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小倉クラッチJP:6408
沿革
1938年5月 |
創業社長小倉弘士が東京市蒲田区(現・東京都大田区)において工作機械用多板クラッチの専業メーカーとして、小倉製作所を創業。 |
1944年4月 |
群馬県山田郡相生村(現・桐生市相生町)に工場移転。 |
1946年10月 |
自転車用発電ランプの製造開始。 |
1948年5月 |
工作機械用精密部品の製造販売のため小倉精密工業㈱を設立。 |
1952年5月 |
小倉製作所廃業、小倉精密工業㈱休眠、朝香工芸社が事業を継承。 |
1954年2月 |
朝香工芸社を法人化し朝香工芸㈱を設立。 |
1957年4月 |
朝香工芸㈱を㈱小倉製作所に社名変更。 |
1960年7月 |
㈱小倉製作所、本社を東京都中央区に移転。 |
1961年5月 |
㈱小倉製作所を小倉クラッチ㈱に社名変更。 |
1962年1月 |
大阪出張所を大阪市西区に開設。(現・大阪営業所:東大阪市) |
1962年10月 |
小倉精密工業㈱が小倉クラッチ㈱(実質上の存続会社)を吸収合併、社名を小倉クラッチ㈱とし、本社を桐生市相生町に移転。旧本社を東京営業所とする。 |
1963年5月 |
店頭登録銘柄となる。 |
1964年5月 |
カークーラ用クラッチの生産販売を開始。 |
1965年2月 |
カークーラ用クラッチの対米輸出開始。 |
1966年1月 |
大阪出張所広島分室を広島県広島市に開設。(現・広島営業所:広島市南区) |
1967年7月 |
現住所に本社移転、第一工場新設。旧本社を第二工場とする。 |
1969年9月 |
名古屋出張所を名古屋市中区に開設。(現・名古屋営業所:名古屋市南区) |
1969年10月 |
第三工場を群馬県桐生市に新設。 |
1969年11月 |
ニューヨーク駐在員事務所開設。 |
1974年9月 |
北陸出張所を石川県金沢市に開設。(現・北陸営業所) |
1974年9月 |
赤堀工場を群馬県佐波郡赤堀町に新設。(現・伊勢崎市赤堀鹿島町) |
1977年2月 |
九州出張所を福岡市博多区に開設。(現・九州営業所) |
1980年2月 |
東洋クラッチ㈱に対し、資本参加。(持分法適用関連会社) |
1985年8月 |
香林工場を群馬県佐波郡赤堀町に新設。(現・伊勢崎市香林町) |
1988年1月 |
アメリカ・ミシガン州デトロイトにオグラ・コーポレーションを設立。(現・連結子会社) |
1988年10月 |
東京精工㈱に対し、資本参加。(連結子会社) |
1996年12月 |
フランス・ノール県ヴァランシェンヌにオグラS.A.S.を設立。(現・連結子会社) |
1998年1月 |
アメリカ・ニュージャージー州サマーセットにオグラ・インダストリアル・コーポレーションを設立。(現・連結子会社) |
1999年10月 |
ブラジル・サンパウロ州サンパウロにオグラクラッチ・ド・ブラジル・リミターダを設立。(現・連結子会社) |
2000年6月 |
アメリカ・ミシガン州マジソンハイツにヒューロン・プレシジョン・パーツ・コーポレーションを設立。 |
2001年11月 |
マレーシア・セランゴール州シャーラムにオグラクラッチ・マレーシアSDN.BHD.を設立。 |
2002年2月 |
㈱コーヨーテクノ(小倉テクノ㈱)に対し、資本参加。 |
2003年5月 |
中華人民共和国広東省東莞市に小倉離合機(東莞)有限公司を設立。(現・連結子会社) |
2004年6月 |
中華人民共和国江蘇省無錫市に小倉離合機(無錫)有限公司を設立。(現・連結子会社) |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
2006年9月 |
東洋クラッチ㈱(持分法適用関連会社)に対し、追加出資し子会社化。(現・連結子会社) |
2007年12月 |
オグラ・コーポレーション(現・連結子会社)を存続会社とする吸収合併により、ヒューロン・プレシジョン・パーツ・コーポレーションは消滅。 |
2008年7月 |
タイ王国ラヨン県アマタシティにオグラクラッチ・タイランドCO.,LTD.を設立。(現・連結子会社) |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。 |
2013年5月 |
中華人民共和国浙江省湖州市長興県に小倉離合機(長興)有限公司を設立。(現・連結子会社) |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 |
2014年6月 |
インド共和国ハリヤナ州にオグラクラッチ・インディアPVT.LTD.を設立。(現・連結子会社) |
2015年8月 |
第二工場を閉鎖、生産を赤堀工場に移管。 |
2016年8月 |
オグラクラッチ・マレーシアSDN.BHD.の清算結了。 |
2018年3月 |
小倉テクノ㈱の清算結了。 |
2018年5月 |
㈱三泉準備会社設立。 |
2018年7月 |
分割会社である㈱三泉の事業の全部を㈱三泉準備会社に承継し、㈱三泉に商号変更。(連結子会社) |
2018年7月 |
フィリピン共和国ラグナ州カランバの三泉フィリピン,INC.は、オグラクラッチ・フィリピン,INC.に社名変更。(現・連結子会社) |
2019年4月 |
砂永精工電子(東莞)有限公司の持分を取得し、子会社化。(連結子会社) |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行。 |
2022年5月 |
東京精工㈱は小倉冷間鍛造㈱に商号変更。(現・連結子会社) ㈱三泉は小倉電機㈱に商号変更。(現・連結子会社) 砂永精工電子(東莞)有限公司は小倉精工電子(東莞)有限公司に商号変更。(現・連結子会社) |
事業内容
小倉クラッチは、自動車用部品及び産業用部品の製造販売を主な事業として展開している企業です。同社グループは、小倉クラッチを含む15社(連結子会社14社、非連結子会社1社)で構成されており、事業は大きく「輸送機器用事業」と「一般産業用事業」の二つに分けられます。
「輸送機器用事業」では、カーエアコン用クラッチをはじめとする自動車用部品の製造販売を行っています。これには、オグラ・コーポレーションやオグラクラッチ・ド・ブラジル・リミターダなどの子会社が関与しており、輸送機器用製品の製造販売を担当しています。
一方、「一般産業用事業」では、モーターや変・減速機、昇降・運搬機械業界、OA機器業界向けのクラッチ・ブレーキ等の製造販売を行っています。このセグメントには、小倉離合機(無錫)有限公司や小倉精工電子(東莞)有限公司などが含まれ、一般産業用製品の製造販売を手掛けています。
また、小倉冷間鍛造株式会社や小倉電機株式会社などは、輸送機器用及び一般産業用部品の製造販売や冷間鍛造加工を行っており、同社グループの製品ラインナップを豊富にしています。
小倉クラッチグループは、これらの事業を通じて、自動車産業や一般産業市場に対して幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
小倉クラッチは、自動車産業の変革期に対応し、クラッチ・ブレーキの総合メーカーとしての地位を強化するための成長戦略を推進しています。同社は、高付加価値製品の提供、品質力の向上、新分野への進出、人材育成、そして効率的な組織運営を経営方針の柱として掲げています。
自動車業界の電動化の進展に対応するため、小倉クラッチは電気自動車向けの製品群の開発を強化しています。これには、パワートレイン系ソレノイドやモーター用保持ブレーキ、燃料電池用ブロワなどが含まれます。また、カーエアコン用クラッチの性能向上とコスト改善にも取り組んでおり、既存事業の強化も図っています。
一般産業用事業においては、摩擦材開発への投資を積極的に行い、高齢化社会に伴うロボット化の進展に対応する製品開発を推進しています。これにより、協働ロボット市場など新たな市場での拡販を目指しています。
技術力の向上とともに、小倉クラッチは品質管理の強化にも注力しています。4M(人、機械、材料、方法)管理を徹底し、品質力の向上を図っています。また、優れた人材の育成と適切な配置により、組織の活性化を目指しています。情報共有の徹底と組織運営の一元化も、効率的な経営を実現するための重要な戦略です。
これらの戦略を通じて、小倉クラッチは長期的かつ継続的な成長を目指し、企業価値の向上に努めています。同社は、変化する自動車産業や一般産業市場のニーズに柔軟に対応し、お客様から愛される企業を目指しています。