中北製作所JP:6496

時価総額
¥143.3億
PER
船舶用、発電プラント用の自動調節弁、バタフライ弁、遠隔操作装置の製造販売を手がける。

沿革

1930年5月

中北辨造、大阪市北区松ケ枝町において自動調節弁の製造開始

1937年5月

大阪市北区今井町に移転、株式会社中北製作所設立

1939年6月

大阪市城東区蒲生町に移転

1960年6月

工場拡張のため大東市に工場建設(第1期工事)

1970年5月

大東新工場完成、生産組織を新工場に集約する

1971年12月

株式を大阪証券取引所市場第二部に上場する

1972年12月

業務一体化のため本社組織を大東市へ移転する

1994年9月

ISO9001(国際品質保証規格)の認証を取得する

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所との現物市場の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行

事業内容

中北製作所及びその子会社2社は、協力企業と共に、船舶用や発電プラント用の自動調節弁、バタフライ弁、遠隔操作装置の製造および販売を主な事業としています。同社はバルブ及び遠隔操作装置製造・販売事業を単一のセグメントとしており、その製品ラインナップは多岐にわたります。

製品群には、自力式調整弁や他力式調節弁、遠隔操作弁、シリンダー弁、安全弁、空気式自動制御機器、空気式弁操作アクチェータ、原子力プラント用バルブ、過熱蒸気減圧減温装置、その他各種自動制御用特殊弁及び調節機器が含まれます。また、手動バタフライ弁、遠隔操作バタフライ弁、超低温用(LNG用)バタフライ弁などのバタフライ弁も取り扱っています。

遠隔操作装置に関しては、舶用荷役及びバラスト遠隔操作装置、舶用遠隔液面指示警報装置などがあります。これらの製品は、船舶や発電プラントなどの産業分野で広く利用されており、同社の技術力と製品の多様性が支持されています。

販売構成比を見ると、自動調節弁が第96期で44.3%、第97期で42.6%と最も大きな割合を占めています。次いでバタフライ弁が第96期で32.1%、第97期で31.5%、遠隔操作装置が第96期で23.6%、第97期で25.9%となっており、これらの製品が中北製作所の主力製品であることがわかります。

経営方針

中北製作所は、船舶用や発電プラント用の自動調節弁、バタフライ弁、遠隔操作装置の製造および販売を主な事業としており、その技術力と製品の多様性で業界内での確固たる地位を築いています。同社は、1930年の創業以来、「進取発展」を社是とし、バルブを中心とした流体制御システムの設計・製造からメンテナンスまで、お客様のニーズにワンストップで応えることを目指してきました。

中北製作所の成長戦略は、現在の経営環境の変化に対応しながら、新しい技術開発に挑戦し、お客様に新しい価値を提案することにあります。同社は、多品種少量生産を基本とし、生産性向上と原価低減に不断の努力を続けることで、売上高の拡大と利益率の改善を目指しています。また、AI、IT、デジタル技術を活用した業務改善や開発提案型の営業活動を通じて、顧客ニーズに基づく提案力を強化しています。

さらに、中北製作所は人材育成にも力を入れており、技能レベルの向上と技能伝承を図ることで、変化に機敏に対応できる体制づくりを進めています。これらの取り組みは、不透明な経営環境の中でも企業体質の強化を目指す同社の戦略の一環です。

結論として、中北製作所は、技術開発と生産性向上、顧客ニーズに応える提案力の強化、そして人材育成を軸に、持続可能な成長を目指しています。これらの戦略により、同社は時代の要求を先取りできる企業体質づくりに邁進しています。