PEGASUSJP:6262

時価総額
¥129.9億
PER
30.1倍
工業用ミシンの製造販売、自動車用部品の製造販売を行う、環縫いミシンや自動車用安全ベルトのリトラクター部品などを手掛ける。

沿革

1947年1月

工業用ミシン及び附属品、その他の縫製関連機器の製造・販売ならびに修理を目的として、大阪市福島区海老江に株式会社美馬ミシン工業所(資本金180千円)を設立

1948年1月

社名を美馬ミシン工業株式会社に変更

1959年3月

社名をペガサスミシン製造株式会社に変更ならびに本社社屋を大阪市福島区鷺洲に移転

1959年3月

大阪市福島区に美馬ミシン株式会社を設立(工業用ミシン及び附属品、その他縫製関連機器販売)

1962年3月

徳島県板野郡上板町に美馬精機株式会社(現連結子会社)を設立(工業用ミシン部品製造)

1968年10月

滋賀県甲賀郡水口町に滋賀工場を設置(一貫生産工場)

1972年10月

香港に美馬(香港)有限公司を合弁で設立(香港及びその近隣諸国地域販売強化:2004年9月に清算)

1972年11月

大阪市福島区に株式会社萬貫を設立(当社所有の不動産管理及び運営:1996年3月に合併)

1973年2月

韓国ソウル市に韓国美馬株式会社を合弁で設立(韓国での生産及び販売強化:2003年7月に合弁解消)

1975年7月

大阪市福島区にパフニッポンピーエム株式会社を合弁で設立(ドイツのPFAFF社製品の日本国内における販売強化:2001年3月に合弁解消)

1975年8月

美馬ミシン株式会社と合併

1981年11月

シンガポールにPEGASUS SEWING MACHINE PTE. LTD.(現連結子会社)を設立(東南アジア市場販売強化)

1982年4月

米国ジョージア州アトランタにPEGASUS CORPORATION OF AMERICA (現連結子会社)を設立(当社製品販売先に対する技術支援強化)

1982年9月

米国ジョージア州アトランタにPFAFF-PEGASUS OF U.S.A., INC.を合弁で設立(米国市場販売強化:1994年9月に合弁解消)

1985年5月

中国天津市に天馬ミシン製造有限公司を合弁で設立(中国での当社製品の生産及び販売の強化:2008年12月にペガサス(天津)ミシン有限公司と合併)

1986年2月

西ドイツフランクフルトにヨーロッパ駐在員事務所を設置(欧州市場の進出に向けて)

1987年4月

大阪府泉佐野市の五光精機株式会社を関連会社化(工業用ミシン部品製造強化:2003年6月に当社がその保有株式の一部を売却したため、関連会社から外れる)

1991年10月

ドイツカイザースラウテルンにPEGASUS PFAFF EUROPA GmbHを合弁で設立(欧州販売強化)し、同時にヨーロッパ駐在員事務所を閉鎖

1994年2月

中国天津市にペガサス(天津)ミシン有限公司(現連結子会社)を設立(中国での当社製品の生産及び販売の強化)

1997年6月

香港にPEGASUS SEWING MACHINES (HONG KONG) LTD.を設立(香港及びその近隣諸国地域販売強化:2010年9月に清算)

1997年12月

大阪市福島区に株式会社ペックを設立(損害保険代理店業及び機械設備リース等:2006年12月に清算)

2000年5月

美馬精機株式会社を追加出資により子会社化(現連結子会社)

2001年4月

中国天津市に福馬(天津)縫製機械有限公司を設立(中国での部品生産の強化:2010年1月にペガサス(天津)ミシン有限公司と合併)

2002年9月

PEGASUS PFAFF EUROPA GmbHを完全子会社とし、同時に社名をPEGASUS EUROPA GmbHに変更(現連結子会社)

2002年11月

中国天津市に天津ペガサス エス イー 有限公司を設立(コンピュータソフト及びそれに関係する技術・サービスの開発及び販売:2015年8月に清算)

2006年2月

東京証券取引所市場第二部に株式上場

2007年1月

中国天津市に天津ペガサス嶋本自動車部品有限公司(現連結子会社)を設立(自動車用ダイカスト部品を始めとする自動車用部品の製造及び販売)

2007年3月

東京証券取引所市場第一部に株式上場

2008年1月

ベトナムハイズン省にPEGASUS VIETNAM SEWING MACHINE CO.,LTD.(現連結子会社)を設立(ベトナムでの当社製品の製造及び販売)

2008年12月

ペガサス(天津)ミシン有限公司を存続会社として天馬ミシン製造有限公司と合併(中国での当社製品の生産及び販売の強化ならびに効率化)

2010年1月

ペガサス(天津)ミシン有限公司を存続会社として福馬(天津)縫製機械有限公司と合併(中国での生産一元化による効率化)

2013年4月

ベトナムドンナイ省にPEGASUS-SHIMAMOTO AUTO PARTS(VIETNAM) CO., LTD.(現連結子会社)を設立(自動車用ダイカスト部品を始めとする自動車用部品の製造及び販売)

2016年2月

メキシコヌエボレオン州にPEGASUS AUTO PARTS MONTERREY S.A. DE C.V.(現連結子会社)を設立(自動車用ダイカスト部品を始めとする自動車用部品の製造及び販売)

2017年3月

株式が東京証券取引所貸借銘柄に選定

2021年6月

中国南通市に南通ペガサス自動車部品製造有限公司(現連結子会社)を設立(自動車用ダイカスト部品を始めとする自動車用部品の製造及び販売)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

PEGASUSグループは、工業用ミシンと自動車用部品の製造販売を二大柱とする事業を展開しています。工業用ミシン事業では、特にニット衣料の縫製に適した「環縫いミシン」の製造販売を行っており、この分野でのトップブランドとしての地位を確立しています。環縫いミシンは、糸を鎖のように編んで縫い目を構成することで伸縮性に富み、ジーンズなど様々な製品の縫製に広く利用されています。

オートモーティヴ事業では、自動車用安全ベルトのリトラクター部品をはじめとする自動車用部品の製造販売を手掛けています。これらの製品は、自動車の安全性と機能性を高めるために不可欠な要素であり、同社はこの分野でも重要な役割を担っています。

PEGASUSグループは、国内外に複数の子会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。工業用ミシン事業では、国内に部品製造子会社を持つ一方で、シンガポール、米国、ドイツ、中国、ベトナムに販売および製造販売子会社を設置しています。オートモーティヴ事業においても、中国、ベトナム、メキシコに製造販売子会社を有しており、これらの地域で自動車用部品の製造販売を行っています。

これらの事業を通じて、PEGASUSグループは産業界における重要なニーズに応え、グローバルな市場での競争力を維持しています。

経営方針

PEGASUSグループは、長い歴史を持ち、工業用ミシンと自動車用部品の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、独自の技術力を背景に、世界の衣料文化の発展に貢献し、自動車利用者の安全を守る製品の提供に努めています。グローバルな事業展開を通じて、顧客満足度の向上と信頼される企業活動を目指しています。

中長期的な経営戦略として、PEGASUSグループは収益性、効率性、健全性、企業価値、債務返済能力の向上を目標に掲げています。営業利益率を10%以上、ROEを8.0%以上に保つことを目指し、配当性向30%を基本方針としています。

経営環境の変化に対応するため、同社は以下の重点領域に注力しています。まず、他メーカーとの差別化を徹底し、製品開発、品質向上、顧客サービスの強化を図っています。次に、市場の創造と拡大に努め、特にアジア市場における販売網の強化と人材育成に注力しています。オートモーティヴ事業の拡大も重要な戦略であり、中国、ベトナム、メキシコに製造拠点を設け、生産能力の増強と新規部品の開発に取り組んでいます。生産体制の効率化と財務体質の強化も、変動する経営環境の中で企業基盤を強化するための重要な施策です。

これらの戦略を通じて、PEGASUSグループは持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、製品とサービスの品質向上による顧客満足度の向上、市場ニーズへの迅速な対応、そしてサステナビリティへの取り組みを通じて、グローバル市場での競争力を維持し、事業の拡大を図っています。