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トレックス・セミコンダクターJP:6616
沿革
1995年3月 |
岡山県井原市に、シンコー電器㈱(現フェニテックセミコンダクター株式会社)の子会社として設立(資本金:110,000千円) |
1995年3月 |
東京都江東区越中島に、本社を設置 |
1996年11月 |
TOREX SEMICONDUCTOR (S) PTE LTD 設立 |
1997年3月 |
トレックスデバイス株式会社設立 |
2000年6月 |
TOREX SEMICONDUCTOR DEVICE(HONG KONG)LIMITED(現 ISM ASIA LIMITED) 設立 |
2000年9月 |
TOREX USA Corp. 設立 |
2001年3月 |
TOREX SEMICONDUCTOR EUROPE LIMITED 設立 |
2002年5月 |
TOREX SEMICONDUCTOR (S) PTE LTD を100%子会社化 |
2002年8月 |
東京都中央区日本橋茅場町に、本社を移転 |
2002年10月 |
大阪府茨木市に、関西支社設立 |
2003年3月 |
ISO14001取得(本社) |
2003年5月 |
上海事務所設立 |
2004年4月 |
北海道札幌市に、札幌技術センターを開設 |
2004年6月 |
上海事務所を改組し、特瑞仕芯电子(上海)有限公司 (TOREX SEMICONDUCTOR DEVICE (Shanghai)CO., LTD.)設立 |
2005年12月 |
台湾事務所を設立 |
2005年12月 |
東京都立川市に、関東西営業所を開設 |
2006年3月 |
東京都中央区日本橋茅場町に、本店登記を移転 |
2006年3月 |
大阪府大阪市淀川区に、関西支社を移転 |
2006年10月 |
トレックスデバイス株式会社を吸収合併 |
2006年10月 |
トレックスデバイス㈱の吸収合併に伴い、同社の100%子会社であった株式会社ディーブイイー(1992年2月設立)を100%子会社化 |
2007年2月 |
TOREX (HONG KONG) LIMITED 設立 |
2007年3月 |
TOREX (HONG KONG) LIMITED 設立に伴い、TOREX SEMICONDUCTOR DEVICE(HONG KONG)LIMITED(現 ISM ASIA LIMITED)の株式を売却 |
2007年4月 |
台湾事務所を改組し、台湾特瑞仕半導體股份有限公司(TOREX SEMICONDUCTOR TAIWAN LTD.)設立 |
2007年4月 |
株式会社TOS・デバイス 設立 |
2008年8月 |
ISO9001取得(本社及び国内全拠点) |
2008年9月 |
東京都中央区に、東京技術センターを開設 |
2009年4月 |
VIETNAM SEIBI SEMICONDUCTOR CO.,LTD(現 TOREX VIETNAM SEMICONDUCTOR CO.,LTD)へ出資 |
2009年11月 |
VIETNAM SEIBI SEMICONDUCTOR CO.,LTD(現 TOREX VIETNAM SEMICONDUCTOR CO.,LTD)を子会社化(当社出資比率80%) |
2010年5月 |
VIETNAM SEIBI SEMICONDUCTOR CO.,LTD(現 TOREX VIETNAM SEMICONDUCTOR CO.,LTD)を増資(当社出資比率92.5%) |
2010年9月 |
関東西営業所を本社に集約 |
2012年7月 |
株式会社ディーブイイーと株式会社TOS・デバイスが株式会社ディーブイイーを存続会社として合併 |
2012年7月 |
東京都中央区新川に、本社を移転 |
2014年4月 |
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2014年9月 |
VIETNAM SEIBI SEMICONDUCTOR CO.,LTD(現 TOREX VIETNAM SEMICONDUCTOR CO.,LTD)を増資(当社出資比率93.8%) |
2015年3月 |
株式会社ディーブイイーを吸収合併 |
2015年4月 |
TOREX USA Corp.を増資(当社出資比率100.0%) |
2015年10月 |
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場から二部市場に市場変更 |
2016年4月 |
フェニテックセミコンダクター株式会社を子会社化(議決権所有割合51.0%) |
2016年4月 |
米国カリフォルニア州にR&D Centerを開設 |
2016年5月 |
大阪府吹田市に、関西技術センターを開設 |
2017年6月 |
愛知県名古屋市に、名古屋営業所を開設 |
2018年3月 |
東京証券取引所市場第一部に指定 |
2019年2月 |
フェニテックセミコンダクター株式会社を100%子会社化 |
2019年8月 |
TOREX VIETNAM SEMICONDUCTOR CO.,LTDを100%子会社化 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
トレックス・セミコンダクターは、アナログIC製品の開発、製造、販売を主軸に事業を展開している企業です。同社グループは、トレックス・セミコンダクターを含む合計10社(販売子会社6社、製造子会社2社、製造販売子会社1社)で構成されています。同社の企業理念は、市場に適応した価値ある製品を創出し、豊かな社会の実現と地球環境の保全に貢献することにあります。
トレックス・セミコンダクターの製品は、携帯電話、AV機器、パソコン、家電から産業用機器、医療機器、自動車など幅広い分野で使用されています。特に「電源用IC」は、電子機器に不可欠な部品であり、電子部品に電圧・電流を供給する重要な役割を果たしています。同社は「Powerfully Small!」を製品づくりの目標とし、低消費電力・小型化に貢献しています。
また、トレックス・セミコンダクターはファブレス経営を基本としており、製造は外部企業に委託しつつ、製品の企画、開発、販売、アフターサービスは自社で行っています。しかし、子会社のフェニテックセミコンダクターとTOREX VIETNAM SEMICONDUCTOR CO.,LTDはそれぞれウエハ上に素子・回路を形成する前工程と電源ICをパッケージに組み込む後工程の一部を担当しています。
同社グループの主力製品には、DC/DCコンバータ、レギュレータ(VR)、ディテクタ(VD)、ディスクリートがあり、特に超小型・薄型のチップサイズパッケージ「USP」の開発に力を入れています。これらの製品は、電子機器の小型化・軽量化に貢献しています。
事業展開は、日本、アジア、欧州、北米の地域に分けられ、各地域での販売活動や顧客ニーズに基づいた製品開発を行っています。これにより、トレックス・セミコンダクターはグローバルな市場での競争力を高め、業界内での地位を確立しています。
経営方針
トレックス・セミコンダクターは、アナログICの開発、製造、販売に特化した企業であり、その成長戦略は、技術革新と市場ニーズの変化に迅速に対応することに焦点を当てています。同社は「常に豊かな知性と感性を磨き、市場に適応した価値ある製品を創出し、豊かな社会の実現と地球環境の保全に貢献する」という経営理念のもと、ステークホルダーとの関係構築、中長期的な収益性の向上、適切なリスクテイクと健全な事業運営を最重要事項として位置づけています。
同社は、5GやIoTの普及、自動車の電装化の進展などにより、アナログ電源IC市場がグローバルに拡大すると見込んでいます。これに対応し、産業機器、車載機器、医療機器の3つの市場を重点領域と定め、高付加価値製品の開発・販売に注力しています。また、技術力とノウハウを結集し、差別化された製品の創造、低コスト・高品質製品の安定供給を目指しています。
2021年度を初年度とする中期経営計画では、企画、開発、生産、販売、品質、新事業領域の各方面で具体的な方針を設定。市場や顧客のニーズの変化を捉え、マーケット志向で差別化のできる高付加価値な製品のタイムリーな投入、IT基盤の強化、戦略的提携を活用した新技術の取り込み、生産体制の最適化、品質管理体制の強化、新事業領域への進出などを通じて、グローバル競争に打ち勝つための競争力及び成長力の強化に取り組んでいます。
トレックス・セミコンダクターは、これらの戦略を着実に実行し、電子機器の小型化・軽量化に貢献する製品を提供することで、業界内での地位をさらに確立し、持続可能な成長を目指しています。