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ダイキン工業JP:6367
沿革
年 月 |
沿 革 |
1924年10月 |
合資会社大阪金属工業所創立、航空機用部品等の生産開始 |
1934年2月 |
大阪金属工業株式会社設立、内燃機関・精密機械・航空機用部品等の生産開始 |
1935年2月 |
合資会社大阪金属工業所を吸収合併 |
1937年2月 |
堺製作所新設(冷凍機・注油器等を生産) |
1938年2月 |
フルオロカーボンガスの生産開始 |
1941年2月 |
淀川製作所新設(航空機用部品等を生産) |
1949年5月 |
大阪証券取引所に上場 |
1953年7月 |
三フッ化樹脂を開発し発売、四フッ化樹脂製品シリーズの開発へ本格的取組み開始 |
1957年6月 |
東京証券取引所に上場 |
1963年2月 |
堺製作所金岡工場新設(パッケージエアコン・ルームエアコンの製造工場として稼動) |
1963年10月 |
社名を「ダイキン工業株式会社」に変更 |
1969年9月 |
空調・冷凍・冷蔵機器の販売・工事施工子会社「ダイキンプラント株式会社(現 株式会社ダイキンアプライドシステムズ)」を設立 |
1970年11月 |
滋賀製作所新設(ルームエアコンの本格的量産を開始) |
1972年3月 |
ベルギー王国にヨーロッパの製造・販売拠点として「ダイキン ヨーロッパ エヌ ブイ」を設立 |
1972年11月 |
東京・大阪に空調機器販売会社を各1社設立、その後各地に同様子会社を設立 |
1978年9月 |
堺製作所臨海工場新設(コンプレッサーの製造工場として稼動) |
1982年11月 |
コンピュータ・グラフィックス分野に進出(COMTECシリーズを発売) |
1983年4月 |
鹿島工場新設(フルオロカーボンガス・フッ素樹脂の製造工場として稼動) |
1984年8月 |
極低温・超真空分野に進出(超真空用ポンプ「クライオキャプチャー」を発売) |
1990年2月 |
タイ王国に空調機器の生産子会社として「ダイキン インダストリーズ(タイランド)リミテッド」を設立 |
1991年1月 |
アメリカ合衆国にフッ素化学製品の製造販売子会社として「ダイキン アメリカ インク」を設立 |
1995年11月 |
中華人民共和国に空調機器の製造販売子会社として「上海大金協昌空調有限公司(現 大金空調(上海)有限公司)」を上海協昌ミシン総公司との合弁で設立 |
1996年8月 |
中華人民共和国に空調機器用圧縮機の製造販売子会社として「西安大金慶安圧縮機有限公司(現 大金機電設備(西安)有限公司)」を慶安集団有限公司との合弁で設立 |
1999年11月 |
松下電器産業株式会社(現 パナソニック株式会社)との間で、空調事業における生産、開発、部材調達、リサイクル等に関する包括的提携を行うための基本合意を締結 |
2000年4月 |
研究部門と間接部門(人事・総務、経理)を分社化し、子会社5社を設立 |
2001年4月 |
中華人民共和国にフッ素化学製品の製造販売子会社として「大金フッ素化学(中国)有限公司」を設立 |
2001年9月 |
中華人民共和国における生産販売拠点を統括する機能を有した統括会社「大金(中国)投資有限公司」を設立 |
2001年10月 |
ザウアーダンフォス インク(現 ダンフォス パワー ソリューションズ インク)と建機油圧事業分野において、製造合弁会社「ダイキン・ザウアーダンフォス・マニュファクチャリング株式会社(現 ダイキン・ザウアーダンフォス株式会社)」及び販売合弁会社「ザウアーダンフォス・ダイキン株式会社」を設立 |
2001年11月 |
アメリカン スタンダード カンパニーズ インクの空調事業会社であるトレーン カンパニーと空調製品の相互供給を含む空調事業における包括的グローバル戦略提携に合意 |
2005年11月 |
アメリカ合衆国に販売会社ダイキン エアコンディショニング アメリカズ インク(旧ダイキン ユーエス コーポレーションより社名変更)の持株会社として「ダイキン ホールディングス (ユーエスエー) インク」を設立 |
2007年1月 |
マレーシア国に本社を置き、空調・冷凍機事業を展開するOYL インダストリーズ バハッドの全株式を取得し、子会社化 |
2008年2月 |
OYL インダストリーズ バハッドの清算分配により、同社の子会社であるOYL マニュファクチュアリング カンパニー センディリアン バハッド(現 ダイキン マレーシア センディリアン バハッド)株式と、AAF マッケイ グループ インク(現 ダイキン ホールディングス アメリカ インク)株式を直接保有 |
2008年10月 |
ダイキン ヨーロッパ エヌ ブイ(当社100%子会社)が、ドイツ連邦共和国に本社を置き、空調・冷凍機事業を展開するロテックス ヒーティングシステムズ ゲーエムベーハー(現 ダイキン マニュファクチャリング ジャーマニー ゲーエムベーハー)の全株式を取得し、子会社化 |
2009年2月 |
珠海格力電器股份有限公司との間で、空調機用基幹部品の製造・販売に関する合弁契約及び金型の製造・販売に関する合弁契約を締結 |
2011年7月 |
ダイキン ヨーロッパ エヌ ブイ(当社100%子会社)が、トルコ共和国の空調機メーカー エアフェル ウストゥマ ヴェ ソートゥマ システムレリ サナイ ティジャレット アーシェ(現 ダイキン ウストゥマ ヴェ ソートゥマ システムレリ サナイ ティジャレット アーシェ)の全株式を取得し、子会社化 |
2011年12月 |
中華人民共和国に空調機器の製造販売子会社として「大金空調(蘇州)有限公司」を設立 |
年 月 |
沿 革 |
2012年11月 |
アメリカ合衆国に本社を置き、北米住宅用空調分野でトップシェアの空調メーカーであるグッドマン グローバル グループ インク(現 ダイキン コンフォート テクノロジーズ ノース アメリカ インク)を子会社化 |
2015年11月 |
淀川製作所内に技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」を開設 |
2016年4月 |
アメリカン エアフィルター カンパニー インク(当社100%子会社)がアメリカ合衆国でトップシェアのエアフィルタメーカーであるフランダース ホールディングス エルエルシーの全出資持分を取得し、子会社化 |
2019年2月 |
ダイキン ヨーロッパ エヌ ブイ(当社100%子会社)が欧州の商業用冷凍・冷蔵ショーケースの製造販売会社であるAHT クーリングシステムズ ゲーエムベーハーを保有するクール インターナショナル ホールディング ゲーエムベーハーの全出資持分を取得し、子会社化 |
事業内容
ダイキン工業は、空調・冷凍機、化学、油機、特機製品の製造および販売を主な事業としています。同社グループは、これらの製品群を通じて、幅広い分野で事業を展開しています。
空調・冷凍機事業では、住宅用機器としてルームエアコン、空気清浄機、ヒートポンプ式給湯機、遠赤外線暖房機、ヒートポンプ式温水床暖房などを提供しています。業務用機器では、パッケージエアコン、スポットエアコン、空気清浄機、脱臭機、遠赤外線暖房機、全熱交換器、換気扇、ウォーターチリングユニットなどを手がけています。また、舶用機器としては、海上コンテナ冷凍装置、舶用エアコン、舶用冷凍機を提供しています。
化学事業では、フルオロカーボンガス(冷媒)、フッ素樹脂(四フッ化エチレン樹脂、溶融タイプ樹脂、フッ素ゴム、フッ素塗料、フッ素コーティング剤)、化成品(半導体用エッチング剤、撥水撥油剤、離型剤、界面活性剤、フッ化カーボン、フッ素オイル、医薬・農薬中間体)を製造、販売しています。
その他事業としては、油機関連では産業機械用油圧機器・装置(各種ポンプ、各種バルブ、油圧装置、油冷却装置、インバータ制御ポンプ・モータ)、建機・車両用油圧機器(油圧トランスミッション、各種バルブ)、集中潤滑機器・装置(各種グリースポンプ、各種分配弁)を提供しています。特機関連では、防衛省向け砲弾・誘導弾用部品・航空機部品、在宅酸素医療用機器、ヘルスケア用機器を手がけています。電子システム関連では、設計開発分野向けプロセス改善・ナレッジ共有システム、設備設計CAD/BIMシステム、分子シミュレーションソフト/インフォマティクス、CG/コンテンツ制作ソフト等のIT製品・ソリューションを提供しています。
これらの事業を通じて、ダイキン工業は国内外で幅広い製品とサービスを展開し、多様なニーズに応えています。
経営方針
ダイキン工業は、空調・冷凍機、化学、油機、特機製品の製造および販売を行うグローバル企業です。同社は、技術革新と資本の効率的な運用を通じて企業価値の最大化を目指しています。そのために、「率の経営」指標を重視し、フリーキャッシュフロー(FCF)、投下資本利益率(ROIC)、総資本利益率(ROA)、株主資本利益率(ROE)などの指標を経営管理の中心に置いています。
2021年には、2025年度を目標年度とする戦略経営計画「FUSION25」を策定しました。この計画では、環境・社会課題の解決に貢献しつつ事業を拡大することを目指しており、成長戦略として「カーボンニュートラルへの挑戦」「顧客とつながるソリューション事業の推進」「空気価値の創造」を掲げています。また、経営基盤の強化に向けては、「技術開発力の強化」「強靭なサプライチェーンの構築」「デジタル化の推進」などに取り組んでいます。
2023年には、「FUSION25」の後半3年計画を策定し、実行を開始しました。この計画では、経営環境の変化をチャンスと捉え、「インドの一大拠点化」「高機能・環境材料事業」などの新たなテーマを加え、経済価値・環境価値・社会価値の創造を加速しています。
ダイキン工業は、カーボンニュートラルへの世界的な流れをビジネスチャンスと捉え、省エネ製品やサービスの提供を通じて市場シェアの向上を目指しています。また、ソリューション事業の収益拡大や、市場環境の変化に迅速に対応できるサプライチェーンの構築にも注力しています。これらの取り組みを通じて、ダイキン工業は持続可能な成長を目指しています。