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ユニオンツールJP:6278
沿革
1960-12 | 東京都大田区に前代表取締役会長片山一郎氏が「㈱ユニオン化学研究所」を設立しドリル、エンドミル、ロータリーバー等工業用超硬精密工具の試作研究を開始 |
1970-03 | 本社工場を新設し、PCBドリル(プリント配線板用超硬ドリル)の生産開始 |
1971-04 | 工作機械製造部門を設けドリルポインター(刃先研磨機)の生産開始 |
1971-05 | 商号を「ユニオンツール㈱」に変更し、PCBドリルの本格生産開始 |
1976-12 | 新潟県長岡市妙見町に工場を設置し「ローラーガイド」の専用工場とする |
1979-07 | 新潟県長岡市攝田屋町に長岡工場を新設移転 |
1981-03 | 米国カリフォルニア州に合弁会社「MEGATOOL INC.」を設立しPCBドリルの現地生産開始 |
1982-10 | 大阪府豊中市岡町に大阪営業所開設(1998年10月 大阪市淀川区に移転) |
1983-11 | 新潟県長岡市十日町に関連会社「㈱大善」を設立 |
1985-01 | 長岡市長岡南部工業団地内に長岡工場第二工場を新設 |
1985-03 | 台湾に子会社「台湾佑能工具股份有限公司」を設立しPCBドリルの現地生産開始 |
1985-12 | スイスに子会社「UTEL UNION-TOOL AG.」を設立 |
1986-01 | スイスに子会社「UNION-TOOL(EUROPE)LTD.」を設立 |
1988-12 | 長岡市長岡南部工業団地内に長岡工場熱処理棟を新設 |
1989-06 | (社)日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録 スイス子会社「UTEL UNION-TOOL AG.」および「UNION-TOOL(EUROPE)LTD.」を統合し「UNION TOOL EUROPE S.A.」と名称変更 |
1991-04 | 長岡市長岡南部工業団地内に長岡工場第三工場を新設 |
1994-10 | 関連会社「MEGATOOL INC.」の株式を取得し子会社とする |
1994-11 | 長岡工場にてPCBドリル部門に係るISO9002の認定を取得 |
1994-12 | 愛知県一宮市末広(現在 新生に移転)に名古屋営業所開設 |
1995-04 | 海外子会社「MEGATOOL INC.」および「UNION TOOL EUROPE S.A.」の株式を取得し100%子会社とする |
1995-12 | 中国に子会社「佑能工具(上海)有限公司」を設立 |
1996-01 | 東京都品川区南大井四丁目に本社事務所を移設(1996年2月 同所を本店所在地とする) |
1996-03 | 静岡県駿東郡長泉町に三島研究所開設 |
1996-09 | 東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
1997-08 | 海外子会社「台湾佑能工具股份有限公司」の株式を取得し100%子会社とする |
1997-09 | 長岡工場にて切削工具部門および主要直線運動軸受製品に係るISO9001の認定を取得 |
1997-11 | 長岡市長岡南部工業団地内に長岡工場第四工場を新設 |
1998-02 | 香港に子会社「UNION TOOL HONG KONG LTD.」を設立 |
1998-05 | 東京証券取引所市場第一部に株式を上場 |
1999-01 | 三島研究所にて光学式測長器に係るISO9001の認定を取得 |
1999-07 | 超硬エンドミル「UTドライ」を開発し生産開始 |
2000-03 | 長岡工場にてISO14001の認定を取得 |
2000-05 | シンガポールに子会社「UNION TOOL SINGAPORE PTE LTD.」を設立 |
2001-08 | 長岡市長岡南部工業団地内に長岡工場第五工場を新設 |
2002-11 | 中国に子会社「東莞佑能工具有限公司」を設立 |
2003-04 | 中国に子会社「優能工具(上海)有限公司」を設立 |
2004-10 | 「MEGATOOL INC.」は、「U.S. UNION TOOL,INC.」に社名変更 |
2005-09 | 「U.S. UNION TOOL,INC.」のPCBドリルの現地生産中止 |
2006-10 | 新潟県中部産業団地内に見附工場を開設 |
2008-02 | 長岡工場内に子会社「ユニオンエンジニアリング株式会社」を設立 |
2009-06 | 「ULFコートドリル」および「新接合ドリル」を開発し生産開始 |
2011-11 | 東京都品川区南大井六丁目に本店を移転 |
2012-05 | ダイヤモンドコーティングエンドミル「UDCシリーズ」を開発し生産開始 |
2012-06 | 本社内に子会社「ユニオンビジネスサービス株式会社」を設立 |
2016-12 | 見附市中部産業団地内に見附第二工場を新設 |
2017-04 | 長岡工場の敷地内に、地域開放型事業所内保育所「ゆにおんの杜 南陽保育園」を開設 |
2017-12 | タイ王国に子会社「UNION TOOL (THAILAND) CO., LTD.」を設立 |
2021-05 | 超硬エンドミル「Vシリーズ」を開発し生産開始 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
事業内容
ユニオンツール株式会社とその8社の連結子会社は、幅広い地域における切削工具の製造と販売を主軸とした事業を展開しています。具体的には、「日本」、「アジア」、「北米」、「欧州」の各セグメントで活動しており、ユニオンツール株式会社自体と台湾佑能工具股份有限公司、佑能工具(上海)有限公司、東莞佑能工具有限公司が製造と販売を手掛けています。また、U.S. UNION TOOL, INC.、UNION TOOL EUROPE S.A.、UNION TOOL HONG KONG LTD.、UNION TOOL SINGAPORE PTE LTD.、UNION TOOL (THAILAND) CO., LTD.は販売に特化しています。
切削工具の製造においては、作業工程の一部を関連会社の㈱大善に委託しており、再研磨作業等は子会社のユニオンエンジニアリング㈱が担当しています。これにより、ユニオンツールは高品質な製品の提供を実現しています。
さらに、ユニオンツールは「その他の製品」も手がけており、これにはユニオンツール株式会社と東莞佑能工具有限公司が製造・販売を、台湾佑能工具股份有限公司、佑能工具(上海)有限公司、U.S. UNION TOOL, INC.、UNION TOOL EUROPE S.A.、UNION TOOL HONG KONG LTD.、UNION TOOL SINGAPORE PTE LTD.、UNION TOOL (THAILAND) CO., LTD.が販売を行っています。機械部品の製造については、㈱大善に委託しています。
このように、ユニオンツールは切削工具を中心に、様々な製品の製造・販売を通じて、グローバルな市場で事業を展開しています。
経営方針
ユニオンツールは、産業用切削工具の分野で世界のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。同社は「優れた製品を供給して社会に貢献する」という社是のもと、高品質な製品とサービスの提供を通じて、グローバル市場での価値ある企業であり続けることを目指しています。経営指標としては、売上高や営業利益などの絶対額と売上高営業利益率の向上を重視しており、これらの指標の着実な向上を目標に掲げています。
同社は、電子機器業界および自動車業界の技術革新に伴う需要増加に対応するため、切削性・耐久性のレベルアップや高付加価値な産業用切削工具の開発に注力しています。また、自社で開発・製造する設備を通じて、60年以上にわたるノウハウを活用し、競合他社に対する優位性を確固たるものにしています。
ユニオンツールは、国際情勢の緊張感の高まりや世界経済の転換など、事業環境の不確実性が増す中でも、一体となった戦略展開と拠点独自の特性を生かした活動を続けています。具体的な課題としては、製品の付加価値向上、生産設備内製化技術の向上、海外拠点の生産・物流面での強固な連携、営業戦略の確立と遂行、ノウハウとブランド力の更なる向上、次世代製品の投入強化、そしてサステナブルな意識など社会的要請事項への対応推進が挙げられます。
これらの課題に対処するため、ユニオンツールは、技術革新に対応した高効率な生産体制の展開、海外拠点との連携強化、独自の営業戦略の構築・実践、そしてサステナビリティ基本方針の作成・公表など、多角的なアプローチを進めています。これにより、同社は持続可能な成長を目指し、グローバルな市場での競争力をさらに強化していく方針です。