コンバムJP:6265

時価総額
¥33.5億
PER
14.1倍
真空機器及び関連製品(真空発生器、真空吸着パッド、圧力センサ等)の製造、販売を行う。

沿革

1951年4月

精密機械部品加工業として東京都大田区に株式会社妙徳製作所設立(資本金20万円)

1970年4月

矢口工場(東京都大田区)、水沢工場(現岩手県奥州市)を新設

1972年4月

空気エジェクタ式真空発生器『コンバム』の商標でCV-05、CV-10の2機種を発売

1980年5月

仙台工場(宮城県黒川郡)を新設

1982年1月

株式会社妙徳に商号変更

1982年6月

製品開発拠点として、矢口工場を技術開発センター(矢口事業所)に変更

1984年6月

水沢工場を岩手県江刺市(現岩手県奥州市)に移転し、名称を岩手工場に変更

1988年7月

株式会社秋田妙徳(秋田県北秋田郡)を設立

1989年4月

岩手工場を株式会社岩手妙徳、仙台工場を株式会社仙台妙徳(2000年12月資本関係を解消)として各々分社化

1990年10月

株式会社秋田妙徳にて圧力センサ(MVS-030)開発

1998年8月

株式会社岩手妙徳を株式会社コンバムコーポレーションに商号変更

2003年4月

中国上海市に上海妙徳空覇睦貿易有限公司(2023年12月売却)を設立

2004年9月

韓国安養市にCONVUM KOREA CO.,LTD. (現連結子会社)を設立

2004年10月

株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年10月

株式会社コンバムコーポレーションを存続会社とし株式会社秋田妙徳を解散会社とする吸収合併

2006年4月

2008年6月

株式会社コンバムコーポレーションを消滅会社とし当社に吸収合併し、同社から継承した事業所を岩手事業所、秋田事業所として設置

タイ国バンコク市にCONVUM(THAILAND) CO.,LTD. (現連結子会社)を設立

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場

2010年10月

大阪証券取引所JASDAQ市場、同取引所ヘラクレス市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)(現東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場

2011年1月

CONVUM KOREA CO.,LTD. を韓国ソウル市に移転

2011年2月

上海妙徳空覇睦貿易有限公司を妙徳空覇睦機械設備(上海)有限公司に商号変更

2011年4月

妙徳空覇睦機械設備(上海)有限公司及びCONVUM KOREA CO.,LTD. で吸着パッド部品の加工及び組立を開始

2012年12月

秋田事業所における吸着パッド製造工程を岩手事業所に移管し、同事業所を閉鎖

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の証券市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ市場(スタンダード)に株式を上場

2016年8月

米国カリフォルニア州にCONVUM USA,INC. (2023年営業活動終了)を設立

2022年1月

コンバム株式会社に商号変更

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ市場からスタンダード市場へ移行

事業内容

コンバムは、真空機器及び関連製品の製造と販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、コンバム本体とその連結子会社であるCONVUM KOREA CO., LTD.、CONVUM(THAILAND) CO., LTD.の3社から構成されており、国内外で製品の販売を行っています。

コンバムの製品ラインナップには、真空発生器、真空吸着パッド、圧力センサなどがあります。これらの製品は、主に製造工場の自動化装置に使用され、効率的な生産ラインの構築に貢献しています。真空発生器は、圧縮空気を利用して真空を発生させる機器で、「エジェクタ」とも呼ばれます。真空吸着パッドは、真空発生器に取り付けられ、対象物を確実に把持するために使用されます。また、圧力センサは、圧力の変化を検知するために用いられる重要なコンポーネントです。

さらに、コンバムはフィルターや真空ポンプ、ミニシリンダなどの空気圧ライン用製品や、ロボットハンドキットなどの関連製品も取り扱っています。これらの製品群は、製造業のさまざまなニーズに応えるために開発されており、同社の技術力の高さを示しています。

製品開発はコンバムが担当しており、高品質な製品を提供することで、製造業の自動化と効率化に貢献しています。同社グループは、これらの製品を通じて、国内外の顧客に対して幅広いソリューションを提供しています。

経営方針

コンバムは、真空機器及び関連製品の製造販売を通じて、製造業の自動化と効率化に貢献している企業です。同社の成長戦略は、主力製品である真空発生器(コンバム)と吸着パッドの開発と拡販に注力し、業界No.1の地位を目指すことにあります。これに加え、顧客のニーズに応え、真心をもって対応することを全社的な方針としています。

経営指標としては、売上高と経常利益率の持続的な向上を重視し、企業価値の拡大を目指しています。中長期的な経営戦略として、顧客満足度の向上とシェア拡大、生産効率の改善と利益拡大、そしてロボットハンド事業の拡大を掲げています。これらの戦略を支えるため、新製品開発と生産設備・人材への積極投資を行っています。

経営環境においては、アフターコロナの景気回復やインフレリスク、地政学リスクなどの不透明な要素に対応しながら、真空吸着機器の基礎研究と新製品開発に注力しています。また、自動化需要の増加に応えるため、新工場での生産工程自動化や品質の安定、コスト削減に取り組んでいます。ロボット需要の拡大に対応するためのロボットハンドの開発や、環境に配慮した電動化製品の開発も進めています。

コンバムは、技術力と顧客への真心を武器に、自動化・省力化機器の発展に貢献し、持続可能な成長を目指しています。