酒井重工業JP:6358

時価総額
¥232.7億
PER
19.2倍
道路舗装機械、道路維持補修機械の製造・販売、産業機械の販売、新製品開発、関連サービス提供。

沿革

1918年5月

酒井金之助によって、内燃機関車及び蒸気機関車の製造並びに修理を目的として東京市芝区西芝浦3丁目に創立。

1929年1月

我が国の土木事業の規模拡大に伴い道路転圧用各種ロードローラの製造を開始。

1946年9月

戦災により本社及び主工場の大半を焼失したため前社長の酒井智好が再建に着手。

1949年5月

事業組織を法人に改め、株式会社酒井工作所(資本金200万円)を設立。

1959年5月

タイヤローラの製造を開始。

1960年1月

インド・ガーリック社と振動ローラの製造に関する技術供与提携。

1964年1月

埼玉県栗橋町(現・久喜市)に重整備工場として栗橋工場(現・グローバルサービス部)を建設。

1964年9月

東京証券取引所市場第二部に上場。

1965年5月

業容の拡大に伴い埼玉県川越市に東京工場(現・生産センター)を建設。

1967年3月

酒井重工業株式会社に商号変更。

1972年11月

㈱サカイエンジニアリング(現・酒井機工㈱連結子会社)を設立。

1973年3月

小型機種専門工場として栃木県真岡市に真岡工場を建設。

1973年3月

米国I.D.C社及び三井物産㈱と合弁で、日本アイディーシー㈱を設立。

1976年4月

建設機械の輸出入、販売他を目的として米国デラウェア州にSAKAI AMERICA, INC.を設立。

1981年4月

東京証券取引所市場第一部に指定替。

1984年1月

技術研究所(現・開発本部)を埼玉県栗橋町(現・久喜市)に建設。

1989年6月

東京フジ㈱(現・連結子会社)の株式取得。

1991年2月

真岡工場第二工場を建設。

1993年2月

研修棟(現・グローバルサービス部内)を埼玉県栗橋町(現・久喜市)に建設。

1995年7月

インドネシア西ジャワ州に小型建設機械及び建設機械関連部品の製造・販売を目的として、P.T. SAKAI INDONESIA(現・連結子会社)を設立。

1996年1月

国際標準化機構の品質保証に関する国際規格ISO9001の認証を取得。

2000年1月

建設機械の製造を目的として米国ジョージア州に子会社としてSAKAI AMERICA MANUFACTURING, INC.を設立。

2000年12月

P.T. SAKAI INDONESIA(現・連結子会社)に大型建設機械の製造・販売を目的として第二工場を建設。

2001年5月

SAKAI AMERICA, INC.は、北米での製造・販売拠点強化のため米国デラウェア州から米国ジョージア州に移転。

2002年8月

生産工場の統合により真岡工場を売却。

2003年2月

建設機械の製造・販売を目的として中国上海市に子会社として酒井工程机械(上海)有限公司(現・連結子会社)を設立。

2004年10月

経営体質のより一層の強化を図ることを目的とし、連結子会社である日本アイディーシー㈱と合併。

2008年2月

建設機械の製造・販売を目的としてインドネシア西ジャワ州に子会社としてP.T. SAKAI ROAD MACHINERY INDONESIAを設立。

2008年12月

北米事業は製造・販売一体の経営合理化を図る目的で、連結子会社であった製造会社のSAKAI AMERICA MANUFACTURING, INC.は、同じく連結子会社である販売会社のSAKAI AMERICA, INC.を吸収合併した上で、商号を「SAKAI AMERICA, INC.」(現・連結子会社)に変更。

2014年6月

開発と製造の統合事務所を生産センター内に建設。

2017年10月

建設機械の製品及び部品の販売、アフターサービス業務を目的としてインドネシア西ジャワ州に子会社としてP.T. SAKAI SALES AND SERVICES ASIA(現・連結子会社)を設立。

2018年5月

2022年4月

創業100周年を迎える。

インドネシア事業の経営管理体制を一元化し、経営の効率化を図る目的で、連結子会社であるP.T. SAKAI INDONESIAは、P.T. SAKAI ROAD MACHINERY INDONESIAを吸収合併。

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

酒井重工業株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、建設機械及びその部品の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、同社を含む9社で構成され、道路舗装機械や道路維持補修機械、散水車など多岐にわたる製品を製造し、これらを国内外の市場に供給しています。また、他社製の産業機械の販売も手掛けるほか、新製品の開発に向けた研究開発活動にも力を入れています。さらに、各事業に関連するサービス事業も展開しており、幅広いビジネスを展開しています。

同社グループの事業セグメントは、日本、米国、インドネシア、中国に分けられており、それぞれの地域で特色ある事業を展開しています。日本では、酒井重工業株式会社が建設機械及びその部分品の製造・販売を行い、酒井機工株式会社は産業機械の製造・販売と中古建設機械の仕入れ・販売を、東京フジ株式会社は建設機械の製造・販売を、株式会社コモドは道路舗装、補修工事の設計、施工、監理及び請負を、サカイエンジニアリング株式会社は建設機械の設計・製作・販売及び修理をそれぞれ担っています。

米国では、SAKAI AMERICA, INC.が建設機械及びその部分品の製造・販売を行っています。インドネシアでは、P.T. SAKAI INDONESIAが製造・販売を、P.T. SAKAI SALES AND SERVICES ASIAが販売とアフターサービス業務を担当しています。中国では、酒井工程机械(上海)有限公司が建設機械及びその部分品の製造・販売を行っています。

これらの事業を通じて、同社グループは建設機械業界において国内外でその存在感を示しており、多岐にわたる製品とサービスで市場のニーズに応えています。

経営方針

酒井重工業株式会社(以下、同社)は、建設機械及びその部品の製造・販売を主軸に、国内外で幅広い事業を展開しています。同社グループは、道路建設機械事業を通じて国土開発に貢献することを経営の基本方針とし、技術の深耕と新技術の創造に努めています。また、専門技術を周辺分野にも役立てることを目指しています。

中期的な経営戦略として、同社は国内事業の安定化、海外事業の拡大、新製品開発とサービスの提供を中心に据えています。これらを通じて、国際競争力の向上と安定的な収益構造の確立を目指し、中長期的な持続的成長と国際市場におけるトップメーカーの地位確立を目標としています。

2022年3月期から2026年3月期の5年間を対象とした中期経営方針では、売上高300億円の基盤固めと長期目標として売上規模500億円企業への成長を掲げています。また、質実ともにグローバル水準の企業経営への脱皮と、事業成長と資本政策を二本柱とした経営への転換を通じた企業価値の向上を目指しています。

同社は、国内外の建設機械需要が底堅く推移する中、販売価格改定と高付加価値化による収益構造改革、人的資本投資とDXを通じた生産性向上、経済ブロック化を前提としたサプライチェーンとグローバル事業活動の修正など、新たな事業環境に適応した経営体制への転換を進めています。さらに、アジア市場深耕と北米市場展開、海外事業領域拡大、新技術活用による次世代事業開発、需要変化対応力の強化を進めるとともに、積極的にESGを推進し、中長期的な企業価値向上を目指しています。