鈴茂器工JP:6405

時価総額
¥159.8億
PER
35.6倍
寿司ロボットや盛付けロボットなどの米飯加工機械、アルコール系洗浄剤、除菌剤、飲食店向けPOSシステムやセルフオーダーシステム、配膳ロボットの製造・販売。

事業内容

鈴茂器工は、寿司用米飯加工機械や盛付け用米飯加工機械の製造・販売を行っています。これらの機械は「寿司ロボット」や「盛付けロボット」として知られ、寿司やその他の米飯料理の効率的な製造をサポートします。製品は直接販売のほか、包装材商社や厨房機器商社、専売代理店を通じて提供されています。

鈴茂器工は、北米市場向けには子会社のSuzumo International Corporationを通じて、ASEAN地域にはSuzumo Singapore Corporationを通じて製品を販売しています。また、その他のアジア、欧州、その他の地域には国内外の商社を通じて製品を提供しています。これにより、グローバルな市場での展開を図っています。

鈴茂器工の子会社である株式会社セハージャパンは、アルコール系洗浄剤や除菌剤などの衛生資材の製造・販売を行っています。これらの製品は、鈴茂器工を通じて仕入れ・販売され、食品業界における衛生管理をサポートしています。

さらに、鈴茂器工の子会社である株式会社日本システムプロジェクトは、飲食店向けのPOSシステムやセルフオーダーシステム、配膳ロボットなどの店舗システムの開発・販売を行っています。これにより、飲食店の業務効率化を支援し、顧客体験の向上に貢献しています。

経営方針

鈴茂器工は、1961年に製菓機械メーカーとして創業し、1981年には世界初の量産型小型寿司ロボットを開発しました。現在、同社は世界90ヵ国以上に寿司ロボットを販売し、世界シェアNo.1企業として成長を遂げています。長期ビジョンとして「食の『おいしい』や『温かい』を世界の人々へ」を掲げ、食文化の向上を通じて社会に貢献することを目指しています。

中期経営計画「Growth 2025」では、既存マーケットの拡大と深耕、新たな成長分野・事業の構築、事業成長に資する投資の積極的実行を基本方針とし、持続的な企業価値向上に取り組んできました。国内外で米飯加工機械の販売が大きく伸び、新たな成長分野でもM&Aやアライアンスを通じて開発を進めました。

新たな中期経営計画「Next 2028」では、事業成長と社会的価値向上による企業価値の最大化を目指し、「真のグローバル企業体制の構築」「付加価値創造型企業への進化」「サステナブルな成長を実現する企業基盤の構築」を基本方針としています。2028年3月期には売上高220億円、営業利益30億円、ROE12.0%を目標としています。

成長戦略として、海外では日本食の認知度向上に伴い、北米を中心に市場拡大を図ります。国内では、寿司ロボット市場の成熟に伴い、ご飯盛付けロボットFuwaricaの市場拡大を推進し、顧客の事業課題解決を支援する製品・サービスの拡充を図ります。開発戦略では、省人省力化に対応した製品開発を強化し、生産戦略では新工場での生産方式の変更により生産能力向上を目指します。

資本・財務戦略では、新製品・新事業投資、設備投資、無形資産投資を積極的に推進し、企業価値の最大化を図ります。また、増配や株主還元性向30%以上を基本方針とし、株主還元を強化します。