IMAGICA GROUPJP:6879

時価総額
¥224.6億
PER
20.2倍
映像コンテンツ事業では劇場映画、ドラマ、アニメーションの企画制作、映像制作サービス事業では撮影から編集、流通までの映像技術サービス、映像システム事業では放送映像システムや医用画像システムの開発・販売を手がける。

沿革

1935-02映画フィルムの現像、プリント受注を目的として京都太秦に株式会社極東現像所を設立
株式会社長瀬商店より工場設備を引き継ぎ操業開始
1942-01商号を株式会社東洋現像所に変更
1950-12東京都品川区に五反田工場(後の東京映像センター)を新設、翌年1月より操業開始
1974-10東京都品川区に品川ビデオセンターを開設
1986-01商号を株式会社イマジカに変更
1992-07株式会社フォトロンの株式を取得し子会社化
1993-06本店を京都から大阪市北区に移転
1997-09株式会社フォトロンが日本証券業協会に株式を店頭登録
2000-03関西地区の事業強化を目的として株式会社IMAGICAウェストを設立
2000-05株式会社フォトロンがアイチップス・テクノロジー株式会社を設立し、営業開始
2000-11品川ビデオセンター跡地に新ビルを建設し、品川プロダクションセンターを開設
2002-04株式会社イマジカの商号を株式会社エフ・イー・エルに変更、株式会社エフ・イー・エルの新設分割により株式会社イマジカを設立
2004-12株式会社フォトロンがジャスダック証券取引所に株式を上場
2006-03株式会社ロボットの株式を取得し子会社化
2006-04株式会社イマジカの社名を株式会社イマジカホールディングスに変更するとともに、当社の映像関連事業の営業を吸収分割により株式会社IMAGICA企画(現株式会社IMAGICA Lab.)に承継し、当社は持株会社体制に移行
株式会社エフ・イー・エルより、同社保有の事業の一部を吸収分割により承継、株式会社フォトロン、株式会社ピクスが子会社となる
2006-07株式会社イマジカホールディングスの商号を株式会社イマジカ・ロボット ホールディングスに変更
2009-05人材コンサルティング事業を営む株式会社デジタルスケープ(現株式会社イマジカデジタルスケープ)の株式を公開買付等により取得し、子会社化
2011-04株式会社フォトロンを存続会社、株式会社イマジカ・ロボット ホールディングスを消滅会社とする吸収合併を行い、存続会社である株式会社フォトロンの商号を株式会社イマジカ・ロボット ホールディングスに変更
※現在の株式会社フォトロンは旧株式会社フォトロンから映像システム事業を承継した株式会社フォトロン企画が商号変更したものです
2012-12東京証券取引所市場第二部に上場
2013-04株式会社イマジカデジタルスケープが株式会社コスモ・スペースの株式を80%取得し子会社化
2014-04東京証券取引所市場第一部に市場変更
2014-11株式会社フォトロンが株式会社テレキュート(現株式会社IPモーション)の株式を取得し子会社化
2015-04SDI Media Central Holdings Corp.の株式を取得し、子会社化
2015-06株式会社イマジカデジタルスケープが株式会社ウェザーマップの株式を取得し子会社化
2016-04株式会社オー・エル・エムの株式を取得し子会社化
2017-02株式会社イマジカ・ライヴが事業開始
2017-06株式会社オー・エル・エムがベンチャー企業への投資会社、株式会社オー・エル・エム・ベンチャーズを設立
2017-10株式会社イマジカデジタルスケープがキューアンドエーアーキテクト株式会社(現株式会社イマジカアロベイス)の株式を取得し、子会社化
2017-11英国のPPC Creative Limitedの株式を取得し子会社化
2018-03株式会社オー・エル・エム・ベンチャーズがOLM1号投資事業有限責任組合を組成
2018-10商号を株式会社IMAGICA GROUPに変更
株式会社IMAGICAが株式会社IMAGICAウェスト及び株式会社IMAGICAイメージワークスを吸収合併し、商号を株式会社IMAGICA Lab.に変更
2019-01株式会社IMAGICA Lab.が株式会社IMAGICA IRISを設立
2019-03米国のPixelogic Holdings LLCの株式取得のための特別目的会社としてIMGI USA Inc.を設立
2019-04Pixelogic Holdings LLCの発行済株式の39.6%を取得し、同社を持分法適用関連会社化
株式会社主婦の友インフォスの株式を取得し子会社化
2020-06株式会社イマジカデジタルスケープが株式会社湘南ハイテク企画の株式を取得し子会社化
2020-07株式会社IMAGICA EEXを設立
2020-10米国のPixelogic Holdings LLCの株式を追加取得し連結子会社化
2020-12株式会社フォトロンが株式会社フォトニックラティスの株式を取得し子会社化
2021-03SDI Media Group, Inc.(旧SDI Media Central Holdings Corp.)の全株式を譲渡
2021-04株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスが事業開始
2022-01本店所在地を東京都港区へ移転
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
株式会社フォトロンが株式会社ISLWAREの株式を取得し子会社化
2022-06株式会社フォトロンが株式会社メディア・ソリューションズの株式を取得し子会社化
2022-12株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスが株式会社シネマコネクトを設立
2023-04旧株式会社イマジカデジタルスケープを株式会社IMAGICA GEEQに商号変更
新株式会社イマジカデジタルスケープが事業開始
2024-01アプシィ株式会社の株式を取得し子会社化
2024-03株式会社イマジカデジタルスケープと同社の子会社2社の全株式を譲渡

事業内容

IMAGICA GROUPは、映像コンテンツ事業、映像制作サービス事業、映像システム事業の3つのセグメントで構成されています。映像コンテンツ事業では、劇場映画、ドラマ番組、アニメーション作品、Web関連映像の企画制作、テレビCMやインターネット広告制作、出版事業、ミュージックビデオ制作、メタバースでの音楽ライブなど、映像を軸にした空間の総合プロデュースを手がけています。主な会社としては、㈱ロボット、㈱オー・エル・エム、㈱オー・エル・エム・デジタル、㈱オー・エル・エム・ベンチャーズ、㈱ピクス、㈱主婦の友インフォス、㈱IMAGICA EEXなどがあります。

映像制作サービス事業では、撮影、中継、番組・CM・PR等の映像・音声編集、デジタル合成、VFX・CG制作、デジタルシネマ、ローカライズ、ディストリビューションなど、撮影から中継、編集、流通までワンストップでグローバルに対応する映像技術サービスを提供しています。また、ゲームの3DCG制作やデバッグ、人材サービスも行っています。このセグメントには、㈱IMAGICAエンタテインメントメディアサービス、IMGI USA Inc.、Pixelogic Holdings LLC、PPC Creative Limited、㈱IMAGICA Lab.、㈱コスモ・スペース、㈱イマジカデジタルスケープなどが含まれます。

映像システム事業では、放送映像システム、ハイスピードカメラ、医用画像システム、光学計測など、映像・画像に関わる最先端のハードウェア及びソフトウェアの開発・製造・輸入・販売・保守サービス、映像・画像処理LSIの開発・販売、スポーツライブ中継・配信等を行っています。主要な会社には、㈱フォトロン、フォトロン M&E ソリューションズ㈱、PHOTRON USA, INC.、PHOTRON EUROPE LIMITED、アイチップス・テクノロジー㈱、㈱IPモーション、㈱フォトニックラティス、㈱イマジカ・ライヴなどがあります。

経営方針

IMAGICA GROUPは、映像コンテンツ、映像制作サービス、映像システムの3つのセグメントを核とする事業展開を行っています。同社は、技術革新の速度と新型コロナウイルス感染症の流行による社会環境の変化に対応し、中期経営計画「G-EST2025」を策定しました。この計画では、2025年度の売上高1,000億円、のれん等償却前営業利益率8%の実現を目指しています。

「G-EST2025」は、4つの基本戦略と3つの戦略的施策(DXによる経営改革、技術開発力の強化、人材の確保・活性化)、そしてSDGsへの取り組みに基づいています。2022年度には、国内外の動画配信事業者向けE2Eサービスが好調に推移し、売上高941億円、のれん等償却前営業利益57億円(利益率6.1%)と中期経営計画を上回る結果を達成しました。

同社は、高収益体質のグループを実現するために、収益力の向上を重要課題と捉え、戦略方針を見直しました。具体的には、グローバルE2E事業、ライブエンタテインメント事業、映像システム事業、ゲーム関連事業の拡大、そして変革事業の5つの基本戦略を設定し、それぞれの領域で成長と収益性の向上を目指しています。

例えば、グローバルE2E事業では、成長急拡大から安定成長に移行し、収益性を高めることを目標に掲げています。また、ゲーム関連事業では、M&Aによる拡大を含め、2025年度に売上高150億円、のれん等償却前営業利益率10%を目指しています。

IMAGICA GROUPは、これらの戦略を通じて、変化する市場環境の中での成長機会を捉え、持続可能な成長を目指しています。