戸上電機製作所JP:6643

時価総額
¥137.5億
PER
7倍
戸上電機製作所は、産業用配電機器(電子制御器、配電用自動開閉器、配電盤、システム機器)、プラスチック成形加工品、金属加工品、金型加工、ソフトウェア開発を手がける。

沿革

1925年

1925年3月12日創業者戸上信文の発明した自動配電装置の製作販売を目的として、現在地に資本金60万円をもって株式会社戸上電機製作所として設立した。

数次の増資を経て1943年には、資本金405万円になった。

1949年

資本金を1,500万円に増資した。福岡に出張所を開設した。

1952年

資本金を3,000万円に増資した。北海道地区販売充実のため札幌に営業所を開設した。

7月に佐賀塗装㈲(1992年に㈱戸上メタリックスに社名変更。現・連結子会社)を設立した。9月に㈲戸上電機サービス(1989年に㈱佐賀金属工業を合併し、㈱戸上デンソーに社名変更。現・連結子会社)を設立した。

1953年

中京地区販売拡張のため名古屋に営業所を開設した。

1954年

7月に九州化成㈱(1989年に㈱戸上化成に社名変更。現・連結子会社)を設立した。

1956年

資本金を6,000万円に増資した。

1957年

東京、大阪に商事部門を設立したが、業販政策の完遂に伴い東京は1969年、大阪は1968年に閉鎖し東京営業所、大阪営業所にそれぞれ一本化した。資本金を1億8,000万円に増資し、機械工場、鋳物工場の新増設を実施した。名古屋工場を新設した。

1960年

仙台に営業所を開設した。

1961年

2月に資本金を3億円に増資した。東京証券取引所市場第二部に上場した。鋳物工場、塗装工場を分離し別会社とした。12月に資本金を5億円に増資した。東京証券取引所市場第一部に指定された。福岡に商事部門を設立したが、初期の目的完遂に伴い1967年に閉鎖、福岡営業所に一本化した。広島に営業所を開設した。

1963年

名古屋に商事部門を設立したが、初期の目的完遂に伴い1967年に閉鎖、名古屋営業所に一本化した。四国地方販路拡張のため、高松に出張所を開設した。

1964年

4月に東京証券取引所市場第一部より第二部に指定替えとなった。

1971年

富山、長岡、静岡、高松、北九州の各出張所を営業所に昇格した。北九州営業所は、1997年に閉鎖し、九州支店に統合化した。長岡営業所は、2002年に閉鎖し、北陸支店、中部支店に統合化した。静岡営業所は、2009年に閉鎖した。

1973年

10月に資本金を6億5,000万円に増資した。

1976年

6月に資本金を6億8,250万円に増資した。

1977年

6月に資本金を7億1,662万円に増資し、同月東京戸上電機販売㈱(現・連結子会社)、8月に大財電機工業㈱(1989年に㈱戸上コントロールに社名変更。現・連結子会社)、9月に大阪戸上電機販売㈱を設立した。

1984年

10月に資本金を8億6,351万円に増資した。

1986年

4月に資本金を16億351万円に増資した。

1987年

4月に資本金を22億452万円に増資した。

11月に配電用自動開閉器工場、名古屋工場を増設した。

1989年

4月に㈱戸上電機ソフト(現・連結子会社)を設立した。

1992年

3月に資本金を28億9,959万円に増資した。

1994年

ジャカルタに駐在事務所を開設した。初期の目的を完遂したので2002年に閉鎖した。

1995年

東京営業所を東京支社に、札幌、仙台、富山、名古屋、大阪、広島、高松、福岡の各営業所を北海道支店、東北支店、北陸支店、中部支店、関西支店、中国支店、四国支店、九州支店にそれぞれ昇格した。(2009年に支社・支店を全てオフィスに名称変更。)6月に品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001を認証取得した。

1997年

鹿児島に営業所を開設した。2007年に閉鎖し、九州支店に統合化した。

2000年

5月に電子制御器工場を増設した。同月株式取得により㈱三協製作所を連結子会社に含めた。

6月に環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001を認証取得した。

2004年

2月に販売体制再編の一環として大阪戸上電機販売㈱を清算した。

7月に中国江蘇省に戸上電子(常熟)有限公司(現・連結子会社)を設立した。

2006年

10月に中国江蘇省に戸上電気(蘇州)有限公司(現・連結子会社)を設立した。

2007年

8月に中国上海市に托伽米機電貿易(上海)有限公司を設立した。

2014年

托伽米機電貿易(上海)有限公司を清算し、販売機能を戸上電気(蘇州)有限公司へ移管した。

2015年

2018年

バンコクに駐在員事務所を開設した。

㈱戸上コントロールが佐賀市久保泉町に移転した。

2022年

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行した。

事業内容

戸上電機製作所及びその子会社8社は、産業用配電機器、プラスチック成形加工、金属加工、およびその他の事業セグメントで製造および販売活動を展開しています。産業用配電機器事業では、電子制御器、配電用自動開閉器、配電盤、システム機器などを製造・販売しており、これらは戸上電機製作所自身に加え、戸上コントロール、戸上電子(常熟)有限公司、東京戸上電機販売などの子会社が製造または販売を担当しています。

プラスチック成形加工事業は、自動車業界向けの成形加工品を戸上化成が製造販売しており、金属加工事業では、産業用機械向けの金属加工品を戸上メタリックスが手掛けています。

その他の事業セグメントには、戸上化成による金型加工や戸上電機ソフトによるソフトウェア開発が含まれます。これらの事業を通じて、戸上電機製作所グループは多岐にわたる産業分野に対して製品およびサービスを提供しています。

経営方針

戸上電機製作所は、その長い歴史と伝統に基づき、社会と共に発展する企業として、人々の快適な生活と環境の保全に貢献することを経営の基本方針としています。同社は、品質方針に「お客さまが最大に満足される商品を提供します」と掲げ、創造的な商品・サービスの開発に積極的に取り組んでいます。また、透明かつ公正な企業経営を通じて、企業価値の向上に努めています。

中期経営計画では、コア技術の強化・発展を目指し、AI・DXを活用した業務効率化、品質向上、コストダウン、人財の活性化などに取り組んでいます。市場競争力の強化、サプライチェーンの再構築、新技術・新商品の開発、海外展開の加速などを通じて、持続的な成長を目指しています。

重点施策としては、スピーディな開発と設計品質の向上、最適生産体制の確立、海外展開の加速、収益基盤の多角化とコア事業の再構築、次世代を担う人財育成の強化に取り組んでいます。これらの施策は、新型コロナウイルス感染症対策と並行して進められ、社内外への感染被害抑止及び事業活動の継続に努めています。

戸上電機製作所グループは、産業用配電機器、プラスチック成形加工、金属加工などの事業を展開し、これらの事業を通じて多岐にわたる産業分野に製品およびサービスを提供しています。同社は、これらの事業基盤の上に立ち、中期経営計画と重点施策を推進することで、将来にわたる持続的な成長を目指しています。