ミマキエンジニアリングJP:6638

時価総額
¥400.2億
PER
12倍
産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタの開発・製造・販売を行い、サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイル・アパレル市場向け製品、FA装置事業を展開。

沿革

1975年8月

資本金100万円で、長野県北佐久郡北御牧村(現 東御市)に有限会社ミマキエンジニアリング(現 株式会社ミマキエンジニアリング)設立

1976年10月

時計用水晶振動子の精密部品組立開始

1979年3月

東京営業所を東京都台東区に開設

1981年5月

株式会社ミマキエンジニアリングに改組

1984年5月

東京営業所を東京都渋谷区(恵比寿)に移転し、東京支社に組織変更

1986年3月

加沢工場操業開始

1986年6月

大阪営業所を大阪府吹田市に開設

1986年9月

名古屋営業所を愛知県名古屋市中区(現所在地 天白区)に開設

1988年6月

加沢工場増設完了に伴い、本社事務所移転

1989年4月

当社代表取締役田中規幸のミマキ電子部品株式会社設立を契機に部品事業から撤退

1990年4月

:

1995年10月

福岡営業所、広島営業所、仙台営業所、札幌営業所及び金沢営業所を開設

1994年1月

東京支社を東京都品川区(大崎)に移転、ショールームをオープン

1995年7月

台湾御牧股份有限公司を台湾台中縣神岡郷(現所在地 潭子郷)に設立

1999年1月

ISO 9001認証(審査登録)

1999年9月

MIMAKI USA,INC.をアメリカ合衆国ジョージア州ドゥルース市(現所在地 スワニー市)に設立

2003年1月

大阪支店にショールームをオープン

2003年10月

長野開発センターを長野県長野市に開設

2004年4月

部品加工事業を独立、株式会社ミマキプレシジョンを長野県上田市(現所在地 東御市)に設立

MIMAKI EUROPE B.V.をオランダ王国アムステルダム市(現所在地 ディーメン市)に設立

さいたま営業所を埼玉県さいたま市浦和区(現所在地 大宮区)に開設

2004年9月

長野県東御市に牧家工場取得

2005年4月

国内全ユーザーを一括サポートするテクニカルコールセンターを開設

2006年4月

株式会社グラフィッククリエーションの発行済株式の100%を取得

2006年8月

牧家工場に本社機能を移転

2007年3月

ジャスダック証券取引所に株式を上場

2007年12月

御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司を中華人民共和国浙江省平湖市に設立

2008年7月

nbn Industrie GmbH(現 Mimaki Deutschland GmbH)の全持分を取得し子会社化

2009年1月

ISO14001 認証取得

2009年6月

上海御牧貿易有限公司を中華人民共和国上海市に設立

2009年7月

MIMAKI BRASIL REPRESENTACOES LTDA(現 MIMAKI BRASIL COMERCIO E IMPORTACAO LTDA)をブラジル連邦共和国サンパウロ州サンパウロ市に設立

2010年8月

平湖御牧貿易有限公司を中華人民共和国浙江省平湖市に設立

2011年11月

PT. MIMAKI INDONESIA をインドネシア共和国ジャカルタ市に設立

2013年4月

MIMAKI AUSTRALIA PTY LTDをオーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州に設立

MIMAKI SINGAPORE PTE. LTD.をシンガポール共和国に設立

京都営業所を京都府京都市南区に開設

2013年6月

神戸営業所を兵庫県神戸市中央区に開設

2013年7月

MIMAKI INDIA PRIVATE LIMITEDをインド共和国ニューデリーに設立

2013年9月

2014年10月

2015年3月

四国営業所を香川県高松市に開設

横浜営業所を神奈川県横浜市に開設

東京証券取引所市場第一部に市場を変更

2015年5月

八王子開発センターを東京都八王子市に開設

2015年7月

滋野ショールームを長野県東御市にオープン

2016年4月

MIMAKI EURASIA DIJITAL BASKI TEKNOLOJILERI PAZARLAMA VE TICARET LIMITED SIRKETIをトルコ共和国イスタンブールに設立

2016年7月

JPデモセンターを東京都品川区に、TAラボセンターを長野県東御市の本社内に開設

2016年8月

IPラボセンターを長野県東御市の本社内に開設

2016年10月

La Meccanica Costruzione Tessili-S.P.A(現 Mimaki La Meccanica S.p.A)の全株式を取得し子会社化

2017年2月

Mimaki Lithuania, UABをリトアニア共和国ビリニュスに設立

2017年6月

Mimaki Bompan Textile S.r.lをイタリア共和国トラダーテに設立

2017年10月

北関東営業所を栃木県宇都宮市に開設

2018年10月

アルファーデザイン株式会社を株式交換により子会社化

2018年11月

株式会社楽日を株式交換により子会社化

2018年12月

MIMAKI (THAILAND) CO., LTD.をタイ王国バンコクに設立

2019年3月

西東京営業所を東京都八王子市に開設

2022年3月

株式会社マイクロテックの全株式を取得し子会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタやカッティングプロッタの開発、製造、販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、ミマキエンジニアリングを含む25社で構成され、地域別に報告セグメントを設定しています。

同社の製品は、サイングラフィックス市場向けに大型ポスターやカーラッピング、のぼり旗、表示板の製作に用いられる製品群を提供しています。主要製品には、ソルベントインクを採用したJV100-160、UV硬化インクを搭載したUJV100-160、高い付加価値機能を備えたJV/CJV330シリーズやUCJV300シリーズがあります。また、光学センサーで高精度な輪郭カットを実現するカッティングプロッタのCG-ARシリーズも手掛けています。

インダストリアルプロダクツ市場向けには、UV硬化インクを採用したフラットベッドインクジェットプリンタや3Dプリンタを提供。これらの製品は、一般消費者向け商品や自動車の計器パネル、家電類の操作パネルなどの工業製品生産現場で使用されています。

テキスタイル・アパレル市場向けには、ポリエステル素材を染色する昇華染料インクを採用したTS100-1600や、綿や絹などの布地に直接プリントできるTx300P-1800Bなど、ファッションウエアやスポーツウエア、ネクタイやスカーフへのプリントに適した製品を展開しています。

さらに、ファクトリーオートメーション装置や基板実装装置、半導体製造装置など、アルファーデザイングループが手掛ける事業も含まれており、新しいオンデマンド型の「DCF-605PU スプレーコートセット」など、インクジェットプリント後工程の自動化を担う製品も提供しています。

ミマキエンジニアリングは、これらの多岐にわたる製品群を通じて、広告・看板、工業製品、テキスタイル・アパレル市場、そしてファクトリーオートメーションなど、多様なニーズに応える事業を展開しています。

経営方針

ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタやカッティングプロッタの開発、製造、販売を主軸に事業を展開しており、その成長戦略は「Mimaki V10」として具体化されています。同社は、独自技術を保有し、自社ブランド製品を世界に供給する「開発型企業」を目指しています。顧客満足を追求し、市場に新しさと違いを提供するイノベーターとしての立場を強化することを経営の基本方針として掲げています。

中長期成長戦略「Mimaki V10」では、2025年度までに営業利益率10%、経常利益率8%を目標とし、売上高平均成長率(CAGR)を10%と設定しています。この戦略の下、同社は産業印刷のデジタルオンデマンド化をけん引することを目指しています。具体的には、FA事業を活用し、サイングラフィックス(SG)、インダストリアルプロダクツ(IP)、テキスタイル・アパレル(TA)市場におけるプリント工程の自動化を実現するデジタルオンデマンド・プリントソリューションの提供を重点施策としています。

また、3Dプリンティング事業の拡大や、グローバル×デジタル、Eコマース×サブスクリプションといった新たなビジネスモデルの採用、Innovationを起こし新規市場・新規アプリケーションの開拓など、市場環境や顧客ニーズの変化に対応した事業展開を進めています。これらの施策を通じて、収益性向上に向けた基盤構築、生産体制の改革、営業体制の変革など、組織全体での取り組みを強化しています。

ミマキエンジニアリングは、これらの戦略を実行することで、持続可能な成長を目指し、産業印刷市場におけるリーダーとしての地位を確固たるものにしていく方針です。