ツバキ・ナカシマ (6464) 株価

時価総額
¥125.2億
PER
23.3倍
精密ボール・ローラー製造の有力企業。2万種類超の高品質精密ボールを製造、短納期対応力が強み。売上の98.7%を占める主力事業。日本・米国・欧州・アジアなど11カ国で製造販売を展開。

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事業内容

ツバキ・ナカシマは、奈良に本社を置く精密部品メーカーで、主力事業は機械の回転部分に欠かせないベアリング(軸受)の構成部品である精密ボールと精密ローラーの製造販売です。同社は20,000種類を超える多品種の製品を手がけ、日本をはじめ米国、欧州、アジアなど11カ国でグローバルに事業を展開しています。豊富な在庫を活用した短納期対応力を強みとし、自動車から工作機械まで幅広い最終製品の品質と信頼性を支える重要な役割を担っています。

同社の売上の約98.7%を占める主力のプレシジョン・コンポーネントビジネスでは、主にベアリングメーカーを顧客として精密ボールと精密ローラーを供給しています。これらの部品は最終的に自動車、家電機器、一般機械などの回転部分に使用され、製品の性能向上に貢献しています。残りの1.3%を占めるブロア・リアルエステイトビジネスでは、製鉄所や発電所向けの中・大型送風機を製造販売しており、安定した収益基盤を形成しています。

事業セグメントの詳細を見ると、精密ボール事業では玉軸受用鋼球を主力としながら、戦略製品のセラミック球にも注力しています。セラミック球は軽量で高強度、優れた耐久性を持ち、風力発電や電気自動車、半導体製造装置など成長分野での需要拡大が期待されています。また、ボールペン用の超硬合金球や光学用のガラスボール、医療用のプラスチック球など、ニッチな用途向け製品も手がけており、多様な顧客ニーズに対応する製品ポートフォリオを構築しています。

経営方針

ツバキ・ナカシマは、2025年から2029年までの5年間を対象とした中期経営計画において、最終年度に売上収益870億円、営業利益100億円の達成を目指しています。同社は"利益ある成長"を基本方針とし、成長性と収益性、現金収支の3つの観点から売上収益、EBITDA、フリー・キャッシュ・フローを重要な経営指標として位置づけています。初年度となった2025年12月期は、欧州自動車産業の低迷やセラミック事業での価格競争激化により厳しい事業環境に直面しましたが、企業価値向上のための基盤づくりの年として重要な施策に取り組みました。

同社の重点投資分野は、90年間培ってきた精密加工技術を活かした「回転・転がり」領域における最高品質の追求です。主力のベアリング部品事業では、20,000種類を超える多品種製品と豊富な在庫による短納期対応力を差別化戦略の柱としています。特にセラミック球事業では、風力発電や電気自動車、半導体製造装置など成長分野での需要拡大を見込み、中国ボールメーカーとの価格競争に対抗できる技術優位性の確立に注力しています。11カ国にわたるグローバル展開も、顧客密着型サービスを提供する重要な競争優位性となっています。

新市場開拓では、従来の自動車や一般機械分野に加え、次世代技術に対応した製品開発を推進しています。2026年以降は事業・コスト構造の抜本的見直しを完了させ、グローバル拠点の最適化と一層のコスト削減を実行する計画です。同時に成長セグメントに経営資源を集中投下し、収益性の改善を図る方針を打ち出しています。キャッシュを創出する企業体質への転換も重要な戦略課題として掲げており、財務基盤の強化を通じて持続的成長の実現を目指しています。

技術革新への取り組みでは、パーパスとして掲げる「精密加工の力で世界を動かす」という存在意義のもと、常に新たな課題への挑戦を続けています。セラミック、超硬合金、ガラス、プラスチックなど多様な素材を扱う加工技術の深化と、顧客ニーズの多様化に対応した製品開発力の強化が技術戦略の中核となっています。同社は「安全性、誠実性、成果主義、ダイナミックさ、成長」という5つの価値観を全社で共有し、グローバルでの協働体制を活かした技術革新により、今後100年を見据えた持続的な企業価値創造を目指しています。

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