、太陽電池、燃料電池、通信デバイス用として、電気・電子機器、精密機器用に成膜した基板や商材を提供しています。

その他のセグメントでは、上記以外の成膜製品、成膜加工用部材、表面加工ソリューションサービス等を提供しており、幅広い産業に対応する製品とサービスを展開しています。

ジオマテックは、これらの事業を通じて、多様な産業分野における成膜技術のニーズに応えています。原材料については、得意先から提供される場合と自社で調達する場合があります。

経営方針

ジオマテックは、社会における存在意義として「価値ある薄膜・加工技術を提供し、モノづくりとテクノロジーの発展に貢献する」という使命を掲げています。同社は、薄膜・加工の技術とビジネスを極めるプロ集団を目指し、Society 5.0が標榜する超スマート社会と脱炭素社会の実現に寄与することを目標にしています。重点品目ごとに、ディスプレイ、モビリティ、半導体・電子部品に関して、経験と品質で信頼に応え、独自技術で新たな価値を提供し、薄膜加工技術で挑戦し続ける方針を定めています。

経営環境の変化に対応するため、ジオマテックは既存事業の強化、新規分野の開拓、リソースの整備、企業風土の改革という四つの課題に取り組んでいます。ディスプレイ、モビリティ、半導体・電子部品関連の三重点品目に対して、商材戦略の着実な実行を通じて、需要の発掘及び創造と競争力・収益力の強化を進めています。また、新規分野でのコア技術創出と新たなビジネスモデルの拡張、全社生産性の向上、そして全社員が活き活きと働ける環境の整備にも力を入れています。

これらの戦略は、スマートフォン市場の成長鈍化、ディスプレイパネルの有機EL化の加速、米中関係の悪化、世界的な半導体不足、ウクライナ情勢や円安進行によるエネルギー及び原材料価格の高騰など、厳しい経営環境の中でジオマテックが直面している課題に対処するためのものです。同社はこれらの戦略を通じて、持続可能な成長を目指しています。