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トリニティ工業JP:6382
事業内容
トリニティ工業は、トヨタ自動車を含む関連会社とともに、設備および自動車部品の製造と販売を主な業務としています。同社は10社の子会社と5社の関連会社で構成されており、幅広い事業を展開しています。
トリニティ工業の事業は大きく2つのセグメントに分かれています。まず、設備部門では、前処理装置や電着塗装装置、塗装ブース、空調装置、乾燥炉、熱処理炉、塗装機・塗装システムなどを提供しています。これらの製品は、製造業における効率的な生産プロセスを支える重要な役割を果たしています。
一方、自動車部品部門では、センタークラスターパネルやコンソールパネル、ドアスイッチベース、ステアリングホイール、ロッカーモールなどの製品を製造しています。これらの部品は、自動車の内装や操作性を向上させるために欠かせない要素です。
経営方針
トリニティ工業は、「信頼と創造」を社是に掲げ、世界規模での経営基盤の強化を目指しています。同社は、環境の変化に柔軟に対応し、着実な成長を遂げることを基本方針としています。また、個人の創造力とチームワークを最大限に発揮する企業風土を築き、地域に根ざした事業活動を通じて産業・経済・文化の発展に貢献することを目指しています。
同社は、株主重視の視点から、総資産利益率(ROA)や自己資本利益率(ROE)、売上高営業利益率を意識した経営を進めています。これにより、経営効率を高め、持続的な成長を実現することを目指しています。経営環境の変化に対応しつつ、競争力を維持するための指標としてこれらを重視しています。
トリニティ工業は、「熱・水・空気」の総合エンジニアリング会社として、技術力とモノづくりの力を競争力の源泉としています。「テクノロジーで地球にやさしい未来へ」を掲げ、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに貢献することで、持続可能な成長を目指しています。これにより、環境技術をさらに発展させ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。
同社は、設備部門でのCO2削減や水資源保全に貢献する環境技術に加え、IoT技術を活用した工場全体の熱エネルギーマネジメントシステムやAIによる予測制御など、デジタル技術を取り入れた商品の開発を進めています。これにより、幅広い顧客から高い評価を得ています。また、自動車部品部門では、限量経営を通じて需要変動に柔軟に対応し、収益に貢献しています。
トリニティ工業は、持続可能な社会への貢献をさらに進めるため、設備のハードに加え、ソフトウェアやサービスの領域でも新たな技術・商品開発を進めています。また、技術革新を推進し、製造現場の景色を変える技術開発を進めています。新設中の技術開発センターでは、異業種との連携による新たな価値創造にも積極的に取り組んでいます。
同社は、安全最優先の姿勢を基本とし、防火対策やBCPへの取り組みを徹底しています。デジタル技術を活用した会社の変革を推進し、成長を担う人への投資や健康で働きやすい職場づくりを通じて、経営基盤の強化に取り組んでいます。これにより、持続的な成長を実現し、企業価値の向上を目指しています。