トミタ電機JP:6898

時価総額
¥11.7億
PER
フェライトコアやコイル・トランスの製造・販売、賃貸店舗の賃貸事業を展開。

沿革

1960年2月

電子部品材料であるフェライトコア(磁性材料)の製造販売の拡大を図るため、有限会社富田電機製作所を継承して富田電機株式会社を設立、販売が京浜地域であったところから知名度等の普及のため本社を東京都大田区仲蒲田に設置。生産拠点を鳥取市行徳に鳥取工場として設置。

1961年9月

生産及び管理の一体化を図るため本社を鳥取市行徳(鳥取工場)に移転。
同時に、従来の本社所在地に東京営業所を設置。

1964年12月

合理化計画に基づく本社工場の第一期新増築工事を完了。

1965年10月

京阪神地域の拡販を図るため大阪営業所を大阪市北区に設置。

1967年1月

鳥取市古市(現幸町)に第2工場を建設。

1967年3月

東京営業所において直接輸出開始。

1968年4月

大阪営業所を大阪市都島区に移転。

1968年5月

コイル及びトランスの製造販売を開始。

1969年12月

第3工場を鳥取市行徳(現幸町)第2工場隣接地に建設。

1970年1月

Mn-Zn(マンガンジンク)系フェライトコアの生産開始。

1970年9月

大阪営業所を大阪市東淀川区に移転。

1971年3月

商号をトミタ電機株式会社に変更。

1975年10月

本社工場を現在地(鳥取市幸町123番地)に移転拡張、工場を同一地区に集結。

1984年7月

圧電セラミックスの研究開発に着手。

1986年1月

圧電セラミックスの生産開始。

1986年8月

圧電セラミックス量産のため新工場を建設。(2009年10月生産中止)

1987年4月

香港にTOMITA FERRITE CORES[HK]LTD.を三亜洋行有限公司と合弁で設立。

1987年5月

ホーム・センタートミトピー湖山店を開店。(1997年1月閉店)

1987年12月

ホーム・センタートミトピー吉成店を開店。(1998年1月閉店)

1990年5月

タイにHARVARD THAI INDUSTRIAL CO.,LTD.を台湾、昭富実業股份有限公司他と合弁で設立。
(2004年11月 HARVARD TECH CO.,LTD.に出資元変更。当社の当期末出資比率 7%)

1991年5月

TOMITA FERRITE CORES[HK]LTD.が商号をTOMITA FERRITE LTD.(現TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)
LTD.)に変更。

1993年4月

東京営業所を東京都大田区蒲田に移転。(2016年11月東京営業所土地及び建物を売却)

1995年12月

株式を日本証券業協会の店頭登録銘柄として登録。

1996年8月

香港にTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.(現TOMITA FERRITE LTD.)を現地個人と合弁で設立。

1996年11月

中国広東省珠海市に珠海富田電子有限公司を当社の香港子会社であるTOMITA ELECTRONICS
(ZHUHAI)LTD.が合弁で設立、2001年4月独資化。

1998年8月

ISO9001認証取得。

2001年11月

珠海富田電子有限公司ISO9001認証取得。

2004年11月

ISO14001認証取得。

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2006年3月

珠海富田電子有限公司ISO14001認証取得。

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所との合併に伴い、大阪証券取引所ジャスダック市場(現:東京証券取引所スタンダード市場)に株式を上場。

2011年9月

TOMITA FERRITE LTD.及びTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.の株式を追加取得し、完全子会社化。

2011年11月

TOMITA FERRITE LTD.は商号をTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.に、TOMITA ELECTRONICS
(ZHUHAI)LTD.は商号をTOMITA FERRITE LTD.に変更。

2011年12月

TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.はTOMITA FERRITE LTD.に事業移管し一切の事業活動を終了。

2012年3月

TOMITA FERRITE LTD.は珠海富田電子有限公司株式の追加取得手続を完了し、完全子会社化。

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の証券市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

2014年7月

TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.清算結了。

2016年11月

東京営業所を東京都大田区大森に移転。

2017年2月

オランダに欧州営業窓口を設置。

2018年12月

珠海富田電子有限公司IATF16949認証取得。

2022年4月

東京証券取引所スタンダード市場へ移行。

事業内容

トミタ電機株式会社とその子会社2社は、電子部品材料と不動産賃貸事業を主軸に展開しています。同社の電子部品材料事業は、フェライトコア(磁性材料)の製造・販売と、電子部品であるコイル・トランスの製造・販売に分かれています。フェライトコアの製造は、トミタ電機とその子会社である珠海富田電子有限公司が担当し、販売はトミタ電機とTOMITA FERRITE LTD.、珠海富田電子有限公司が行っています。一方、コイル・トランスの製造はトミタ電機が、販売も同社が手掛けています。

不動産賃貸事業では、トミタ電機が賃貸店舗の提供を行っており、これにより同社は電子部品材料事業と不動産賃貸事業の二つの柱で事業を展開しています。これらの事業を通じて、トミタ電機グループは電子部品の供給から不動産の提供まで、幅広いニーズに応える体制を整えています。

経営方針

トミタ電機は、テクノロジーを駆使して市場に価値ある製品を提供し、顧客満足を追求すると共に、適正な利益を株主と従業員に還元することで、グローバル化を推進し企業価値の向上を目指しています。同社は、安定的な経営を重視し、企業体質の強化と経営基盤の強化を目指しています。具体的には、自己資本比率80%以上、売上高経常利益率3%以上を目標としています。

中長期的な経営戦略として、トミタ電機は、EV、情報通信、産業機器、医療機器、省エネ・環境分野における国内外市場での新規開拓に注力しています。中国・香港・欧州営業を通じた販売拡大、海外生産工場の品質改善や経費削減による利益重視の体制強化を推進しています。重点課題として、新規受注の獲得、原価低減に向けた品質改善と製造設備の刷新、高信頼性・高効率化を目的とした材質開発を挙げています。

これらの戦略は、新型コロナウイルス感染症の影響が薄れつつあるものの、エネルギーや資源価格の高騰、世界的なインフレ進行、為替変動など不確実な経営環境の中で展開されています。トミタ電機は、これらの課題に対応しつつ、電子部品材料事業と不動産賃貸事業の二つの柱で事業を展開し、幅広いニーズに応える体制を整えています。