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日東工業JP:6651
事業内容
日東工業は、主に配電盤関連機器の製造・販売、情報通信機器の仕入・販売、電子部品の製造・販売を中心に事業を展開しています。これらの事業は、電気・情報インフラ関連の製造・工事・サービス事業、流通事業、電子部品関連製造事業の3つのセグメントに分かれています。
電気・情報インフラ関連の製造・工事・サービス事業では、日東工業自身が製造・販売を行うほか、関連会社が製造・販売を担当しています。具体的には、新愛知電機製作所や大洋電機製作所、日東工業(中国)有限公司などが含まれます。また、ECADソリューションズがソフトウェアの開発・販売を行い、南海電設やEMソリューションズが情報通信ネットワークや電気設備の工事を手がけています。
流通事業では、サンテレホンとその子会社が情報通信機器の仕入・販売を行っています。これにより、日東工業は情報通信機器の流通を支え、一部の製品については日東工業との直接取引も行われています。
電子部品関連製造事業では、北川工業とその子会社が電磁波環境コンポーネントや精密エンジニアリングコンポーネントの製造・販売を行っています。これにより、日東工業は電子部品市場においても存在感を示しています。
経営方針
日東工業は、2026年を目標とした中期経営計画を掲げ、企業価値の向上を目指しています。この計画では、社会課題の解決を通じて社会的価値と経済的価値の両立を図ることを重視しています。具体的には、電気・情報インフラ関連の製造・工事・サービス事業、流通事業、電子部品関連製造事業の3つのセグメントでの成長を推進しています。
電気・情報インフラ関連事業では、配電盤やキャビネット、情報通信関連事業の基盤強化を図り、先進技術を活用して収益性を高めることを目指しています。2024年度には、瀬戸工場の稼働開始により「スマートオーダー」システムを活用した自立キャビネットの受注が拡大しました。今後も生産自動化やスマートファクトリーの進展を通じて、収益性の強化を図ります。
戦略事業の推進では、グローバル化と事業・技術領域の拡大を進めています。2024年度には、インドやインドネシアでの展示会出展や制御盤業界の変革を目指す「制御盤DXアライアンス」の設立を行いました。今後も海外拠点の経営基盤強化や環境関連製品事業の基盤構築を進め、新たなビジネスの創出を図ります。
流通事業では、ソリューション事業の強化とサプライチェーンマネジメントの進化を通じて市場とサービスの領域を広げ、事業規模の拡大を目指しています。2024年度には、顧客別のソリューション提案体制を整備し、提案活動を開始しました。今後も提案商材の拡充や販売プロセスのデジタル化を進めます。
電子部品関連製造事業では、海外ビジネスの拡大とソリューションの強化を通じて、グローバルに稼ぐ力を高めることを目指しています。2024年度には、海外顧客向けのセミナー開催や国内自動車関連向けのソリューション強化を行いました。今後も日系メーカー海外現地法人との関係深化や新機能部材の開発を進めます。
日東工業は、これらの施策を通じて、地球の未来に「信頼と安心」を届ける企業グループとして、企業価値の向上に努めています。