イーグル工業JP:6486

時価総額
¥1369.3億
PER
12.7倍
メカニカルシールや特殊バルブを製造・販売し、自動車、建設機械、産業機械、半導体、舶用、航空宇宙業界向けに提供する企業。

事業内容

イーグル工業は、メカニカルシールや特殊バルブ、その他密封装置関連製品の製造と販売を行う企業です。イーグル工業グループは、イーグル工業株式会社を中心に、45の子会社と42の関連会社で構成されています。主に5つの事業セグメントに分かれており、それぞれの業界向けに製品を提供しています。

1つ目のセグメントは、自動車・建設機械業界向けです。ここでは、自動車や建設機械向けのメカニカルシールや特殊バルブを製造・販売しています。岡山イーグルや島根イーグルなどの関係会社が生産を担当し、NOK株式会社などが販売を行っています。

2つ目は、一般産業機械業界向けの事業です。産業機械や石油精製、石油化学プラント向けのメカニカルシールを提供しています。イーグルブルグマンジャパンやイーグルブルグマン台湾などが生産を行い、各国の関連会社が販売を担当しています。

3つ目のセグメントは、半導体業界向けです。半導体製造装置向けのシールや精密ベローズを製造しています。新潟イーグルやNEK CO.,LTD.が生産を行い、EKKイーグルアメリカなどが販売を担当しています。

4つ目は、舶用業界向けの事業です。船尾管シールや軸受を提供しており、イーグルハイキャストなどが生産を行っています。販売はEKKイーグルアメリカやKEMELヨーロッパなどが担当しています。

最後に、航空宇宙業界向けの事業があります。航空機やロケットエンジン向けのシールや圧力センサーを製造しています。北海道イーグルや株式会社バルコムが生産を行い、EKKイーグルアジアパシフィックなどが販売を担当しています。

経営方針

イーグル工業は、持続可能な企業体質の構築を目指し、「Fly Sky High!」をスローガンに掲げた中期経営計画を推進しています。この計画は2023年度から2025年度までの3年間を対象としており、変化への巧緻的対応やESG経営の推進、顧客から信頼される製品品質の確保など、7つの主要推進項目を設定しています。

同社は、特に半導体業界向け事業を将来の成長ドライバーとして注力しています。2025年度の目標として、売上高2,000億円、営業利益145億円を掲げていましたが、半導体業界の低迷を受け、売上高1,700億円、営業利益90億円に修正しました。それでも、2024年度下期からの回復を見込み、事業の拡大を図っています。

また、イーグル工業は自動車・建設機械業界向け事業においても、次世代主力商品であるEV向けサスペンション用ソレノイドバルブの販売増を見込んでいます。これにより、収益性の向上とビジネスの拡大を進め、安定した収益の確保と中長期的な成長を目指しています。