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横田製作所JP:6248
沿革
1953年5月 |
広島市出汐町(現広島市南区出汐町)に株式会社横田ポンプ製作所(資本金25万円)を設立 |
1956年5月 |
本社及び工場を広島市吉島町(現広島市中区吉島町)へ移転拡張 |
1959年4月 |
商号を株式会社横田製作所に変更、工場を現在地へ移転拡張 |
1960年6月 |
東京営業所を設置 |
1960年9月 |
無水撃チェッキ弁の完成 |
1964年3月 |
本社を現住所(広島市中区南吉島一丁目)に移転 |
1965年6月 |
大阪営業所を設置 |
1965年12月 |
九州営業所を設置 |
1972年10月 |
本社社屋を新築、大型試運転工場及び立体倉庫を増設 |
1973年3月 |
耐食・耐摩耗特殊ステンレス合金鋳鋼の完成 |
1977年4月 |
脱泡ポンプの完成 |
1977年5月 |
メンテナンスサービス部門を分離独立し、株式会社横田技研(資本金500万円)を設立 |
1994年4月 |
広島営業所を設置 |
1995年2月 |
東京営業所を東京支店に組織変更 |
1995年3月 |
株式会社横田技研を清算結了 |
1997年12月 |
九州営業所を閉鎖 |
1999年4月 |
広島営業所を広島支店に組織変更 |
2000年7月 |
脱気ポンプの完成 |
2009年11月 |
大阪営業所を閉鎖 |
2013年6月 |
大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式を上場 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の証券市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式を上場 |
2019年12月 |
東京支店を東京都新宿区四谷に移転 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)市場からスタンダード市場へ移行 |
事業内容
横田製作所は、水を中心とした流体に関わる問題を解決する「水ソリューション企業」として位置づけられています。同社は、業務用ポンプやバルブの開発、製造(鋳造・加工・組立)、販売を一貫して手掛けており、その製品は発電所、製鉄所、半導体工場、食品工場、化学工場、薬品工場、農業用灌漑施設、上下水道施設、水族館など、幅広い分野で使用されています。また、製品の納入先に対しては、メンテナンス用部品の供給や定期点検工事サービスも提供しています。
主要製品には、自吸渦巻ポンプ、脱泡・脱気装置、片吸込渦巻ポンプ、大型斜流ポンプなどがあり、これらは特殊ステンレス合金鋳鋼を使用することで耐食性や耐摩耗性を高めています。自吸渦巻ポンプは、空気やスラリーが混在した水でも吸い上げることができる特徴を持ち、広範囲の設備で利用されています。脱泡・脱気装置は、液体中の空気を機械的に排出し、加圧移送が可能で、食品や化学、薬品分野での使用が見られます。
バルブ製品には、無水撃チェッキ弁や自動制御弁があります。無水撃チェッキ弁は、水撃現象を防ぐために設計され、上下水道設備などでの安全性が重視される場所で使用されています。自動制御弁は、圧力の変動にかかわらず所定の流量や圧力を自動的に保持できるため、農業用灌漑施設などで利用されています。
横田製作所は、これらの製品を通じて、多様な産業分野での流体管理の課題解決に貢献しています。
経営方針
横田製作所は、創業以来、社会に貢献する企業経営を目指し、独自の技術開発による特許製品の提供を通じて、業界内での競争優位を確立しています。同社の中期経営戦略は、顧客志向を核とし、ニッチ市場での相対的優位性をさらに高めることに焦点を当てています。これは、業務用ポンプやバルブなどの製品を単に製造するのではなく、水に関わる様々な問題に対してハードとソフトの両面からソリューションを提供することで実現されます。横田製作所は、その独自性を生かし、同業他社との差別化を図りながら高い収益力を維持することを目指しています。
経営上の目標として、2024年3月期には売上高1,800,000千円、経常利益257,000千円、自己資本利益率6.9%を設定しており、これらの目標達成に向けた具体的な戦略として、コア技術の開発力強化、マーケティング機能の強化、コスト削減が挙げられます。特に、競争優位の源泉となるコア技術の開発には、優秀な人材の確保と育成が不可欠であり、マーケティング機能の強化には、お客様との関係を密にし、様々な要望を傾聴することが重要です。また、ITを活用した合理的なコスト削減にも注力しています。
横田製作所は、これらの戦略を通じて、時代を超えて永続する企業を目指し、社会に貢献する製品とサービスの提供を続けています。