テクノメディカJP:6678

時価総額
¥151.5億
PER
12.3倍
臨床検査用分析装置、医療機器の研究開発、製造、販売、輸出、消耗品製造、販売、装置保守サービスを展開。採血管準備装置・システム、検体検査装置、消耗品等を手がける。

沿革

1987年9月

川崎市高津区において資本金2千5百万円で株式会社テクノメディカを設立

1988年10月

九州地区販売強化のため福岡支店を新設

1989年1月

中部地区販売強化のため名古屋支店を新設

1990年9月

関西地区販売強化のため大阪支店を新設

1991年6月

かながわサイエンスパークに開発センターを設置

1997年3月

本社社屋が竣工、本社機能・研究センターを現在地に移転

1998年6月

本社第二研究所が竣工、研究開発部門の充実をはかる

2003年9月

日本証券業協会に株式を店頭登録

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年9月

本社第三研究所が竣工、研究開発部門及び物流の充実をはかる

2007年3月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2007年4月

ジャスダック証券取引所への上場を廃止

2008年3月

東京証券取引所市場第一部に指定

2009年7月

本社第四ビルが竣工、生産業務施設の充実をはかる

2012年9月

ヘルスケアセンターを開設、研究開発機能の強化をはかる

2019年8月

横浜市緑区に物流センターを開設、物流・倉庫施設の拡充をおこなう

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

テクノメディカは、臨床検査用分析装置や医療機器の研究開発、製造、販売、輸出を主軸に事業を展開しています。また、これらの装置で使用する消耗品の製造・販売や装置の保守サービスも手がけています。同社の製品は主に3つのカテゴリーに分類されます。

第一に、採血管準備装置および関連システムがあります。これは、採血や採尿検査の受付から、採血管の準備作業を自動化するシステムです。採血・採尿自動受付機や採血台表示システム、RFID検体情報統括管理システムなど、様々な周辺機器を組み合わせることで、医療施設に最適なトータルシステムを提供しています。

第二に、検体検査装置があります。これは、血液ガス分析装置や電解質分析装置、赤血球沈降速度測定機など、医療施設で患者の血液等の検体を分析するための装置です。これらの装置は、患者の病状を評価するために不可欠な役割を果たしています。

第三に、消耗品があります。これには、採血管準備装置や検体検査装置で使用するラベルやセンサーカード、キャリブレーション用パックなどが含まれます。また、これらの装置の保守も同社の重要な業務の一つです。

テクノメディカは、製品の研究開発から設計、製造、品質検査に至るまで、一貫して社内で行っています。これにより、高品質な製品を効率的に提供し、医療現場のニーズに応えています。同社は、医療機器の分野での技術革新をリードし、医療現場の効率化と患者サービスの向上に貢献しています。

経営方針

テクノメディカは、医療機器業界において、健康と医療の分野で独自性のある製品とサービスを提供し、社会貢献を目指しています。同社は、国内外の市場での売上増加を目指し、信頼性と品質の向上、開発技術の創造に注力しています。特に、新製品の開発を通じて新たな事業の創出を目標としています。

2023年度からの新3年間の中期経営計画では、事業基盤の強化と積極的な研究開発投資を推進し、安定成長を目指しています。重点領域として、「在宅医療」「予防医学」「先制医療」「POCT(臨床現場の即時検査)」などのキーワードに基づく製品開発に力を入れています。また、国内だけでなく、技術力を活かした海外市場への貢献も視野に入れています。

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、医療現場の課題に対応するため、感染症対策として多くの施策を実施しています。これには、感染予防対策用の飛沫防止シートの提供や、3密回避に役立つ採血管準備装置・システムの予約採血コントロールオプションなどが含まれます。

テクノメディカは、採血管準備装置・システム事業、検体検査装置事業、消耗品等事業の3つの事業分野でソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。また、SDGsの推進にも積極的に取り組み、社会課題の解決に向けた役割を果たしていく方針です。