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寺崎電気産業JP:6637
事業内容
寺崎電気産業は、国内外に15の子会社を持ち、事業を展開しています。売上の約52%は海外からで、特にアジアとヨーロッパが主要市場です。事業セグメントは「日本」、「アジア」、「ヨーロッパ」に分かれています。
寺崎電気産業の主な事業は、船舶やビル、工場向けの配電制御システムや機関監視制御システムの製造販売です。また、低圧遮断器などの電気機器の製造販売も行っています。これらに関連するエンジニアリングやライフサイクルサービスも提供しています。
システム製品は、船舶用と産業用に大別されます。船舶用には、配電制御システムや機関監視制御システムがあり、各国の船級協会規則に適合した製品を提供しています。産業用は、ビルや工場、鉄道施設で使用される配電制御システムです。
機器製品では、低圧遮断器が主力です。これらはビルや工場、船舶で使用され、JISやIECなどの規格に対応しています。寺崎電気産業は、これらの製品を通じて、電力の安全性と効率性を提供しています。
寺崎電気産業の製品には、船舶用配電制御システムや機関監視制御システム、集合始動器盤、高圧配電盤、陸電供給システム、船上データ収集装置などがあります。これらは船舶の運航や安全性を支える重要な役割を果たしています。
産業用製品には、配電制御システムやコージェネレーションシステムがあります。コージェネレーションシステムは、発電と排熱利用を組み合わせた省エネルギーシステムで、商用電力との連系も可能です。
電子応用製品としては、プロセス制御システムがあります。これは、環境やエネルギー、化学、食品などのプラントで使用され、状態監視や制御に必要な機能を備えています。メディカルデバイスも手がけており、人工透析装置や臨床検査機器を提供しています。
寺崎電気産業の機器製品には、低圧遮断器や多線貫通システムがあります。低圧遮断器は、電路の保護を目的とし、工場やビル、船舶で使用されます。多線貫通システムは、防水・気密・耐火性能を持つ総合防災品です。
経営方針
寺崎電気産業は、顧客第一主義を掲げ、顧客のニーズに応えることを経営の基本方針としています。特に、情報通信技術やコンピューター応用技術を活用し、電気エネルギー制御の進化を目指しています。これにより、社会貢献と技術の進歩に寄与することを目指しています。
同社は、中長期的な業容の拡大を目指し、連結営業利益率8%以上、自己資本比率55%以上を中期目標としています。これにより、財務体質を強化し、企業価値の向上を図ります。安定経営を基軸に、着実な収益の向上を目指しています。
寺崎電気産業は、顧客満足度の向上を重視し、営業活動の強化や設計・生産の改善を進めています。また、市場ニーズを反映した新製品の開発や他社との研究開発プロジェクトへの参画を推進しています。これにより、シェアの維持・拡大を図ります。
同社は、グローバルな組織の有効活用を目指し、品質、営業、技術開発、生産場所の最適化を進めています。また、内部統制システムの強化や法令遵守の徹底を通じて、CSRを果たし、コーポレート・ガバナンスを強化しています。
寺崎電気産業は、原材料価格の高騰や為替変動に対応するため、原価低減活動や価格適正化を推進しています。また、為替リスクの最小化を目指し、資金運用や資金調達の最適化を図っています。これにより、経営の安定性を確保します。
同社は、地政学リスクや自然災害に備え、生産拠点の強化や再構築を進めています。BCP(事業継続計画)を考慮した生産体制を強化し、事業活動への影響を低減することを目指しています。これにより、事業の継続性を確保します。