アイコムJP:6820

時価総額
¥410.9億
PER
20.1倍
陸上業務用、アマチュア用、海上用無線通信機器やネットワーク機器の製造・販売を手がける情報通信機器事業。

事業内容

アイコムは、無線通信機器の製造と販売を主な事業としています。具体的には、陸上業務用、アマチュア用、海上用の無線通信機器、その他の無線通信機器、ネットワーク機器などを手がけています。これらの製品は、情報通信機器として幅広く利用されています。

製造は、アイコムとその子会社である和歌山アイコムで行われています。部材の一部は、子会社のPURECOM CO.,LTD.やICOM ASIA CO.,LTD.、関連会社のポジション株式会社から調達しています。これにより、製品の品質と供給の安定性を確保しています。

販売は、アイコムの子会社を通じて世界各地で行われています。北米ではIcom America, Inc.やICOM CANADA HOLDINGS INC.、南米ではICOM DO BRASIL RADIOCOMUNICACAO LTDA.、ヨーロッパではIcom(Europe)GmbH、アジア・オセアニアではIcom(Australia)Pty., Ltd.が担当しています。

日本国内では、アイコムとアイコム情報機器株式会社が販売を行っています。また、株式会社コムフォースは無線通信システムの構築、設置、サポートを提供しています。これにより、顧客の多様なニーズに応えています。

さらに、株式会社マクロテクノスはソフトウェアの受託開発と技術支援を行っています。これにより、アイコムの製品に付加価値を提供し、顧客満足度を高めています。

経営方針

アイコムは、無線通信技術を基盤にした成長戦略を推進しています。同社は「コミュニケーションで創る楽しい未来・愉快な技術」を経営理念に掲げ、無線通信技術と創造力を活かして、情報社会の発展と安全で豊かな社会の実現に貢献しています。

アイコムの成長戦略は、主に三つの柱から成り立っています。まず、コアビジネスの強化です。無線機単体のビジネスから、より高度なコミュニケーションシステムの開発・販売へと拡大し、新たな領域やプラットフォームを展開しています。また、衛星無線通信分野への進出を成功させ、独自の製品展開を進めています。

次に、新たなビジネスモデルへの挑戦です。アイコムは、回線料収入などのストックビジネスを海外市場に展開し、収益の拡大を図っています。また、無線通信技術を活用して異業種への参入を進め、戦略的なパートナーシップを構築しています。

最後に、100年企業を目指したサステナブル経営戦略です。アイコムは、サステナブル経営を基にしたバリュー・プロポジションの向上や、ESGに基づく持続的な成長を目指しています。さらに、ロボット生産やスマートファクトリー化を進め、製造プロセスの改革と進化を続けています。

アイコムは、2026年3月期を最終年度とする「中期経営計画2026」を発表し、売上目標達成に向けた取り組みを進めています。計画2年目の業績は厳しい状況にあるものの、着実に遂行しています。