エスケーエレクトロニクスJP:6677

時価総額
¥355.8億
PER
10.2倍
液晶・有機EL向け大型フォトマスクの設計・製造・販売の有力企業。スマートフォン・パソコン・薄型テレビ向けの大型フォトマスク、RFID製品、ヘルスケア機器、スクリーンマスク・メタルマスクを展開。連結子会社4社体制。台湾・韓国・中国・日本で展開。

事業内容

エスケーエレクトロニクスは、大型フォトマスクの設計・製造・販売を主力とするメーカーです。同社は液晶や有機ELパネルの製造工程で使う原版(フォトマスク)を中心に、パネルや電子機器向けの高精度な製品を手がけています。

顧客はスマートフォンやパソコン、薄型テレビ向けのディスプレイメーカーや半導体・電子部品メーカーが中心で、量産ラインや新製品の立ち上げに伴う需要を取り込んでいます。同社の売上は大型フォトマスクが中核で、RFIDやヘルスケア向けのソリューションや、スクリーンマスク・メタルマスクが収益の補完要素になっています。

事業は大きく三つのセグメントに分かれており、大型フォトマスク事業ではディスプレイの制御回路やカラーフィルターのパターンを基板に転写するための原版を供給しています。ソリューション事業では非接触識別(RFID)やヘルスケア分野の製品を扱い、スクリーンマスク・メタルマスク事業では車載ガラスや電子部品、半導体パッケージ向けの印刷工程用マスクを製造しています。

経営方針

エスケーエレクトロニクスは大型フォトマスクの設計・製造・販売を主力とする企業で、同社は「営業利益率20%以上」「ROE15%以上」「売上高総資産回転率1.0以上」を中長期の経営指標として掲げ、これらの達成を通じて企業価値と株主価値の向上を目指しています。大型フォトマスクはスマートフォンやパソコン、薄型テレビ向けのディスプレイ製造で必要とされる原版で、同社はこのコア事業の収益性を高めることで安定的な成長を図る方針です。

重点投資分野としては、既存のフォトマスク事業に対する生産能力の増強と高精細対応のための設備投資を挙げており、特に有機ELパネルや高精細ディスプレイ向けの需要取り込みを狙っています。高精度のマスク技術は差別化要因であるため、量産ラインや新製品立ち上げに対応できる生産体制の構築や品質管理の強化を具体策として進めています。

事業拡大ではフォトマスクに次ぐ収益基盤の構築を優先し、RFID分野の「エクストリームタグ」やヘルスケア分野の「デジタルコルポスコープ Q‑CO」「電気刺激装置 WILMO」といった製品で早期黒字化を目指しています。併せて取扱製品の拡充や自社製品の新規開発を進めるほか、新領域への参入やM&Aの検討も行い、海外では台湾での製造・販売や中国・韓国での販売網を活用して市場開拓を加速させています。最近はアサヒテック株式会社をグループに迎え入れ、販路と技術の統合でシェア拡大を図っています。

技術革新については「ファインテクノロジー」を基盤に研究開発を継続し、高精細化や機能付加に対応する技術開発を重視しています。具体的にはマスクの微細加工技術や検査・歩留まり改善のための工程技術、人材育成による開発力強化を進めるとともに、コーポレートガバナンスや環境負荷低減にも取り組み、持続的な成長を支える経営基盤の強化を図っています。