兼松エンジニアリングJP:6402

時価総額
¥66.8億
PER
9倍
環境整備機器の製造販売、特に強力吸引作業車、高圧洗浄車、汚泥脱水機・減容機の提供に注力。

沿革

事業内容

兼松エンジニアリングは、環境整備機器の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社の製品ラインナップには、強力吸引作業車、高圧洗浄車、汚泥脱水機・減容機などが含まれており、これらは道路の側溝清掃、土木建築現場での汚泥吸引、工場での乾粉や産業廃棄物の吸引回収、下水道管や側溝の洗浄作業、中間処理場での汚泥の脱水・減容化など、幅広い用途に利用されています。

兼松エンジニアリングは、製品の開発、設計、組立、塗装、検査、販売を一貫して行っており、部品製作については外注先に委託しています。特定の外注先には高圧洗浄車の組立や製品の塗装を委託し、これらの作業は同社が所有する工場で行われています。

また、製品のアフターサービスに関しては、全国に配置された支店・営業所と指定サービス工場が担当し、技術サービス部が指導・調整・管理を統括しています。兼松エンジニアリングと指定サービス工場は、サービス業務の円滑な運営と製品販売に関する情報交換を目的とした「KCSネットワーク」を組織しています。

輸出向けの販売は、主にODA(政府開発援助)を通じて行われ、特定のメーカーや専門商社が担当しています。輸出販売は、同社の海外課が担当しています。

経営方針

兼松エンジニアリングは、環境整備機器の開発・設計・製造・販売を通じて、社会の繁栄に貢献することを経営理念としています。同社は、技術力と個別受注生産体制を強みとし、顧客からの高い評価を得ています。しかし、国内市場の需要が中心であるため、製品と市場の幅を拡げ、海外市場への注力が必要であると認識しています。

2023年3月期から2025年3月期までの中期経営計画では、「変革」をスローガンに掲げ、技術力や対応力、顧客との関係性など、同社の伝統的な強みを再認識しつつ、新たな生産基盤や技術・情報を取り入れ、さらなる進化を目指しています。この計画の下、顧客志向、人材、品質、効率、企業価値の5つの重点領域に取り組んでいます。

顧客志向では、顧客のニーズを深く理解し、期待を超える成果を提供することを目指しています。人材面では、働きがいのある職場とワークライフバランスの実現を目指し、品質面では、高品質の追求を通じて自社及び次工程への責任を果たします。効率面では、新生産体制の確立と新基幹システムの活用により、生産性と収益力の向上を図ります。最後に、企業価値の向上を目指し、SDGsへの取り組みを通じて社会に貢献することを目標としています。

兼松エンジニアリングは、これらの戦略を推進することで、持続可能な成長を目指しています。