能美防災JP:6744

時価総額
¥2180.9億
PER
18.2倍
火災報知設備や消火設備の製造・販売・取付工事・保守業務を中心に、設計、研究・開発、ビル管理業務などを手がける総合防災グループ。

事業内容

能美防災は、火災報知設備と消火設備の製造、販売、取付工事、保守業務を中心に事業を展開しています。同社は、親会社であるセコム株式会社と26の子会社、4つの関連会社から成る企業集団を形成し、安全を提供する総合防災グループとして活動しています。

能美防災の事業セグメントは、火災報知設備、消火設備、保守点検、その他の4つに分かれています。火災報知設備は、上海能美西科姆消防設備有限公司や台湾能美防災股份有限公司が製造し、能美防災が販売しています。消火設備も同様に、能美防災が製造販売を行い、関連会社に供給しています。

保守点検業務では、能美防災が火災報知設備や消火設備の保守点検、補修工事を行っています。九州ノーミ株式会社やノーミシステム株式会社などの子会社もこの業務を担当しています。その他の事業としては、日信防災株式会社が駐車場車路管制システムの施工、保守を行っています。

能美防災は、セコム株式会社に対してもOEM供給を行っており、親会社との連携を強化しています。これにより、同社は防災分野での技術力と信頼性を高め、国内外での事業展開を進めています。

経営方針

能美防災は、防災事業のパイオニアとして、社会の安全に貢献することを使命としています。同社は、研究開発からメンテナンスまでの一貫体制を整え、最新の防災システムを提供し続けることを経営理念としています。これにより、日本全国および世界に向けて、災害から生命と財産を守る取り組みを推進しています。

同社は「中長期ビジョン2028 ~期待の先をカタチに~」を掲げ、2028年度に向けた成長戦略を策定しています。このビジョンでは、「期待の先にある安全をカタチにし、誰もが笑顔で暮らせる社会を実現する」ことを目指しています。具体的な施策として、未来共創プロジェクト、人事戦略、未来投資計画の3つを推進しています。

未来共創プロジェクトでは、事業の深耕と探索、提案型人財の育成を組織的に進めています。また、人事戦略では、社員と組織の成長サイクルを加速し、中長期ビジョンの実現を支える体制を構築しています。さらに、未来投資計画を通じて、成長投資を積極的に推進しています。

能美防災は、デジタルトランスフォーメーションやサプライチェーンの強化、サステナビリティ経営の推進を基盤に、企業価値の向上を図っています。2026年から2029年までの「ステージⅢ」では、売上高170,000百万円以上、営業利益率12%以上、ROE10%以上を目指し、既存事業の収益拡大や新規事業の創出に注力しています。