- 日本企業
- オイレス工業
オイレス工業JP:6282
事業内容
オイレス工業は、一般軸受機器、自動車軸受機器、構造機器、建築機器の製造販売を行っています。これらの事業は、オイレス工業とその子会社17社によって構成されています。各事業セグメントは、特定の製品や地域に焦点を当てており、グローバルに展開しています。
一般軸受機器と自動車軸受機器のセグメントでは、オイルレスベアリングなどを提供しています。オイレス工業が開発、製造、販売を行い、ユニプラやルービィ工業などの子会社が特定製品の製造販売を担当しています。地域別には、Oiles America Corporationが北米市場、Oiles Deutschland GmbHがヨーロッパ市場で活動しています。
構造機器セグメントでは、支承や免震・制震装置を提供しています。オイレス工業が開発、製造、販売を行い、ユニプラやリコーキハラなどが特定製品の製造販売を担当しています。また、免震エンジニアリングが免震・制震装置の設計や保守業務を行っています。
建築機器セグメントでは、ウィンドウオペレーターや環境機器、住宅用機器を提供しています。オイレスECOが開発、製造、販売、工事、保守を行い、瓯依鐳斯貿易(上海)有限公司が中国市場での販売を担当しています。
その他のセグメントでは、伝導機器類などを取り扱っています。オイレス西日本販売とオイレス東日本販売が伝導機器類の仕入販売を行っています。これにより、オイレス工業は多様な市場ニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
オイレス工業は、持続的な成長を目指し、技術で社会に貢献することを経営理念としています。特に、トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)とダンピング(振動制御)の技術を核に、社会の持続的発展に寄与することを目指しています。これにより、省エネや環境負荷低減、安心・安全の提供を実現しています。
同社は「OILES 2030 VISION」を掲げ、サステナブルな社会の実現に向けた中期経営計画を策定しています。2024年度から始まる中期経営計画では、成長市場への資源集中や生産性向上、企業価値の向上、資本効率性を意識した財務運営を重点に置いています。これにより、次世代の飛躍的成長を目指しています。
具体的な事業戦略として、一般軸受機器では半導体製造装置や再生可能エネルギー市場への注力を強化しています。自動車軸受機器では、EVや自動運転化に対応した製品開発を進め、中国やインド市場での受注拡大を図っています。構造機器では、インフラリニューアルや都市再開発に対応し、建築機器ではリニューアル市場への対応を強化しています。
オイレス工業は、売上高営業利益率とROEを重要な経営指標とし、企業価値向上を目指しています。これらの指標を高めることで、持続的な成長を実現し、ステークホルダーに貢献することを目指しています。また、サステナビリティ課題への対応として、CO2排出量削減やカーボン・ニュートラルの実現を目指し、環境負荷低減に貢献する製品開発を進めています。