ツバキ・ナカシマJP:6464

時価総額
¥333.6億
PER
精密ボール、精密ローラー、ボールねじ、送風機の製造販売を行い、自動車、工作機械、環境技術、医療など多岐にわたる分野で使用される製品を提供。

沿革

2007年1月

東京都千代田区において、TNNインベストメント㈱設立。

2007年2月

旧㈱ツバキ・ナカシマの株式公開買い付けが成立。

2007年5月

株式交換により、当社は旧㈱ツバキ・ナカシマの完全親会社となる。

2007年8月

子会社である旧㈱ツバキ・ナカシマを吸収合併し、商号を㈱ツバキ・ナカシマに変更。本社を奈良県葛城市に移転。

1934年1月

奈良県高市郡金橋村(現.橿原市)に東洋鋼球製作所として創業、鋼球の生産販売開始。

1936年6月

奈良県北葛城郡磐城村(現.葛城市)に工場を移転、合名会社東洋鋼球製作所を設立。

1939年1月

東洋鋼球製造㈱に改組。本社を大阪市南区に設置。

1942年1月

本社を大阪市北区に移転。

1950年3月

東京出張所(東京都)を開設(2021年3月閉所)。

1954年8月

椿本鋼球製造㈱に商号変更。

1957年8月

本社を奈良県北葛城郡當麻村(現.葛城市)に移転、大阪営業所を開設(現在は本社に統合)。

1959年3月

大阪地区店頭売買承認銘柄として株式を公開。

1959年9月

名古屋営業所(愛知県)を開設(2021年3月閉所)。

1959年10月

ボールねじの生産販売開始。

1961年10月

大阪証券取引所市場第二部に株式上場。

1961年12月

東京証券取引所市場第二部に株式上場。

1967年6月

本社を大阪市北区に移転。

1968年6月

㈱椿本精工に商号変更。

1968年7月

㈱尚球精工(後に椿鋼球㈱へ商号変更)へ資本参加。

1969年8月

奈良県大和郡山市にボールねじ専門工場として郡山工場を設置。

1970年4月

椿薬品工業㈱を資本金100万円で設立(後に椿興産㈱へ商号変更し、2020年1月清算結了)。

1973年8月

セラミック球の生産販売開始。

1980年11月

ルクセンブルグ証券取引所に上場(1983年3月廃止)。

1988年1月

椿鋼球㈱の全株式を取得(2024年2月吸収合併)。

1988年3月

東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部に市場指定。

1989年3月

㈱中島製作所と資本及び業務の提携。

1990年4月

アメリカのHoover Group,Inc.を買収し、HOOVER PRECISION PRODUCTS,INC.(現.TN GEORGIA,INC.)を設立(現.連結子会社)。

1990年11月

㈱中島製作所の株式を追加取得し、当社の子会社化。

1995年6月

メキシコのBaleros Mexicanos SA de CV.を買収(後にTsubaki Hoover Mexico,S.A.de C.V.へ商号変更し、2011年3月全株式を売却)。

1995年8月

本社を兵庫県尼崎市に移転。

1996年4月

㈱中島製作所と合併し、商号を㈱ツバキ・ナカシマに変更。

1999年1月

ハンガリーのDAEWOO MGM RTより鋼球製造部門を買収し、Hoover Manufacturing Hungary KFT.を設立(後にTsubaki-Hoover Hungary LTD.へ商号変更し、2009年3月全株式を売却)。

2000年8月

本社を奈良県北葛城郡當麻町(現.葛城市)に移転。

2002年2月

中国江蘇省にTsubaki-Hoover (Taicang) Co., Ltd.(現.TN TAICANG CO., LTD.)を設立(現.連結子会社)。

2002年6月

㈱管理事業、㈱鋼球事業、㈱ボールネジ、㈱ボールウェイ及び㈱送風機事業を設立し全従業員が転籍。

2003年2月

ポーランドのZaklad Elementow Tocznych Krasnik Sp.Zo.o. (現.TN POLSKA Sp.Zo.o.)を買収(現.連結子会社)。

2006年3月

中国の重慶鋼球有限責任公司(現. TN CHONGQING CO., LTD.)を買収(現. 連結子会社)。

2007年2月

TNNインベストメント㈱による株式公開買い付けが成立。

2007年5月

TNNインベストメント㈱の完全子会社となる株式交換により東京証券取引所、大阪証券取引所上場廃止。

2007年7月

HOOVER PRECISION PRODUCTS,INC. イーストグランビー工場閉鎖。

2007年8月

TNNインベストメント㈱と合併。同時に㈱ツバキ・ナカシマに商号変更(MEBO完了)。

2007年8月

形式上の存続会社であるTNNインベストメント㈱に吸収合併され、TNNインベストメント㈱の商号を㈱ツバキ・ナカシマに変更(MEBO完了)。
本社を奈良県葛城市に移転。

2007年10月

HOOVER PRECISION PRODUCTS,INC. アーウィン工場閉鎖。

2008年1月

Tsubaki-Hoover Hungary LTD. ハンガリー工場閉鎖。

2008年4月

連結子会社である㈱管理事業、㈱鋼球事業、㈱ボールネジ、㈱ボールウェイ、㈱送風機事業、㈲フーバー・テクノサービス、㈲フーバー・パーソナル及び㈲フーバー・サービスを吸収合併。

2008年7月

Tsubaki Hoover Mexico,S.A.de C.V. メキシコ工場閉鎖。

2010年8月

台湾台中市にTaiwan Tsubaki Nakashima Co., Ltd.(現.TN TAIWAN CO., LTD.)を設立(現.連結子会社)。

2010年12月

インドにTsubaki Hoover India Pvt.,Ltd.(現.TN INDIA PRIVATE LIMITED)を設立(現.連結子会社)。

2012年11月

決算期を3月31日から12月31日に変更。

2013年1月

シンガポールにTSUBAKI NAKASHIMA GLOBAL PTE.LTD.(現.TN ASIA PTE.LTD.)を設立(現.連結子会社)。

2013年4月

監査役会設置会社から委員会設置会社(現.指名委員会等設置会社)へ移行。

2013年6月

イギリスのSpheric Trafalgar LTD.(現. TN UNITED KINGDOM, LTD.)、タイのSpheric Trafalgar (Thailand) LTD.(現. TN RAYONG., LTD.)を買収(現.連結子会社)。

2015年2月

大阪市中央区に本社事務所を開設。

2015年8月

韓国にTSUBAKI NAKASHIMA KOREA CO., LTD.(現. TN KOREA PTE.LTD.)を設立(現.連結子会社)。

2015年12月

東京証券取引所市場第一部に株式上場。

2017年8月

アメリカのNN社PBC事業部を買収。

2020年4月

アメリカのTN MICHIGAN, LLC.でアメリカ食品医薬品局(FDA)認証を取得。

2022年3月

第三種医療機器製造販売業の許可を取得。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2023年7月

イタリアのRispa S.r.l.を買収(現.連結子会社)。

2023年11月

インドにインド第二工場を設立。

2023年12月

TN EUROPE B.V. オランダ工場閉鎖。

2024年2月

椿鋼球㈱を吸収合併。

TNリニアモーション㈱の設立及びボールねじ及びボールウェイの製造及び販売事業の新会社への承継、並びに新会社株式を譲渡する契約をミネベアミツミ㈱と締結。

事業内容

ツバキ・ナカシマは、奈良に本社を置き、国内外の連結子会社23社を含むグローバルな事業体です。同社は、精密ボール、精密ローラー、ボールねじ、送風機の製造販売を主な事業としています。これらの製品は、自動車、工作機械、風力発電機、電気自動車、5G技術をサポートする半導体製造装置など、幅広い分野で使用されています。

プレシジョン・コンポーネントビジネスは、同社グループ売上収益の約95%を占め、20,000種類を超える高品質な精密ボールを提供しています。これらの精密ボールは、ボールベアリングの重要な構成要素として、製品の品質と信頼性を高める役割を果たしています。また、セラミックボールは、軽量で高強度、耐摩耗性、耐熱性、耐蝕性に優れ、工作機械のスピンドルモーターやターボチャージャー、高速で回転する歯科用ドリルなどのベアリングに使用されています。

リニアビジネスでは、工作機械等に使用されるボールねじや中・大型送風機を製造販売しており、同社グループ売上収益の約5%を占めています。ボールねじは、工作機械、射出成形機、半導体製造装置、産業ロボット、計測機器、医療機器など、多岐にわたる用途に使用されています。

ツバキ・ナカシマは、その高度な技術力と幅広い製品ラインナップで、自動車から産業機械、さらには環境に優しい未来を創造する技術まで、多様なニーズに応えています。

経営方針

ツバキ・ナカシマは、精密ボールやローラー、ボールねじ、送風機の製造販売を行うグローバル企業です。同社は、自動車や工作機械、風力発電など多岐にわたる分野で使用される製品を提供し、特にプレシジョン・コンポーネントビジネスが売上の大部分を占めています。

経営方針として、ツバキ・ナカシマは「さらなる利益ある成長」を目指し、企業価値の継続的な向上を掲げています。この目標達成のため、成長性、収益性、現金収支のバランスを重視し、売上収益、EBITDA、フリーキャッシュフローに注目して経営管理を行っています。

中長期的な経営戦略として、不採算事業の見直しや米国事業の立て直しを通じて稼ぐ力の回復を図る一方で、開発スピードの向上やDXへの取り組み強化などにより、Best in Classのものづくり企業を目指しています。また、人財への投資やM&A推進など、企業価値の向上に資する施策を積極的に実行しています。

昨年、ツバキ・ナカシマは新株予約権付社債を発行し、アドバンテッジアドバイザーズ株式会社と事業提携を締結。この提携により、資金調達、人財採用、経営管理体制の強化など、同社の企業価値向上に向けた取り組みが加速しています。これらの施策を通じて、ツバキ・ナカシマは安定的な利益の創出と、さらなる成長を目指しています。