SMKJP:6798

時価総額
¥187.7億
PER
27.5倍
電気通信及び電子機器用部品の製造販売を行うCS事業部、SCI事業部、イノベーションセンター、不動産賃貸や労働者派遣を手がけるその他事業。

事業内容

SMKは、電気通信および電子機器用部品の製造・販売を行う企業で、国内外に23の子会社と1つの関連会社を持っています。SMKの事業は、主に以下のセグメントに分かれています。

1. **CS(コネクション・システム)事業部**

このセグメントでは、同軸コネクタ、基板対基板コネクタ、FPCコネクタ、ジャックの製造販売を行っています。主要な関連会社には、SMK Electronics Corporation, U.S.A.やSMK Trading (H.K.) Ltd.などがあります。

2. **SCI(センシング、コミュニケーション&インターフェース)事業部**

このセグメントは、リモコン、スイッチ、カメラモジュールの製造販売を手がけています。SMK Electronics Corporation, U.S.A.やSMK Electronics (Dongguan) Co., Ltd.などが主要な関連会社です。

3. **イノベーションセンター**

イノベーションセンターでは、無線モジュールの製造販売と新規ビジネスの開発を行っています。このセグメントは主にSMK本社が担当しています。

4. **その他**

このセグメントには、不動産賃貸事業や労働者派遣事業が含まれています。昭和エンタプライズ株式会社が主要な関連会社として挙げられます。

SMKはこれらの多様な事業を通じて、国内外で幅広い製品とサービスを提供しています。

経営方針

SMKは、企業理念として「可能性の追求を通して、総合的な高度技術により、情報社会の発展に寄与する」を掲げています。ビジョン「CREATIVE CONNECTIVITY」では、創造的で柔軟な発想を持ち、失敗を恐れずに挑戦し、社会や顧客の課題を解決するソリューションを提供することを目指しています。また、人材の多様化と育成を進め、持続的な企業活動の基盤を築くことに注力しています。

SMKは、2025年に創立100周年を迎え、2035年の長期ビジョンとして「あらゆるニーズを実現する“ものづくり力”で、次の100年に貢献する」を掲げています。これに向けた中期経営計画「SMK Next100」では、2025年から2027年を「持続的成長に向けた構造改革を加速させる期間」と位置づけ、売上と利益の成長を目指しています。具体的には、資源投下とコスト構造改革、製販一体運営の強化を進めています。

SMKは、事業継続マネジメント(BCM)を通じて自然災害の影響を最小限に抑えるリスク対策を実施しています。また、開発・設計プロセスの改善として、3D CADの最新版への更新や3Dプリンターの活用を進めています。生産体制の効率化やスマート工場の実現に向けた取り組みも推進しています。

環境保全活動では、2045年にカーボンニュートラルを達成する目標を設定し、太陽光発電設備の導入やCO2排出の少ない電力メニューの選択を進めています。また、3R(Reduce/Reuse/Recycle)推進や省エネルギー・高効率化を目指した製品の環境配慮設計を行っています。

SMKは、CSR活動として企業理念・企業行動憲章を制定し、社会に貢献する企業を目指しています。社員行動規範を改定し、CSR・コンプライアンスの徹底を図っています。また、コーポレート・ガバナンスの充実・強化を進め、健全で効率的な経営を実現するための重要な仕組みと位置づけています。

SMKは、2027年までに売上高600億円、営業利益率3.5%、ROE(自己資本当期純利益率)5.0%を目標としています。これに向けて、グローバルでの生産体制の効率化や新製品の投入、固定費の削減を強化し、企業価値の最大化を図っています。