- 日本企業
- 不二越
不二越JP:6474
沿革
1928-12 | 機械工具国産化のため不二越鋼材工業株式会社を富山市に創立。 |
1929-03 | 金切りのこ刃の製造販売開始。 |
1931-10 | ドリルの製造販売開始。 |
1938-09 | 富山市東富山に製鋼所(現マテリアル製造所)を新設し、素材から製品までの一貫生産体制を確立。 |
1939-01 | ベアリングの製造販売開始。 |
1943-08 | 工作機械の製造販売開始。 |
1949-05 | 東京証券取引所に株式を上場。 |
1958-10 | 油圧機器の製造販売開始。 |
1962-02 | 事業部制を採用(工具、ベアリング、機器、鋼材(現マテリアル)部門発足)。 |
1962-08 | アメリカ・ニューヨーク州に販売会社NACHI AMERICA INC.を設立。 |
1963-08 | 社名を株式会社不二越に改称。 |
1967-07 | ドイツ・ウェストファーレン州に販売会社NACHI(GERMANY)GmbH(現NACHI EUROPE GmbH)を設立。 |
1969-05 | 産業用ロボットの製造販売開始。 |
1970-08 | 工作機械、油圧機器部門発足(機器部門を分割)。 |
1972-07 | ブラジル・サンパウロ州に工具・ベアリング製造会社NACHI DO BRASIL INDUSTRIA E COMERCIO LTDA.(現NACHI BRASIL LTDA.)を設立。 |
1979-03 | シンガポールに工具製造会社NACHI INDUSTRIES PTE. LTD.を設立。 |
1984-06 | ロボット部門発足。 |
1987-07 | 台湾・桃園県に建信啓記股份有限公司と合弁でベアリング製造会社建越工業股份有限公司を設立。 |
1988-05 | 韓国・慶尚南道梁山市に大成産業株式会社と合弁で油圧機器製造会社大成NACHI油圧工業株式会社を設立。 |
1988-10 | アメリカ・インディアナ州にベアリング製造会社NACHI TECHNOLOGY INC.を設立。 |
1989-01 | フィリピン・マニラ市に工具製造会社NACHI PILIPINAS INDUSTRIES,INC.を設立。 |
1989-02 | アメリカ・ミシガン州にロボット販売会社NACHI ROBOTIC SYSTEMS INC.を設立。 |
1999-12 | タイ・ラヨーン県にベアリング製造会社NACHI TECHNOLOGY(THAILAND)CO., LTD.を設立。 |
2000-04 | 国内販売会社を統合再編し、株式会社ナチ関東、株式会社ナチ関西、株式会社ナチ東海、株式会社ナチ北陸へ社名変更。 |
2003-10 | チェコ・ローニー市にベアリング製造会社NACHI CZECH s.r.o.を設立。 |
2004-01 | 中国・上海市にベアリング製造会社上海不二越精密軸承有限公司を設立。 |
2004-07 | 中国・上海市に販売会社那智不二越(上海)貿易有限公司(現 不二越(中国)有限公司)を設立。 |
2005-09 | アメリカ・ノースカロライナ州に工具製造会社NACHI PRECISION NORTH CAROLINA INC.(現NACHI TOOL AMERICA INC.)を設立。 |
2007-06 | 常盤産業株式会社を株式の追加取得により子会社化し、株式会社ナチ常盤へ社名変更。 |
2009-05 | 切削工具の再研削・再コーティング事業の中核拠点として、株式会社ナチツールエンジニアリングを設立。 |
2012-03 | 中国・江蘇省張家港市に製造会社那智不二越(江蘇)精密機械有限公司を設立。インド・ラジャスタン州にベアリング製造・販売会社NACHI KG TECHNOLOGY INDIA PVT. LTD.(現NACHI TECHNOLOGY INDIA PVT. LTD.)を設立。 |
2014-09 | メキシコ・ケレタロ州にベアリング製造会社NACHI TECHNOLOGY MEXICO S.A. DE C.V.を設立。 |
2015-09 | タイ・ラヨーン県にベアリングの鍛造・旋削部品の製造会社NACHI FORGING TECHNOLOGY(THAILAND)CO.,LTD.を設立。 |
2017-08 | 富山・東京の2本社体制を、東京へ一本化。 |
2023-02 | 監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行。 |
事業内容
不二越は、機械工具、部品、その他の製造販売を主な事業とする企業で、子会社52社および関連会社2社を含むグループで構成されています。同社の機械工具事業では、工具、工作機械、ロボットの製造販売を手掛けており、部品事業ではベアリングや油圧機器の製造販売を行っています。さらに、特殊鋼や工業炉などの製造販売もその他の事業として展開しています。
製品の製造は主に不二越が担当していますが、一部は国内外の関係会社に委託しています。販売面では、国内では自動車メーカーなどの大口需要家向け販売と中小口需要家向け・市販ルートの販売を主に行い、特定地域や分野の需要先には国内の販売会社を通じて対応しています。海外では、現地の販売子会社を通じて製品を販売しています。
このように、不二越は多岐にわたる事業セグメントを持ち、様々な製品とサービスを提供している企業です。その事業の広がりは、提供された系統図からも確認できます。
経営方針
不二越は、機械工具、部品、その他の製造販売を核とする多角的な事業を展開している企業です。同社は、「ものづくりの世界の発展に貢献する」という使命のもと、企業価値の向上を最重要課題と位置づけ、長期ビジョン「成長企業への挑戦、夢をかなえるものづくり企業へ」を掲げています。具体的な業績目標として、売上高4,000億円、営業利益600億円の実現を目指し、経営基盤の強化に取り組んでいます。
同社グループは、海外事業の拡大を重要な戦略としており、海外売上高比率60%、営業利益率10%を目標に掲げています。これらの経営指標の達成を通じて、長期ビジョンの実現を目指しています。
産業構造の大変革期にある現在、不二越はカーボンニュートラルへの移行、EV化の加速、DX・AIによる商品開発や生産性向上、SDGsへの対応など、多岐にわたる課題に直面しています。これらの課題に対応するため、同社はロボットをはじめとする多彩な事業・技術・生産ノウハウを活かし、EV・産業機械分野を中心とする事業構造への転換を図ります。特に海外市場においては、営業・サービス、製造・調達、研究開発の各面で体質を強化し、市場の動き・ニーズを捉えた競争力のある商品・サービスの拡販、生産性の向上を目指しています。
さらに、不二越は事業活動を通じて環境・社会・ガバナンス(ESG)の課題にも積極的に取り組み、持続的な企業成長を目指しています。これらの戦略的取り組みは、同社が直面する経営環境の変化に対応し、長期的な企業価値の向上を図るためのものです。