- 日本企業
- 鈴木
鈴木JP:6785
事業内容
鈴木は金型、部品、機械器具の製造と販売を主軸とする企業です。主力製品は精密プレス金型や精密モールド金型のほか、コネクタ関連の部品や車載・半導体向けの装置、医療機器などで、国内外の顧客に供給しています。
同社の主要顧客は自動車メーカーや電機・半導体関連企業、医療機器メーカーなどの製造業が中心です。売上は製品販売が柱で、加えて不動産の賃貸や発電による売電といった安定的な収入も持ち、海外拠点を通じた輸出も取り込んでいます。
事業は金型、部品、機械器具、賃貸の四つのセグメントで構成しています。金型部門は精密金型を、部品部門はコネクタの接点やハウジング、車載電装部品を、機械器具部門は車載関連装置や半導体関連装置、専用機や医療器具を手掛け、賃貸部門は不動産賃貸と売電事業を行っています。
経営方針
同社は中長期的に「永続的な成長、発展」を目指しています。具体的には四つの事業セグメント(金型、部品、機械器具、賃貸)を基盤に、経営改革によるコスト低減と強固な経営体質の確立で企業価値を高める方針です。中長期戦略として六つの重点方針を掲げ、特に研究開発と生産合理化で成長するR&D企業を目指すことを明確にしています。同社は安定収益の確保に向けて不動産賃貸や売電などの安定的収入源も活用し、景気変動に強い収益構造を構築しています。
同社は重点投資分野として自動車部品、医療組立、自動機器の三分野に注力しています。自動車部品では電池関連部品や安全・快適機能関連部品に投資し、部品量産技術の革新で市場優位を築こうとしています。医療組立事業では生産ラインの自動化と組立工程の合理化を進めて収益性を高め、機械器具部門では車載・半導体・医療向けの専用機開発を強化して差別化を図っています。顧客基盤は自動車メーカーや電機・半導体、医療機器メーカーが中心で、これら顧客のニーズに応える高品質を最重点にしています。
同社は新市場開拓と事業拡大を、既存の技術を新領域へ応用する形で進めています。海外拠点を通じた輸出拡大や、景気影響が小さい領域への参入によって安定かつ高収益な事業ポートフォリオを構築する計画です。具体的には自動車の電動化や自動運転、工場の自動化といった成長分野での受注拡大を狙い、顧客情報や業界情報の収集を強化して将来性の高い案件に先行投資を行います。同社は三つの重点分野を軸に、事業基盤を着実に拡大しています。
同社は技術革新を経営の中核に据え、精密金型技術と独自の部品生産技術をさらに磨く取り組みを進めています。具体的には「独自の技術融合」と「生産合理化の提案」を通じて新製品の事業化を加速し、品質管理と工程改善で歩留まりや生産効率を向上させる施策を実行しています。加えて、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を活用した生産ラインの自動化や予防保全の導入を進め、環境・生物多様性保全を含むSDGs目標の達成にも取り組んでいます。同社はこれらの技術投資で差別化を図り、顧客にとって代替の効かない技術力を確立することを目指しています。