不二精機JP:6400

時価総額
¥28.2億
PER
プラスチック加工のための射出成形用精密金型、成形システムの製造・販売、精密成形品の製造・販売を手がける。

沿革

1965年7月

大阪市生野区に資本金2,000千円をもって不二精機株式会社を設立し、精密プラスチック金型の製造及び販売を開始。

1972年3月

愛媛県東温市に松山工場を新設、精密プラスチック金型の製造を開始。

1972年4月

東大阪市に本社工場を新築移転し、精密プラスチック金型の製造を拡大。

1977年11月

大阪市生野区にFTC(エフティック)研究所を新設、更に精密なプラスチック金型の製造を開始。

1983年4月

VHSビデオカセットテープ用精密金型を開発し、販売を開始。

1983年5月

一眼レフカメラ鏡筒用精密金型を開発し、販売を開始。

1984年5月

3.5インチフロッピーディスク用精密金型を開発し、販売を開始。

1984年12月

CD(コンパクトディスク)研究開発用精密金型を開発。

1986年7月

東京都港区に東京営業所を設置。

1989年10月

当社の精密金型と成形周辺機器を組み合わせた情報関連用成形システムの販売を開始。

1990年4月

リサイクルカメラ(レンズ付きフィルム)用精密金型を開発、販売を開始。

1991年10月

松山工場に新工場を増設し、精密プラスチック金型の生産能力を旧工場比約2倍に増強。

1995年3月

奈良県橿原市に本社工場を移転。

1995年5月

CD(コンパクトディスク)プラスチックケース用精密金型の量産タイプを開発、周辺装置を組み合わせた成形システムとして輸出販売を開始。

1996年5月

プラスチックカップ(航空会社向けディスポーザブル容器)用精密金型の量産タイプを開発、周辺装置を組み合わせた成形システムとして販売を開始。

2001年1月

精密プラスチック金型及び精密成形品その他のアジアにおける生産拠点として、THAI FUJI SEIKI CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立。

2001年8月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

2001年9月

精密プラスチック金型及び精密成形品その他の中国における生産拠点として、上海不二精机有限公司(現・連結子会社)を設立。

2001年12月

精密プラスチック金型設計及びエンジニアリングの中国における設計技術サービス拠点として、蘇州不二設計技術有限公司を設立。

2002年3月

精密プラスチック金型及び精密成形品その他の中国における生産拠点として、蘇州不二精机有限公司を設立。

2002年11月

精密プラスチック金型及び精密成形品その他の中国における生産拠点として、常州不二精机有限公司(現・連結子会社)を設立。

2003年3月

奈良本社工場及びFTC(エフティック)研究所を松山工場に移転統合。

2003年6月

大阪市生野区に本社機能を移転。

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。

2010年12月

当社100%出資の連結子会社蘇州不二設計技術有限公司を、当社100%出資の連結子会社蘇州不二精机有限公司が吸収合併。

2011年1月

千葉県佐倉市に関東工場を新設し、精密プラスチック金型及び精密成形品その他の製造を開始するとともに、東京都港区の東京営業所を同所に移転し、関東営業所を新設。

2012年10月

精密プラスチック金型及び精密成形品その他のアジアにおける生産拠点として、PT. FUJI SEIKI INDONESIA(現・連結子会社)を設立。

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

2014年12月

中国における精密成形品事業を上海不二精机有限公司に集約し、固定費の圧縮及び投資資金の回収を図ることを目的に、当社100%出資の連結子会社蘇州不二精机有限公司の出資金の全部を富優技研(維爾京)股份有限公司へ譲渡。

2016年5月

関東工場の生産機能を松山工場に集約し、千葉県船橋市に関東営業所を移転。

2017年7月

大阪市中央区に本社を移転。

2019年9月

秋元精機工業株式会社(現・連結子会社)の発行済株式を100%取得し子会社化。

2020年3月

高知県宿毛市に高知宿毛工場を新設。

2020年8月

三重県鈴鹿市に鈴鹿工場を新設。

2021年10月

連結子会社PT. FUJI SEIKI INDONESIA の発行済株式を追加取得し完全子会社化。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。

事業内容

不二精機は、自社および連結子会社5社で構成される企業グループであり、主に2つの事業セグメントに分かれています。第一のセグメントは、プラスチック加工のための射出成形用精密金型及び成形システムの製造・販売です。この事業は、日本国内の不二精機と中国の常州不二精机有限公司が製造・販売を担当しています。さらに、タイのTHAI FUJI SEIKI CO., LTD.、中国の上海不二精机有限公司、インドネシアのPT.FUJI SEIKI INDONESIAが販売を行っています。

第二のセグメントは、精密成形品その他の製造・販売事業です。不二精機が中心となり、国内では秋元精機工業株式会社が、タイではTHAI FUJI SEIKI CO., LTD.が、中国では上海不二精机有限公司が、インドネシアではPT.FUJI SEIKI INDONESIAがそれぞれ製造・販売を手掛けています。

これらの事業を通じて、不二精機グループはプラスチック加工業界における精密技術の提供者として、幅広い地域で事業展開を行っています。各地域での販売拠点を持つことで、グローバルなニーズに対応し、精密成形技術の分野での競争力を高めています。

経営方針

不二精機は、中期経営計画において「安心をお届けする不二精機グループ」というスローガンを掲げ、品質管理体制の徹底強化と顧客満足の追求を目指しています。同社は、精密金型のコア技術を基に、高生産性・高付加価値製品の提供に努め、透明性の高い情報開示を通じて利害関係者の信頼と期待に応えることを経営の基本方針としています。

中期目標としては、高付加価値製品の拡大と生産性の改善を通じて、連結営業利益率10%以上を目指しています。特に、縮小が予想される日本市場では、医療用品分野や食品容器分野への顧客開拓に注力し、松山工場をサービス拠点として安定的な受注を確保する戦略を展開しています。また、秋元精機工業株式会社の活用を通じて、自動車部品分野を中心に精密成形品事業の収益拡大を図っています。

成長性の高いアジア市場では、インドネシア子会社を含む製造子会社を活用し、自動車部品分野の拡充を進めています。これにより、稼働率の向上と精密成形品事業の収益拡大を目指しています。さらに、人件費の上昇に対応するため、海外工場での生産工程の自動化・半自動化と全拠点での5S活動の徹底により、グループ全体の生産性向上を図っています。

不二精機は、技術革新と顧客ニーズへの迅速な対応を通じて、競合との差別化を図りながら、中期的な利益目標の達成を目指しています。