宇野澤組鐵工所JP:6396

時価総額
¥34.8億
PER
8.6倍
風水力機械メーカーとして真空ポンプ、送風機・圧縮機、輸送装置の製造販売、ビル・駐車場の賃貸及び管理を手がける。

沿革

1899年8月

東京都港区麻布新堀町において創業。

1907年12月

東京都渋谷区恵比寿1-19-16に事務所と工場を新築し移転。

1933年12月

組織を変更し株式会社宇野澤組鐵工所を設立。

1937年9月

東京都大田区に玉川工場竣工。

1962年7月

大阪営業所開設。

1962年11月

資本金を1億円に増資し、東京証券取引所市場第二部に上場。

1973年7月

所沢工場にてターボファン、ターボブロワ等、送風機製作開始。

1975年7月

所沢工場を玉川工場に移転。送風機製作を開始。

1977年9月

合理化のため渋谷工場を玉川工場へ統合。

1984年3月

渋谷工場跡地に東急不動産株式会社と共同にてウノサワ東急ビルを建設。不動産事業を開始。

1996年12月

本社機能を玉川工場内に移転。

1998年7月

ISO9001の認証取得。

2003年12月

渋谷区恵比寿の社有地の一部を譲渡し、近隣地権者と共同にて恵比寿ビジネスタワーを建設。

2007年2月

玉川工場の一部を取り壊し、部品加工及び製品組立ての精度向上のため恒温室工場を増設(1階2階は工場、3階は本社事務所)。

2011年1月

機械設備の配置見直しを図り、生産効率向上のため工場を増設(1階2階は工場、3階は技術部)。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。

事業内容

宇野澤組鐵工所は、二つの主要な事業セグメントを展開しています。第一に、製造事業があり、これは真空ポンプ、送風機・圧縮機、輸送装置などの製造販売を行っています。同社は原材料を購入し、自社での機械加工、組立、検査を経て、製品を顧客に販売しています。これらの製品は、産業界で広く利用されており、宇野澤組鐵工所の技術力と製造能力の高さを示しています。

第二の事業セグメントは不動産事業で、ビルや駐車場の賃貸及び管理を手掛けています。この事業は、安定した収益源として機能し、同社の事業ポートフォリオの多様化に貢献しています。不動産事業を通じて、宇野澤組鐵工所は物理的なインフラの提供者としてもその地位を確立しています。

また、宇野澤組鐵工所グループには「株式会社ウノザワコーポレーション」という関係会社が存在しますが、この会社は独自に事業活動を行っており、宇野澤組鐵工所と直接の取引はないため、事業の系統図には含まれていません。これは、宇野澤組鐵工所が独立した事業戦略を持ち、各セグメントで専門性を高めていることを示しています。

宇野澤組鐵工所は、製造と不動産という異なる分野で事業を展開し、それぞれのセグメントで専門的なサービスと製品を提供しています。これにより、同社は多角的な事業構造を築き、安定した経営基盤を持つ企業として位置づけられています。

経営方針

宇野澤組鐵工所は、厳しい経営環境の中で、新たな営業戦略の実現と生産性の向上を二大重点課題として掲げています。同社は、既存顧客に加え、成長分野を市場とする装置メーカーやエンジニアリング会社への営業活動を強化し、付加価値の高い真空ポンプやブロワ、修理サービスの拡販を推進しています。また、佐賀のサービスセンターを移転新設し、九州地区での修理・メンテナンス事業の拡大を図っています。

新製品開発においては、他社製品との差別化を図る新製品の開発、環境負荷の少ない製品の開発、コスト競争力のある製品の開発に注力しています。これらの取り組みは、営業戦略の実現を支える重要な要素です。

工場生産能力の増強策として、生産性の高い高精度な自動工作機械の増設や置き換え、工場レイアウトの改善を進めています。生産体制の見直しでは、多能工化の推進や内製化率の向上を目指し、より効率的な生産実現のために生産技術部門を強化しています。

さらに、働き甲斐のある職場の実現を目指し、従業員のモチベーション向上と生産性向上のため、評価制度や報酬制度の見直しを進めています。これらの取り組みを通じて、宇野澤組鐵工所は、製造事業の黒字化達成と経営理念の実現に向けて、地道に努力を重ねています。