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かわでんJP:6648
沿革
1926年3月1日 |
川﨑電気商会を東京都目黒区原町に創業者 川﨑 勇により創立 |
1940年6月20日 |
川﨑電気株式会社設立(資本金10万円) |
1940年6月 |
東京都目黒区原町に東京営業部開設 |
1945年6月 |
戦時疎開により工場を創業者の郷里、現山形県南陽市に移転新築(一貫生産工場として操業) |
1945年10月 |
本社を現在地に移転 |
1946年8月 |
商工省重要指定工場に指定 |
1960年10月 |
本社工場長期設備計画第Ⅰ期工事完成 |
1962年11月 |
山形県に本社を置く企業としての初の上場(東京証券取引所市場第二部) |
1963年10月 |
本社工場長期設備計画第Ⅱ期工事完成 |
1974年7月 |
東京営業部 東京都港区芝浦へ移転 |
1994年4月 |
佐賀県佐賀市大和町に九州工場完成 |
1996年8月 |
英文商号を「Kawasaki Electric Corporation」から「KAWADEN CORPORATION」に変更 |
1996年12月 |
山形工場がISO9001の認証取得 |
1997年1月 |
九州工場がISO9002の認証取得(2003年12月よりISO9001へ移行) |
1998年2月 |
山形工場がISO14001の認証取得 |
2000年4月 |
東京本社 東京都大田区南蒲田へ移転 |
2000年9月 |
民事再生手続開始の申立てを行う |
2000年12月 |
上場廃止 |
2001年6月 |
川﨑電気マニュファクチャリング㈱等の主要な子会社3社解散決議 |
2001年7月 |
民事再生法に基づく再生計画の認可決定が確定 |
2001年8月 |
100%減資と同時に18億円の第三者割当増資を行い新生川﨑電気㈱のスタートを切る |
2002年7月 |
再生債権の弁済を行い民事再生手続が終結 |
2004年8月 |
ブランド名「KAWADEN」と商号の統一を図るため、『㈱かわでん』に商号を変更 |
2004年11月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
2005年9月 |
山形工場検査棟増設 |
2006年6月 |
山形工場カチオン電着塗装設備稼働開始 |
2007年8月 |
九州工場板金工場棟増設 |
2008年8月 |
山形工場第2検査棟増設 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2016年6月 |
山形工場新塗装ライン稼動開始 |
2017年12月 |
東京本社 東京都港区港南へ移転 |
2021年12月 |
山形新塗装工場稼働開始 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場 |
事業内容
かわでんは、1940年に設立されたビルや工場、産業施設、大型マンション向けの高低圧配電盤、制御盤、分電盤などの配電制御設備をカスタムメイドで製作する大手専業メーカーです。同社は配電制御設備製造事業を単一セグメントとしており、日本国内の大型・中型オフィスビル、病院、学校、工場、大型マンション等に製品を提供しています。これらの製品は、その重量と容積の大きさ、カスタムメイドの特性から、主に国内での需要に応えています。
かわでんは、競合他社が外注に依存する中、研究から設計、製造、販売、アフターサービスまでを社内で一貫して行うことで、柔軟な対応が可能な体制を整えています。同社の製品は、新築やリニューアル時に特に需要があり、国内の民間設備投資の動向に強く影響されます。配電制御設備市場は、標準型市場とカスタム型市場に分かれており、かわでんはカスタム型市場に属しています。この市場では、公開企業はかわでんのみで、競合は主に未公開企業です。
また、かわでんは生産方式の日々の改善に取り組んでおり、生産拠点の効率性の追求、製品品質の向上、リードタイムの短縮、コスト低減を目指しています。これらの取り組みは、同社が長年にわたり培ってきた技術力と経験に基づいています。
経営方針
かわでんは、配電制御システムの専業メーカーとして、創業以来「電気に生きる」を理念に掲げ、社会と共生し人々の暮らしに貢献することを目指しています。同社は、技術革新と創造力を結集し、持続可能な社会の実現に向けた企業活動を推進しています。経営理念には、人間尊重、最高品質の製品・サービスの提供、技術革新による社会への貢献が挙げられており、これらを基に配電制御システムのリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしています。
中長期的な経営戦略として、かわでんは市場シェアの拡大とリニューアル事業の強化を図り、技術開発力の強化や品質向上、サービス体制の拡充を通じて経営基盤を一層充実させることを目指しています。また、2026年の創業100周年に向けて、環境問題への配慮を深め、省エネルギーや廃棄物削減など環境負荷低減に努めるとともに、持続可能な社会の実現に貢献する企業であり続けることを目標に掲げています。
経営指標としては、株主資本利益率(ROE)を重視し、コスト削減と収益改善、資本効率の向上に努めています。事業環境の変化に対応するため、部品供給制約への対応、製品競争力の確保、営業基盤の確保など、複数の課題に取り組んでいます。さらに、サステナビリティ経営を追求し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みや、多様な人材の活用、コーポレート・ガバナンスの強化を進めています。
これらの戦略を通じて、かわでんは持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。