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不二電機工業JP:6654
沿革
1958年5月 |
制御機器の製造及び販売を目的として、京都市左京区に資本金350万円にて設立、工場を京都市中京区に新設 |
1959年6月 |
本社を京都市中京区に移転 |
1959年7月 |
組合せ方式による集合表示灯を開発 |
1960年10月 |
本社工場を新築 |
1961年3月 |
デスク盤用小型スイッチの製造、販売を開始 |
1962年10月 |
ドラム式スイッチの小型タイプの製造、販売を開始 |
1963年6月 |
滋賀県草津市に草津製作所を開設、本社工場を統合し操業を開始 |
1963年11月 |
カム式操作スイッチの製造、販売を開始 |
1969年7月 |
変性PPE樹脂製組合せ式端子台を開発 |
1971年10月 |
大電流接触子の製造、販売を開始 |
1973年9月 |
大阪府摂津市に大阪営業所を開設 |
1974年2月 |
営業部を本社から草津製作所に移転 |
1975年9月 |
電磁式LED表示器を開発 |
1978年1月 |
指針式表示器を開発 |
1989年11月 |
草津製作所全館(本館、1号館、2号館、3号館)改築5ヵ年計画の完了 |
1991年5月 |
大阪営業所を大阪府茨木市に移転 |
1992年7月 |
滋賀県高島市新旭町に新旭工場を開設、操業開始、鉄道車両用切替スイッチの製造、販売を開始 |
1994年2月 |
業務拡大のため、東京都港区に東京営業所(現 東京オフィス)を開設 |
1994年6月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1995年10月 |
新旭工場の増築(1号館)を完了 |
1996年11月 |
鉄道車両用ドアスイッチの製造、販売を開始 |
1997年2月 |
草津製作所及び新旭工場において、ISO9001の認証を取得 |
1997年12月 |
新旭工場の増築(2号館)を完了 |
1998年4月 |
鉄道変電用I/Oターミナルの製造、販売を開始 |
1999年4月 |
テレフォンリレーの製造、販売を開始 |
2000年7月 |
ロック用試験端子の製造、販売を開始 |
2001年3月 |
電子商取引(不二電機工業 Web EDI)開始 |
2002年2月 |
高信頼ダブルブリッジ接点形スイッチの製造、販売を開始 |
2002年6月 |
本社、草津製作所及び新旭工場において、ISO14001の認証を取得 |
2003年4月 |
本社社屋を新築 |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
2005年6月 |
大阪営業所及び東京営業所において、ISO14001の認証を取得 これにより全事業所のISO14001の認証を取得 |
2006年11月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2007年1月 |
ジャスダック証券取引所への株式上場を廃止、配線脱落防止端子台を開発 |
2010年3月 |
大阪営業所及び東京営業所において、ISO9001の認証を取得 |
2011年3月 2011年7月 2011年8月 2012年1月 |
滋賀県草津市にみなみ草津工場を竣工 みなみ草津工場において、ISO9001の認証を取得 大阪営業所を草津製作所に統合 鉄道車両用車掌スイッチの製造、販売を開始 |
2012年5月 |
みなみ草津工場において、ISO14001の認証を取得 |
2013年9月 |
高耐圧遮断端子台の製造、販売を開始 |
2014年1月 2014年9月 2015年6月 2015年12月 2017年1月 |
米国向け鉄道車両用扉開閉表示灯の現地生産を開始 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 SemiCon Switchシリーズの製造、販売を開始 鉄道車両用制御回路開放器の製造、販売を開始 カラーバリアフリーLEDの製造、販売を開始 |
2017年3月 |
みなみ草津工場の増築(1号館)を完了 |
2018年11月 2019年5月 2019年6月 2019年11月 2022年4月 |
無停電電力量計コネクタの製造、販売を開始 鉄道車両用半自動ドアスイッチの製造、販売を開始 マスターコントロール用スイッチデバイスの製造、販売を開始 ダブルカムスイッチの製造、販売を開始 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からスタンダード市場に移行 |
事業内容
不二電機工業は、電気制御機器の製造および販売を主軸に事業を展開しています。同社の製品ラインナップは、制御用開閉器、接続機器、表示灯・表示器、電子応用機器など多岐にわたります。これらの製品は、電気制御機器の製造加工及び販売事業が売上の90%以上を占めるため、製品分類ごとに紹介されています。
制御用開閉器セグメントでは、カムスイッチ、補助スイッチ、鉄道車両用スイッチ、押しボタン・車掌スイッチ、ドラムスイッチ、遮断端子台などがあります。接続機器セグメントには、端子台、高耐圧端子台、断路端子台、コンデンサ内蔵端子台、コネクタ、コネクタ端子台、試験用端子、大電流接触子が含まれます。
表示灯・表示器セグメントでは、LED表示灯・集合表示灯、電磁式表示器、落下式故障表示器、鉄道車両用表示灯を提供しています。電子応用機器セグメントには、アナンシェータリレー、ボルテージリレー、インターフェイスユニット、テレフォンリレーがあります。
これらの製品は、Web EDI(Web Electronic Data Interchange)を通じてユーザーに届けられる流れを持っています。不二電機工業は、これらの製品群を通じて、電気制御機器市場におけるニーズに応えています。
経営方針
不二電機工業は、1953年の創業以来、電気制御機器の専業メーカーとして、品質、コスト、納期などで顧客の信頼を築いてきました。同社は、急激に変化する市場環境と多様化するユーザーニーズに対応するため、「共創共生」の関係を重視し、技術力の向上と最良の製品提供を目指しています。経営体質の強化に向け、新製品開発のスピードアップ、品質向上、コストダウン、IT化、人材育成に経営資源を集中し、ステークホルダーから信頼される企業づくりを進めています。
経営戦略として、2027年1月期に売上高5,000百万円を目標とする「STEP50」経営計画を策定しました。2021年2月から始まった3ヵ年の中期経営計画では、2024年1月期に売上高4,500百万円を目標としていましたが、新型コロナウイルスの影響や市場競争の激化により、目標を4,000百万円に修正しました。電力・重電機器市場の深耕、デジタル化対応機器の開発、海外市場での販売網強化といった取り組みを進めています。
また、企業価値と株主利益の向上を目指し、自己資本当期純利益率(ROE)5.0%以上、1株当たり当期純利益(EPS)80円以上を経営指標として設定しています。電力・重電機器市場の主力として、デジタル化や脱炭素電源の拡大など、事業環境の変化をチャンスと捉え、次世代製品の開発や収益力の強化、コスト改善に取り組んでいます。さらに、2022年6月には「SDGs宣言」を行い、社会インフラの適切な稼働支援や温室効果ガス排出量削減など、持続可能な世界の実現に向けた取り組みを進めています。