ゼネラルパッカーJP:6267

時価総額
¥69.9億
PER
8.5倍
包装機械・生産機械の有力企業。連結子会社3社、持分法非適用関連会社1社、その他関係会社1社を有し、自動包装機械と食品製菓製造機械の設計・製造・販売・保守サービスを展開。蘇州・江蘇の製造拠点と米国の販売・保守拠点を保有し、中国・米国を中心に展開。

事業内容

ゼネラルパッカーは、自動包装機械や包装システムの設計・製造・販売・保守を主力に事業を行っています。また、食品・製菓向けの生産機械や装置も手掛け、機械の導入から稼働後のサポートまで一貫して提供しています。

同社の主要顧客は食品メーカーや製菓メーカーなどの加工業者で、ライン全体の効率化を図る企業が中心です。収益は機械本体の販売が基盤で、設置・保守・部品供給といったアフターサービスからの収入も安定した比重を占めています。

事業は「包装機械」と「生産機械」の二つのセグメントで構成されています。包装機械は国内外の関連会社で製造・販売・保守を行い、中国や米国向けにも展開している一方、生産機械は子会社のオサ機械が食品製菓向け装置の設計・製造・販売・保守を担当しています。

経営方針

同社は第7次中期経営計画(2024年7月期~2026年7月期)において、飛躍的成長に向けた基盤整備の時期と位置づけ、財務目標を明確に掲げています。具体的には、2026年7月期を最終年度とする計画で、売上高経常利益率10.0%以上、ROA(総資産経常利益率)9.0%以上、ROE(自己資本当期純利益率)10.0%以上を目指しています。成長の核としては売上と利益率の向上を同時に図ることを重視しており、短期的なコスト管理と中長期的な収益基盤の強化を両立させようとしています。

同社は重点投資分野として研究開発、製造能力の強化、アフターサービス体制の拡充に資源を投じています。独自の機械設計力を活かして省人化や環境配慮型の新製品を開発し、導入から稼働後の保守・部品供給までをワンストップで提供することで差別化を図っています。とくに保守や部品供給といったストック型の収入を重視し、安定したキャッシュフローと顧客の囲い込みを狙う施策を進めています。

新市場開拓について同社はグローバル展開の加速を掲げ、グローバル市場売上高比率を40%以上に引き上げる目標を示しています。中国や米国を含む海外拠点の強化、現地での販売・保守体制の整備を進めるとともに、ワンストップで応えるソリューションビジネスの領域拡大を図る計画です。加えて、開発力強化や新分野参入のためにアライアンスやM&Aを推進し、事業領域の拡大と収益多様化を目指しています。

技術革新への取り組みとして同社は継続的な研究開発投資と外部連携を両輪で進めています。省力化・自動化技術や環境配慮型材料・プロセスの開発を優先課題とし、IoTや遠隔保守といったデジタル技術の導入で稼働率向上やサービスの差別化を図っています。さらに、サステナビリティ経営やコーポレート・ガバナンスの強化にも取り組み、長期的に信頼されるものづくり企業として企業価値の向上を目指しています。