太洋テクノレックスJP:6663

時価総額
¥18.4億
PER
電子基板の製造・販売、基板検査機・鏡面研磨機の製造、産業機械のシステムインテグレーションサービスを展開。

沿革

1960年12月

和歌山県和歌山市において太洋工業株式会社を設立、捺染(※1)用ロール彫刻及びめっき加工を開始

1969年5月

エレクトロフォーミング加工(※2)による電気カミソリ外刃製造を開始

1981年4月

リジッド板(※3)製造、基板検査機事業を開始

1983年1月

対米輸出用プリント配線板製造のため、UL規格(※4)を取得

1984年4月

コンピュータ図形処理システムを導入

1986年6月

東京都港区に東京支店(現 東京事業所)を開設

1987年2月

株式会社ミラック(現 連結子会社)に設立出資(持株比率33.3%)、鏡面研磨機(※5)事業を開始

1988年1月

全自動プリント配線板検査装置試作品が完成

1989年6月

FPC(※6)設計を開始

1989年9月

大分県東国東郡安岐町(現 大分県国東市安岐町)に九州事業所を新設

1991年5月

東京都千代田区に東京支店(現 東京事業所)を移転

1993年3月

株式会社ミラックを子会社化(持株比率52.5%)

1993年4月

FPC製造を開始

1995年4月

本社にFPC加工工場を新設

1996年10月

品質保証の国際標準規格である「ISO9001」の認証を本社・九州事業所・東京支店(現 東京事業所)にて取得

1998年6月

FPC生産情報管理システム(TAPICS-Ⅰ)を導入

1999年4月

本社第1工場の多層配線板設備を増強

2001年1月

九州事業所に第2工場を新設

2001年6月

環境マネジメントシステムの国際標準規格である「ISO14001」の認証を本社・東京支店(現 東京事業所)にて取得

2001年8月

本社に高精細FPC用工場を新設

2001年12月

株式会社ミラックを完全子会社化(持株比率100.0%)

2004年12月

日本証券業協会に株式を店頭登録

2004年12月

ジャスダック証券取引所(東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場

2005年8月

中華人民共和国上海市に上海連絡事務所を開設

2005年11月

株式会社協栄システムと業務提携

2006年12月

本社に基板検査機製造工場を新設

2007年3月

タイ王国バンコク市にTAIYO TECHNOLEX(THAILAND)CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立(持株比率49.0%)

2007年11月

川崎市幸区に川崎事業所を開設(2011年2月閉鎖)

2009年5月

マイクロエンジニアリング株式会社(連結子会社)の株式取得(持株比率100.0%)、視覚検査装置並びに画像処理装置の開発、製造及び販売を開始

2011年6月

中華人民共和国上海市に太友(上海)貿易有限公司(現 連結子会社)を設立(出資比率100.0%)

2011年8月

旭東ホールディングス株式会社(旧 旭東電気株式会社)と資本・業務提携

2015年7月

台湾台北市に台北駐在員事務所を開設

2018年9月

産業用ロボットのシステムインテグレーションサービスを開始

2020年9月

旭東ホールディングス株式会社の破産手続き開始決定により資本・業務提携の契約解除

2021年8月

東京都千代田区内で東京事業所を移転

2021年12月

マイクロエンジニアリング株式会社(連結子会社)を吸収合併し、大阪事業所を開設(2022年9月閉鎖)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行

2023年12月

太洋テクノレックス株式会社に商号変更

事業内容

太洋テクノレックスは、自社および連結子会社3社(株式会社ミラック、TAIYO TECHNOLEX (THAILAND) CO., LTD.、太友(上海)貿易有限公司)を含むグループ企業として、電子基板、基板検査機、鏡面研磨機、産業機械などの製造および販売を主な事業としています。同社の事業は、和歌山県の地場産業である捺染産業向けの技術を応用し、特にFPC(フレキシブルプリント回路)の製造・販売に特化しています。FPCは、その折り曲げ可能性と高機能化に対応した基板精度技術の進歩により、スマートフォン、デジタルカメラ、車載機器など、限られたスペースに部品を配置する必要がある機器に広く採用されています。

太洋テクノレックスは、配線パターン設計から穴あけ、めっき、エッチング工程、最終検査までを社内一貫体制で行い、短納期・少量生産に対応する生産工程管理体制を構築しています。また、連結子会社を通じて、製品の販売およびサービス・サポートを提供しています。

同社はまた、基板検査機事業を展開しており、電子基板の導通抵抗や絶縁抵抗などの電気検査を行う通電検査機と、外観からのパターンの欠損やめっきの変色などを検査する外観検査機の製造および販売を行っています。

鏡面研磨機事業では、グラビア製版用の製版ロールやアルミニウム圧延ロールなどの表面を超鏡面仕上げする円筒鏡面研磨機を製造し、販売しています。この事業は、連結子会社の株式会社ミラックが製造を担当しています。

最後に、産機システム事業では、ロボットシステムの構想、設計、導入から周辺設備までのトータルソリューションを提案する産業用ロボットのシステムインテグレーションサービスを展開しており、各種産業機械の製造および販売、メーカー各社の産業機械等の仕入れ及び販売を行っています。

経営方針

太洋テクノレックスは、電子基板、基板検査機、鏡面研磨機、産業機械の製造および販売を行う企業グループです。同社は、特にFPC(フレキシブルプリント回路)の製造・販売に特化し、その技術力と品質により顧客の信頼を獲得し、安定的な取引関係を構築しています。また、社会的責任を果たすため、株主への利益還元や企業価値の増大に努めています。

成長戦略として、太洋テクノレックスは、電子基板事業の持続的成長を目指し、高密度配線板の製造に適した新工法や設備の導入を進め、医療機器や産業機器等の成長分野でのシェア拡大を図っています。また、テストシステム事業では、EV分野での需要増に対応し、AI技術を活用した欠陥検出能力の強化や、新たな市場・販路の開拓に注力しています。

さらに、サステナビリティ経営の推進を重要な経営施策と位置づけ、環境や社会課題の解決に取り組んでいます。脱炭素化社会の実現に向けた取り組みや、多様な人材が活躍できる環境づくり、コーポレート・ガバナンスの充実などを通じて、企業価値の向上を目指しています。

これらの戦略を背景に、太洋テクノレックスは、技術力と品質の向上、新たな事業領域への進出、そして社会的責任の遂行を通じて、持続可能な成長を目指しています。