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ハーモニック・ドライブ・システムズJP:6324
沿革
年月 |
事項 |
1970年10月 |
㈱長谷川歯車と米国法人ユーエスエムコーポレーション(USM社)との合弁契約に基づき、東京都大田区南六郷3丁目24番13号に、「株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ」を設立(USM社は1970年12月に資本参加。資本金2億円。出資比率は両社各50%)。㈱長谷川歯車からUSM社との技術提携契約によるハーモニックドライブ機構の営業権を譲受。 |
1970年11月 |
松本工場(現長野県安曇野市豊科)においてハーモニックドライブ減速機の製造を開始。 |
1970年11月 |
三井物産㈱と非独占的代理店契約締結。 |
1976年9月 |
減資1億円により、USM社の100%子会社(新資本金1億円)となる。 |
1977年11月 |
FA機器(現メカトロニクス製品)の製造・販売を開始。 |
1980年11月 |
三井物産㈱と当社製品の日本国内に販売することに関する販売店契約締結(代理店契約を解除)。 |
1984年12月 |
台湾、韓国の市場開拓のための販売代理店を設置。 |
1987年2月 |
米国市場へ進出のため子会社エイチ・ディー・システムズ・インコーポレイテッド(現・連結子会社)を設立。 |
1987年4月 |
三井物産㈱と当社製品の韓国に販売することに関する販売店契約締結。 |
1988年6月 |
新歯形(IH歯形)のハーモニックドライブ減速機の製造、販売を開始。 |
1989年2月 |
旧会社の100%子会社として新「株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ」を設立。 |
1989年3月 |
旧会社から新会社へ、営業を譲渡。 |
1989年4月 |
㈱光電製作所による旧会社の吸収合併。㈱光電製作所の100%子会社となる。 |
1990年12月 |
穂高工場(現長野県安曇野市穂高)竣工により生産拠点を松本工場から穂高工場に移転。 |
1996年3月 |
ドイツ法人ハーモニック・ドライブ・アントゥリーブステヒニク・ゲーエムベーハー(現ハーモニック・ドライブ・エスイー、現・連結子会社)と当社製品のヨーロッパ、中近東、アフリカ、インド及び南米地域における販売に関する独占販売店契約締結。 |
1996年12月 |
ハーモニック・ドライブ・アントゥリーブステヒニク・ゲーエムベーハー(現ハーモニック・ドライブ・エスイー、現・連結子会社)とライセンス及び技術援助契約を締結。 |
1998年3月 |
社団法人日本証券業協会に株式店頭登録。 |
1999年4月 |
子会社 株式会社エッチ・ディ・ロジスティクス(現・連結子会社)を設立。 |
1999年7月 |
子会社 株式会社ハーモニック プレシジョン(現・連結子会社)を設立。 |
2003年4月 2004年12月 |
子会社 株式会社ハーモニック・エイディ(現・連結子会社)を設立。 ㈱ジャスダック証券取引所に株式を上場。(2010年4月の㈱大阪証券取引所と㈱ジャスダック証券取引所の合併に伴い、㈱大阪証券取引所JASDAQ市場に名称変更。) |
年月 |
事項 |
2005年2月 |
三井物産㈱と台湾地域における一手販売店契約締結。 |
2005年3月 |
三井物産㈱と韓国地域における一手販売店契約締結(販売店契約を解除)。 |
2005年12月 |
子会社 ハーモニック・ドライブ・エルエルシー(現・連結子会社)を米国に設立。 |
2007年5月 |
㈱ウィンベル(現・連結子会社)と業務及び資本提携契約を締結。 |
2008年9月 |
ドイツ法人ハーモニック・ドライブ・アーゲー(現ハーモニック・ドライブ・エスイー、現・連結子会社)と1996年3月締結した独占販売店契約及び1996年12月締結した技術援助契約の発展的契約更改。 ハーモニック・ドライブ・アーゲー(現ハーモニック・ドライブ・エスイー、現・連結子会社)の発行済株式の10%を追加取得(所有比率を25%から35%へ引上げ)。 |
2008年10月 |
青梅鋳造㈱(現・持分法適用会社)と業務及び資本提携契約を締結。 |
2008年11月 |
青梅鋳造㈱(現・持分法適用会社)既存株主からの株式取得及び同社が行う第三者割当方式による募集株式の発行を引受け、発行済株式の49.2%を取得。 |
2009年2月 |
三井物産㈱と締結した以下の契約を解除。①1980年11月締結の日本国内に販売することに関する販売店契約、②2005年2月締結の台湾地域における一手販売店契約、③2005年3月締結の韓国地域における一手販売店契約。 |
2010年10月 |
大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及びNEO市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 |
2011年1月 |
中国への販売拡大、技術サービスの充実を図るため哈默納科(上海)商貿有限公司(現・連結子会社)を設立。 |
2013年2月 |
中国、韓国などの東アジア圏での精密遊星減速機の販売拡大及び生産体制構築のため、三益HDS㈱との合弁会社三益ADM株式会社(現・連結子会社)を韓国に設立。 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 |
2017年3月 |
ドイツ法人ハーモニック・ドライブ・アーゲー(現ハーモニック・ドライブ・エスイー、現・連結子会社)の発行済株式63.2%を㈱産業革新機構(現・㈱INCJ)と共同で追加取得し子会社化。(所有比率 当社36.8%から74.7%に引上げ、㈱産業革新機構(現・㈱INCJ)25.3%) |
2021年2月 |
合弁相手先が保有する米国子会社ハーモニック・ドライブ・エルエルシーの全持分を米国持株会社エイチ・ディ・システムズ・インコーポレイテッドが買い取り、完全子会社化。 |
2021年6月 |
㈱ウィンベル(現・連結子会社)の株式を追加取得し、完全子会社化。 |
2021年7月 |
㈱INCJと共同で設立した合同会社エイチ・ディ・マネジメントの相手先持分の全部を取得し、ハーモニック・ドライブ・エスイーを完全子会社化。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。 |
事業内容
ハーモニック・ドライブ・システムズは、精密減速機事業を主軸に展開している企業であり、その事業内容は減速装置とその応用製品であるメカトロニクス製品(アクチュエーター及び制御装置)の生産・販売に特化しています。同社グループは、日本(アジア地域含む)、北米、欧州を主な市場とし、これらの地域における生産・販売体制を基盤としています。
同社の製品ラインナップには、減速装置にモーターやセンサー等を組み合わせたアクチュエーター及びコントローラー、精密位置決め装置及び同システム、そして波動歯車装置「ハーモニックドライブ®」の製造、販売及び精密遊星減速機の販売が含まれます。これらの製品は、高精度かつ高効率の動作が求められる様々な産業分野で利用されています。
同社グループには、ハーモニック・ドライブ・エルエルシー(米国マサチューセッツ州ビバリー)やハーモニック・ドライブ・エスイー(ドイツ国ヘッセン州リンブルグ)など、海外における生産・販売拠点を持つ子会社が含まれており、これらの子会社を通じて北米や欧州市場での事業展開を強化しています。また、株式会社エッチ・ディ・ロジスティクス(長野県安曇野市)や株式会社ハーモニック・プレシジョン(長野県松本市)など、物流や部品製造を担う国内の子会社も同社グループの重要な構成要素です。
このように、ハーモニック・ドライブ・システムズは、精密減速機とメカトロニクス製品の開発・製造・販売を通じて、グローバルな市場で事業を展開している企業です。
経営方針
ハーモニック・ドライブ・システムズは、精密減速機事業を核とし、メカトロニクス製品の開発・製造・販売に特化しています。同社は、モーションコントロール技術を駆使し、社会の技術革新に貢献することをミッションとして掲げています。そのため、中期経営計画(2021年度〜2023年度)では、EV化や手術支援ロボットなどの新たな技術革新に貢献し、協働ロボットの需要増加に対応することを目指しています。
同社は、独自の波動歯車装置「ハーモニックドライブ®」をはじめとする高精度減速機に、モーターやセンサーなどを組み合わせたアクチュエーター、さらにはその性能を引き出すドライバー、コントローラーなどの製品を提供しています。これらの製品は、自動車、デジタル機器、半導体ウェハー、フラットパネルディスプレイの製造工程で使われる産業用ロボットの関節部に組み込まれるなど、幅広い用途で利用されています。
経営戦略として、同社は「サステナビリティ基本方針」に基づき、持続可能な社会の実現に向けた活動を推進しています。また、攻めと守りのバランスを勘案した経営戦略を遂行し、中長期的な企業価値向上を目指しています。具体的な戦略としては、お客様の期待値を超えるQCD(品質、コスト、納期)の実現、価値ある製品の開発とサービスの強化、経営基盤の構築、海外グループ会社との連携強化、そして固定概念にとらわれない新常識の創造に取り組んでいます。
このように、ハーモニック・ドライブ・システムズは、技術革新への貢献と持続可能な社会の実現を目指し、グローバルな視点で事業展開を進めている企業です。