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サンケン電気JP:6707
沿革
1937-10 | 故松永安左ヱ門氏により㈶東邦産業研究所が設立され、同堤研究室においてセレン整流器の試作研究を開始。 |
1946-09 | ㈶東邦産業研究所が終戦により解散となったため、堤研究室において完成された半導体の製造法、設備及び研究員を継承し、埼玉県志紀町(現 志木市)に東邦産研電気株式会社を設立。 |
1952-05 | 埼玉県大和田町(現 新座市)に本社・工場を移転。 |
1961-03 | 株式店頭公開開始。 |
1961-10 | 東京証券取引所市場第二部に上場。 |
1962-06 | 商号をサンケン電気株式会社と変更。 |
1963-03 | 埼玉県川越市に川越工場竣工。 |
1970-02 | 鹿島サンケン株式会社を設立。 |
1970-08 | 東京証券取引所市場第一部に上場。 |
1973-06 | 韓国サンケン株式会社(韓国)を設立。 |
1974-04 | サンケン電設株式会社を設立。 |
1978-07 | 石川県下の関係会社5社を合併し、石川サンケン株式会社(現 連結子会社)を設立。 |
1981-10 | 山形サンケン株式会社(現 連結子会社)を設立。 |
1988-03 | 福島サンケン株式会社(現 連結子会社)を設立。 |
1988-12 | サンケン エレクトリック ホンコン カンパニー リミテッド(中国、現 連結子会社)を設立。 |
1990-10 | サンケン エレクトリック シンガポール プライベート リミテッド(シンガポール)を設立。 |
1990-12 | スプレーグ テクノロジーズ インク(米国)の半導体部門を買収し、Allegro MicroSystems, Inc.(米国、現 Allegro MicroSystems, LLC、現 連結子会社)を設立。 |
1997-07 | ピーティー サンケン インドネシア(インドネシア、現 連結子会社)を設立。 |
2000-04 | サンケン エレクトリック コリア株式会社(韓国、現 連結子会社)を設立。 |
2001-05 | 台湾三墾電気股份有限公司(台湾、現 連結子会社)を設立。 |
2003-09 | 三墾力達電気(江陰)有限公司(中国)に出資し、当社子会社とする。 三墾電気(上海)有限公司(中国、現 連結子会社)を設立。 |
2005-07 | ポーラー ファブ エルエルシー(米国)を買収し、ポーラー セミコンダクター インク(米国、現 ポーラー セミコンダクター エルエルシー、現 連結子会社)を設立。 |
2005-09 | サンケンオプトプロダクツ株式会社を設立。 |
2007-05 | サンケンビジネスサービス株式会社(現 連結子会社)から同社ロジスティクス事業を新設分割し、サンケンロジスティクス株式会社として設立。 |
2013-03 | サンケン ノースアメリカ インク(米国、現 Allegro MicroSystems, Inc. 現 連結子会社)を設立。 |
2017-12 | サンケン エレクトリック(タイランド)カンパニー リミテッド(タイ、現 連結子会社)を設立。 |
2020-04 | サンケンロジスティクス株式会社を吸収合併。 |
2020-11 | サンケン エレクトリック ヨーロッパ ジーエムビーエイチ(ドイツ、現 連結子会社)を設立。 |
2020-12 | サンケン エレクトリック ユーエスエー インク(米国、現 連結子会社)を設立。 |
2021-03 | 社会システム事業を吸収分割によりサンケン電設株式会社へ承継。 |
2021-04 | 石川サンケン株式会社(現 連結子会社)がサンケンオプトプロダクツ株式会社を吸収合併。 |
2021-05 | サンケン電設株式会社の発行済株式の全てを株式会社 GSユアサに譲渡。 |
2022-03 | 鹿島サンケン株式会社解散。 |
2022-04 | 東京証券取引所プライム市場へ移行。 |
2023-05 | 新潟サンケン株式会社(現 連結子会社)を設立。 |
2023-12 | EK Co., Ltd.(韓国、現 連結子会社)の全株式を取得し、当社子会社とする。 |
事業内容
サンケン電気とそのグループ会社は、半導体デバイスの製造・販売および関連サービスを提供する事業を展開しています。製造は、石川サンケン株式会社、山形サンケン株式会社、大連三墾電気有限公司、ポーラーセミコンダクターエルエルシーが担当しています。これらの製品は、大連三墾貿易有限公司、アレグロマイクロシステムズエルエルシー、サンケンエレクトリックコリア株式会社などの子会社を通じて販売されています。
また、福島サンケン株式会社やピーティーサンケンインドネシアは製造と販売の両方を手掛けています。販売と技術支援は、サンケンエレクトリックコリア株式会社や三墾電気(上海)有限公司などが行っています。
アレグロマイクロシステムズインクは北米での製品開発、製造、販売を統括し、アレグロマイクロシステムズエルエルシーは製造を、アレグロマイクロシステムズアルゼンチンエスエーは設計を担当しています。これらの製品は、アレグロマイクロシステムズヨーロッパリミテッドや埃戈羅(上海)微電子商貿有限公司を通じても販売されています。
さらに、アレグロマイクロシステムズビジネスディベロップメントインクは販売と技術情報収集サービスを、アドバンスドパワーデバイステクノロジーズ株式会社は開発を行っています。これらの活動を通じて、サンケン電気グループは幅広い半導体デバイス関連の事業を展開していることがわかります。
経営方針
サンケン電気は、2003年に制定された経営理念に基づき、半導体をコアビジネスとして技術力と創造力の革新に努め、独自技術によるグローバルな事業展開を進めています。同社は、企業価値を最大限に高めるため、社会的要請や環境との調和に対する着実な対応を通じて、確固たる経営基盤の確保に邁進しています。
2021年4月からは、2023年度を目標年とする中期経営計画「21中計」を策定し、営業利益率13%以上、売上高1,700億円以上、ROE12%以上を目指しています。この計画の下、サンケン電気は、パワーモジュール、パワーデバイス、センサーを事業ポートフォリオとし、半導体市場の成長率を上回る売上成長を目指しています。
経営方針として、電動化・デジタル化が加速する未来市場に適合した製品での売上・利益拡大、技術的に認められる企業への変革、革新的なものづくりの追求、グローバル競争力の確保、成長市場におけるマーケティング強化とグローバルな販売戦略構築を掲げています。また、働き方改革とデジタル化の推進、多様性を尊重する組織文化の実現、地球環境保全に寄与する製品・技術開発と環境負荷低減活動による持続可能な社会の実現にも取り組んでいます。
サンケン電気は、これらの戦略を実現するために、21中計期間中に予定していた設備投資を増額し、旺盛な需要増にタイムリーに対応できる強靭なサプライチェーンの構築を目指しています。これらの取り組みを通じて、同社は中長期的な市場環境を見据えた成長に向けた戦略投資を進め、次の中期経営計画に繋げていく所存です。