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コーセルJP:6905
沿革
1969年7月 |
電子部品の販売及び電子機器製造販売を目的にエルコー株式会社を設立。 |
1970年2月 |
東京営業所(現 首都圏営業所)を開設。 |
1970年3月 |
本社を富山県富山市安住町7番22号に移転。 |
1971年9月 |
当社ブランド標準電源第1号となる「EDシリーズ」の製造販売を開始。 |
1973年7月 |
本社社屋及び工場を現在地(富山県富山市上赤江町一丁目6番43号)に新設、移転。 |
1975年6月 |
スイッチング方式の標準電源「GSシリーズ」の製造販売を開始。 |
1977年8月 |
大阪営業所を開設。 |
1978年4月 |
QCサークル活動を導入。 |
1978年6月 |
電源事業に専業化。 |
1980年4月 |
トランス製造会社トランサーブ株式会社(子会社)を設立。 |
1980年7月 |
本社隣接地(1980年4月に取得)に新工場を増設。 |
1980年9月 |
大洋電子工業株式会社を子会社化。 |
1982年5月 |
TQC(全社的品質管理)を導入。 |
1983年6月 |
名古屋営業所を開設。 |
1985年2月 |
北陸営業所(現富山営業所)を開設。 |
1986年4月 |
中小企業庁より「中小企業合理化モデル工場」に指定される。 |
1989年3月 |
立山工場を富山県中新川郡立山町に新設。 |
1990年4月 |
アメリカ合衆国にU.S.ELCO INC.(子会社、現 COSEL USA INC.)を設立。 |
1990年9月 |
京都営業所を開設。 |
1991年5月 |
エルコー高岡株式会社(子会社)を設立。 |
1992年4月 |
社名をエルコー株式会社からコーセル株式会社に変更。 |
1993年6月 |
ISO9001(品質管理及び品質保証の国際規格)の認証取得。 |
1994年12月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
1996年5月 |
TPM活動を導入。 |
1997年7月 |
ドイツ連邦共和国にCOSEL EUROPE GmbH(子会社)を設立。 |
1998年5月 |
中国特別行政区香港にCOSEL ASIA LTD.(子会社)を設立。 |
1999年1月 |
東京証券取引所市場第二部及び名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
1999年12月 |
ISO14001(環境マネージメントシステムの国際規格)の認証取得。 |
2000年5月 |
東京証券取引所市場第一部及び名古屋証券取引所市場第一部株式に指定される。 |
2002年5月 |
本社工場棟を増築。 |
2002年11月 |
中国上海に科索(上海)電子有限公司を設立。 |
2005年3月 |
ノイズフィルタ事業へ参入。 |
2007年5月 |
立山工場棟を増築。 |
2010年4月 |
エルコー高岡株式会社(子会社)を清算。 |
2011年6月 |
トランサーブ株式会社(子会社)を清算。 |
2011年11月 |
中国上海に上海科素商貿有限公司(子会社)を設立。 |
2011年12月 |
中国江蘇省に無錫科索電子有限公司(子会社)を設立。 |
2015年8月 |
ベトナム社会主義共和国にトランス製造会社 COSEL VIETNAM CO.,LTD.を子会社化。 |
2017年1月 |
大洋電子工業株式会社を吸収合併。 |
2018年6月 |
スウェーデン電源メーカーPowerbox International ABを子会社化。 |
2018年10月 |
本社隣接地にR&Dセンターを開設。 |
2020年2月 |
無錫科索電子有限公司(子会社・中国江蘇省)本社工場を新設。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しにより、同取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
2022年8月 |
監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行。 |
事業内容
コーセル株式会社とそのグループ企業は、直流安定化電源の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、コーセル株式会社を含む22社で構成され、地域別セグメントに基づいた製造・販売体制を有しています。具体的には、「日本生産販売事業」、「北米販売事業」、「ヨーロッパ生産販売事業」、「アジア販売事業」、そして「中国生産事業」の5つの報告セグメントに分かれています。
これらのセグメントは、ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタの製造・販売、および電源に使用する部品(トランス)の製造を行っています。また、スウェーデンとドイツを拠点とするPowerbox International ABを通じて、PRBX製品の製造・販売も手掛けています。これらの製品は、制御機器、半導体製造装置、医療機器市場など、幅広い分野に供給されています。
同社グループは、日本及び中国を主要な製造拠点とし、北米、ヨーロッパ、アジア市場に製品を販売しています。製品ラインナップは、汎用性のあるカタログ品から、顧客の仕様に合わせたカスタム品まで多岐にわたります。これにより、同社は一般産業機器、通信・放送機器、医療機器市場等、多様なニーズに応える製品を提供しています。
経営方針
コーセル株式会社は、直流安定化電源装置の設計開発・生産・販売を通じて、エレクトロニクス社会の進化に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。同社は品質至上を経営理念とし、多様性を重視する企業文化の醸成、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。また、顧客起点のニーズを捉えた付加価値のある製品とサービスの提供をビジョンとして掲げています。
第9次中期経営計画では、新しい価値を創造する技術革新、事業改革・改善、組織の進化を通じて、持続的成長を目指してきました。具体的には、新製品開発体制の構築、デジタル技術を活用したマーケティング強化、生産ラインの自働化推進などに取り組んでいます。これらの取り組みは、連結営業利益率15%以上、連結ROE(自己資本利益率)10%を目指す経営指標に貢献しています。
第10次中期経営計画では、外部環境の変化に対応し、高利益体質の会社への転換を目指しています。重点戦略として、適正な利益・原価管理の実現、新製品売上比率の向上、欧州ビジネスの強化を掲げています。2025年度までに営業利益率を15.0%、新製品・リリース済新製品寄与率を21%以上、EU売上高を71.6Mユーロに引き上げることを目標としています。
これらの戦略は、エレクトロニクス業界の動向、特に自動車の自動運転やEV化、データセンターの需要拡大などに対応するためのものです。コーセルは、これらの環境変化を踏まえ、顧客起点のニーズに応える製品とサービスを提供し、スマートエネルギー社会に不可欠な企業へと成長していくことを目指しています。