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木村工機JP:6231
事業内容
木村工機は、空調関連機器の製造、販売、および関連工事を手がける企業です。同社は空調システム機器の開発、製造、販売を行う単一の事業セグメントを持っています。1945年に創業し、1952年にプレートフィンヒーター・クーラーの製法を確立して以来、業務用空調の製造販売に特化しています。
木村工機の事業は、技術力、生産力、営業力、製品力の4つの特徴を持っています。特許に裏付けられた技術で独自性の高い製品を提供し、個別受注生産を基本とした高品質な製品を効率的に生産しています。また、営業部門は技術本部と密接に連携し、迅速な技術サポートを提供しています。
同社の主力製品には、ヒートポンプ式の外調機や「ルーフトップ」シリーズがあります。これらの製品は、環境に配慮しつつ、細やかな調温調湿が可能です。また、工場用ゾーン空調機は大空間の空調に適しており、暑熱対策が必要な工場での利用に有用です。
木村工機の取引先は、総合建設業者や設備工事業者などの専門事業者、および施主やオーナーの企業です。製品は、これらの取引先を通じて最終需要者の建築物に設置されます。
同社の主な製品には、冷温水式エアハンドリングユニット(AHU)、冷温水式ファンコイルユニット(FCU)、空冷ヒートポンプ式空調機&外調機、工場用ゾーン空調機があります。これらの製品は、さまざまな建物や施設の空調ニーズに応えるために設計されています。
経営方針
木村工機は、空調システムの革新を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。同社は「知恵と汗を礎にして社会に貢献する」という社是のもと、環境に優しい空調製品の開発に注力しています。特に、温度、湿度、清浄度、気流を最適にコントロールする技術を追求し、業務用空調の分野でのリーダーシップを強化しています。
木村工機の成長戦略は、産業、商業、保健の3つの分野における「分野別最適空調」の推進にあります。産業分野では、職場環境の改善と製品の品質向上を目指し、商業分野では省エネと省スペースを通じて建物の付加価値を高めています。保健分野では、適切な温熱環境を提供し、衛生管理と健康増進に貢献しています。
同社は、空調システムメーカーへの進化を目指し、空調機器の性能向上と高度な制御技術の活用に取り組んでいます。また、カーボンニュートラル社会の実現に向け、技術研究センターを建設し、環境負荷を低減する製品開発を推進しています。これにより、地球温暖化対策に貢献し、企業価値の最大化を図っています。
さらに、木村工機は健康で衛生的な空気質の提供を重視し、新鮮空気の導入を目的とした外調機の分野を開拓しています。製造基盤の強化と地域環境の維持向上も重要な課題とし、八尾製作所の建替えや再生可能エネルギーの導入を進めています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進も同社の重点領域です。製品やサービス、製造プロセスの変革にデジタル技術を活用し、DX戦略を策定しています。これにより、業務効率の向上と新たなビジネスチャンスの創出を目指しています。人材育成にも力を入れ、社員が健康でやりがいを持って働ける環境を整えています。