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木村工機JP:6231
沿革
1947年8月 |
大阪市東区(現 中央区)に木村工機株式会社を設立、伸銅品・機械工具販売事業を開始 |
大阪営業所(現 大阪営業本部)を開設 |
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1953年1月 |
熱交換器と暖房機器(ベースボードヒーター、コンベクター等)の製作開始、空調事業に本格参入 |
1958年1月 |
東京営業所(現 東京営業本部)を開設 |
1960年7月 |
ファンコイルユニット(※1)(据置型)の製作開始 |
1961年10月 |
大阪府八尾市に新工場(現 八尾製作所)を稼働 |
エアハンドリングユニット(※2)(エアハン)の製作開始 |
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1964年5月 |
名古屋出張所(現 名古屋営業本部)を開設 |
福岡出張所(現 福岡支店)を開設 |
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1977年8月 |
空調サービス課(現 大阪営業本部空調設備部)を開設 |
1978年2月 |
2方向・4方向吹き出し天井カセット形ファンコイルユニットを開発 |
個別分散型エアハン(ターミナル空調機)を開発 |
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1982年10月 |
広島出張所(現 広島支店)を開設 |
1983年11月 |
超フラットパネルの天井カセット形ファンコイルユニットを発売、グッドデザイン賞を受賞 |
工場用ターミナル形壁掛空調機を発売 |
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1986年4月 |
仙台営業所(現 仙台支店)を開設 |
1986年7月 |
札幌事務所(現 札幌営業所)を開設 |
1987年6月 |
金沢出張所(現 金沢営業所)を開設 |
1988年10月 |
空調用制御システムの自社開発を開始(ファンコイルユニット用) |
1990年12月 |
三重県河芸町(現 津市)に新工場(現 河芸製作所)を稼働 |
1997年3月 |
創業の地にて、木村工機上町事務所ビル竣工、移転 |
1998年8月 |
楕円管熱交換器「オーバルコイル(※3)」を開発し、製品に組み込み、販売開始 |
1999年10月 |
ISO9001を認証取得 |
2001年10月 |
空冷ヒートポンプ式(※4)「熱回収外調機ベストブレス」を開発 |
2009年4月 |
全空気式放射整流ユニット「マイルド誘引エアビーム」を開発 |
2014年1月 |
「みずエクセル」が省エネ大賞を受賞 |
2015年1月 |
「高性能エアハンドリングユニット」が省エネ大賞を共同受賞 |
2017年9月 |
冷温水式(※5)「調温・調湿空調システム」を開発 |
2018年10月 |
空冷直膨式「調温・調湿空調システム」を開発 |
2020年3月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2020年5月 |
大阪市中央区内で本社を移転 |
2022年4月 |
東京証券取引所スタンダード市場に移行 |
大阪府東大阪市に八尾製作所高井田工場を稼働 |
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2023年1月 |
潜顕分離式(※6)換気空調システム「ベストエア・コンビ」を開発 |
事業内容
木村工機は、空調関連機器の製造、販売及び関連工事を手掛ける企業で、業務用空調機器の製造販売に特化しています。1945年の創業以来、技術力、生産力、営業力、製品力を核として、オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院など様々な施設向けに空調ソリューションを提供しています。特許技術を活用した独自の製品開発が強みで、特に「ルーフトップ」シリーズや工場用ゾーン空調機が主力製品です。
同社の取引先は、総合建設業者や設備工事業者などの専門事業者および施主・オーナー企業で、製品は最終的に各種建築物に設置されます。主な製品には、冷温水式エアハンドリングユニット、冷温水式ファンコイルユニット、空冷ヒートポンプ式空調機&外調機、冷温水式&空冷ヒートポンプ式工場用ゾーン空調機があります。これらの製品は、顧客のニーズに基づいて開発、改良されており、高い品質と効率性を実現しています。
経営方針
木村工機は、空調関連機器の製造販売に特化し、環境にやさしい製品開発とサステナビリティを経営の中核に位置づけることで、社会に貢献することを目指しています。同社は、顧客のニーズに応じた高付加価値製品の供給を通じて、売上高営業利益率の向上を目標としています。中長期的な経営戦略として、業務用空調における温度、湿度、清浄度、気流の最適コントロールを追求し、産業、商業、保健の各分野に特化した「分野別最適空調」の推進を図っています。
気候変動対応のため、新製品開発にも積極的に取り組み、環境配慮型製品の拡大を進めています。特に、2050年のCO₂排出量実質ゼロを目指し、熱回収技術や熱源一体型製品の開発に注力しています。また、新型コロナウイルスの影響を受け、健康・衛生志向の空調システムへの移行も進めており、エコ&ウェルネスを目指した新たな空調の開発に取り組んでいます。
部品力の強化と空調のシステム化を推進し、省エネ、省資源、省コスト、省スペースを実現する製品開発に努めています。生産力の増強と生産効率・省エネの推進にも注力し、新工場の稼働やDXの推進を通じて、効率改善と省エネを進めています。さらに、人財育成を通じて企業体質の強化を図り、サステナビリティの視点の浸透と企業倫理の実践を通じて、次世代を担う人材の育成にも力を入れています。
これらの戦略は、不透明な経営環境の中で、木村工機が持続可能な社会への貢献と企業価値の最大化を目指すためのものです。同社は、環境問題や社会課題の解決を通じて事業機会の創出を図り、空調業界におけるリーダーとしての地位を確固たるものにしていく方針です。