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荏原製作所JP:6361
沿革
年月 |
沿革 |
1912年11月 |
東京帝国大学井口在屋博士を主幹、畠山一清が所長となり、ゐのくち式機械事務所を創立[創業]。 |
1920年5月 |
荏原製作所を設立。工場を東京府荏原郡品川町に設け、ゐのくち式機械事務所の事業を継承し、渦巻ポンプ等の製造を開始。 |
1938年4月 |
東京市蒲田区羽田に羽田工場を建設し、品川より本社及び工場を移転。 |
1941年12月 |
川崎工場を新設。 |
1945年4月 |
戦災により羽田工場から川崎工場に生産を移管。 |
1955年1月 |
生産の主力を羽田工場に復帰。 |
1956年1月 |
水処理装置の製造及び販売を目的として、荏原インフィルコ株式会社を設立。 |
1964年4月 |
戦後初の海外事務所をタイ・バンコクに開設。 |
1964年6月 |
製品のアフターサービスを目的として、荏原サービス株式会社を設立。 |
1965年5月 |
藤沢工場を新設。日本で初めて標準ポンプ量産体制を確立。また冷凍機生産を羽田工場より移管。 |
1975年1月 |
戦後初の海外生産拠点としてブラジルに Ebara Industrias Mecanicas e Comercio Ltda.(現 EBARA BOMBAS AMÉRICA DO SUL LTDA.)を設立。 |
1975年11月 |
袖ヶ浦工場を新設し、主としてコンプレッサ及びタービンの製造を開始。 |
1979年12月 |
東南アジアにおける標準ポンプの生産拠点として、インドネシアにPT. Ebara Indonesiaを設立。 |
1981年1月 |
北米のポンプ事業拠点として、米国にEbara International Corporation(現 EBARA PUMPS AMERICAS CORPORATION)を設立。 |
1987年7月 |
藤沢工場内に精密機械工場を建設し、半導体産業向け真空機器の生産を開始。 |
1989年1月 |
ステンレスプレス製標準ポンプの生産拠点として、イタリアにEbara Italia S.p.A.(現 Ebara Pumps Europe S.p.A.)を設立。 |
1992年8月 |
各種ボイラ等製缶品の生産拠点として、中国に青島荏原環境設備有限公司を設立。 |
1994年10月 |
荏原インフィルコ株式会社を吸収合併。 |
2000年4月 |
汎用風水力機械の営業部門を分離の上、荏原サービス株式会社に統合し、荏原テクノサーブ株式会社として営業開始。 |
2000年4月 |
コンプレッサ・タービン事業大手のElliott Company(米国)を完全子会社化。 |
2001年6月 |
CMP装置等の生産拠点として設立した株式会社荏原九州(熊本県)が操業を開始。 |
2002年4月 |
コンプレッサ・タービン事業を分社化、株式会社荏原エリオット(千葉県)を設立。 |
2002年9月 |
冷熱機械事業を分社化、荏原冷熱システム株式会社を設立。 |
2003年5月 |
中国におけるAPIポンプの生産販売拠点として、嘉利特荏原ポンプ業有限公司を設立。 |
2005年4月 |
カンパニー制を導入。本社機能を担うコーポレートと、風水力機械、環境事業、精密・電子事業の3カンパニー体制とする。 |
2005年8月 |
中国における大型・高圧ポンプの生産販売拠点として、荏原博ポンプポンプ業有限公司(現 荏原機械淄博有限公司)を設立。 |
2006年5月 |
中国における標準ポンプの生産・販売・サービス拠点として、荏原機械(中国)有限公司を発足。 |
2009年4月 |
グループ内の水処理事業を荏原エンジニアリングサービス株式会社(現 水ing株式会社)へ統合。 |
2009年10月 |
グループ内の廃棄物処理事業を荏原環境プラント株式会社へ統合。 |
2010年1月 |
富津工場を新設し、羽田工場の機能を移転。 |
2010年3月 |
荏原エンジニアリングサービス株式会社を、三菱商事株式会社、日揮株式会社との三社提携による総合水事業会社とする。 |
2010年10月 |
株式会社荏原九州を吸収合併。 |
2012年4月 |
ポンプ事業のグループ内再編として、荏原テクノサーブ株式会社、株式会社荏原由倉ハイドロテック及び株式会社荏原環境テクノ北海道の三社を吸収合併。 |
2014年3月 |
中東におけるポンプの販売・サービス拠点として、UAEにEbara Pumps Middle East FZE を設立。 |
2015年6月 |
指名委員会等設置会社へ移行。 |
2015年8月 |
インドネシアの回転機械のメンテナンス会社 PT. Turbindo Chikara Surya(現 PT. Ebara Turbomachinery Services Indonesia)を買収。 |
2015年12月 |
ブラジルのポンプメーカ Thebe Bombas Hidráulicas S.A.(EBARA BOMBAS AMÉRICA DO SUL LTDA.を存続会社とする吸収合併により消滅)を買収。 |
2016年11月 |
熊本事業所内に半導体製造装置の生産工場及びドライ真空ポンプのサービス工場を増設竣工。 |
2020年5月 |
北中米におけるポンプの販売・サービス拠点として、メキシコにEbara Pumps Mexico, S.A. de C.V.を設立。 |
2021年4月 |
トルコのポンプメーカVansan Makina Sanayi ve Ticaret A.S.とVansan Makina Montaj ve Pazarlama A.S.を傘下に持つCigli Su Teknolojileri A.S.を買収。 |
2022年9月 |
カナダ及び米国の産業ポンプ・ミキサーメーカ6社を傘下に持つHayward Gordon Holdings, L.P.を買収。 |
事業内容
荏原製作所グループは、荏原製作所を中心に、子会社112社(うち連結子会社112社)、関連会社3社、共同支配企業1社から構成されています。同社グループは、風水力事業、環境プラント事業、精密・電子事業、その他の事業を展開しており、製造、販売、工事、保守、サービスなど幅広い活動を行っています。
風水力事業では、ポンプ、コンプレッサ、タービン、冷熱機械、送風機の製造及び販売を行っており、荏原製作所のほか、荏原エリオット株式会社、荏原冷熱システム株式会社、株式会社荏原電産、株式会社荏原風力機械などが関連する事業を担っています。また、エンジニアリング、工事、運転及び保守サービスも提供しています。
環境プラント事業では、都市ごみ焼却プラント、産業廃棄物焼却プラント、水処理プラントのエンジニアリング及び工事を行っており、荏原環境プラント株式会社や青島荏原環境設備有限公司が主要な役割を果たしています。運転及び保守、薬品製造及び販売もこのセグメントの一部です。
精密・電子事業では、真空ポンプ、CMP装置、めっき装置、排ガス処理装置の製造及び販売を行っており、株式会社荏原フィールドテックやEbara Engineering Singapore Pte. Ltd.が関連する事業を担当しています。販売及び保守サービスも提供しています。
その他の事業としては、ビジネスサポートサービス等があり、株式会社荏原エージェンシーが関連する事業を行っていましたが、2022年12月をもって解散し、清算手続きへ移行しています。
経営方針
荏原製作所グループは、長期ビジョン「E-Vision2030」を策定し、気候変動や高度情報化社会の進展など、今後の社会課題の解決に貢献することを目指しています。このビジョンの下、同社は「5つのマテリアリティ」を設定し、持続可能な社会づくり、進化する豊かな生活づくり、環境マネジメントの徹底、人材の活躍促進、ガバナンスの更なる革新に取り組んでいます。
中期経営計画「E-Plan2025」では、顧客起点での価値創造をテーマに掲げ、マーケットインの強化、対面市場別5カンパニー制への組織改変、資本投下を積極的に行い、効率性/収益性指標の維持を目指しています。また、ROIC経営の深化と時価総額1兆円の実現に向けた取り組みも進めています。
荏原製作所グループは、気候変動への対応としてTCFD提言に基づく気候関連シナリオ分析を実施し、2050年にGHG排出ネットゼロを目指すカーボンニュートラルへの取り組みを進めています。人的資本経営では、グローバルでの持続的成長を実現するための基盤整備を加速し、多様な人材の活躍推進とグローバル基盤の確立に注力しています。コーポレート・ガバナンスの強化にも取り組み、企業価値向上に貢献する「Governance to Value(G to V)」を目指しています。
これらの戦略を通じて、荏原製作所グループは、社会課題の解決に貢献し、持続可能な成長を目指しています。