AIメカテックJP:6227

時価総額
¥152億
PER
13.6倍
フラットパネル・ディスプレイ製造装置、半導体パッケージ製造装置の開発・製造・販売、インクジェット・プリンティング技術、ナノインプリント技術、フィルム応用技術の研究開発と提案。

沿革

2016年7月

株式会社日立製作所は液晶パネル等製造設備事業を新設分割により分社し、茨城県龍ケ崎市向陽台にAIメカテック株式会社(資本金450百万円)を設立。当社株式の大半をヒューストン・ホールディングス株式会社(2016年3月設立)に譲渡。

2016年9月

子会社南京日立科技有限公司(中華人民共和国江蘇省南京市)を、南京新創機電科技有限公司に商号変更。

2017年7月

当社がヒューストン・ホールディングス株式会社を吸収合併し、ヒューストン・ホールディングス株式会社は消滅、当社が存続会社となる。

2018年7月

新プロセス、新材料の開発をより効果的にサポートすることを目的にプロセス開発センタを開設。

2021年7月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行。

2023年3月

東京応化工業株式会社が、その半導体用・ディスプレイ用装置製造事業を吸収分割により承継させたプロセス機器事業分割準備株式会社につき、同日付でその全株式を取得し連結子会社としたうえ、吸収合併。

1990年3月

日立テクノエンジニアリング株式会社が、茨城県龍ケ崎市において電子部品製造設備の製造・販売を目的として竜ヶ崎工場を操業。

2001年10月

日立テクノエンジニアリング株式会社が株式会社日立製作所 土浦工場を会社分割により承継し、株式会社日立インダストリイズ発足。

2001年12月

中国南京熊猫電子有限公司(PANDA)との合弁により汎用印刷機を製造・販売する南京熊猫日立科技有限公司を設立。

2006年4月

株式会社日立製作所(産業プラント部門)、日立プラント建設株式会社、株式会社日立インダストリイズ、日立機電工業株式会社が統合し、株式会社日立プラントテクノロジー発足。

2007年4月

中国南京熊猫電子有限公司(PANDA)との合弁を解消し100%独資による南京日立科技有限公司へ社名変更。

2013年4月

株式会社日立製作所と株式会社日立プラントテクノロジーが合併、株式会社日立製作所 インフラシステム社 メカトロニクス事業本部を設立。

事業内容

AIメカテックは、フラットパネル・ディスプレイ(FPD)製造装置や半導体パッケージ製造装置の開発、製造、販売及びアフターサービスを手掛ける企業であり、連結子会社1社を含むグループ構成を有しています。同社の事業は大きく分けて、IJPSolution事業、半導体関連事業、LCD事業の3つのセグメントに区分されます。

IJPSolution事業では、インクジェット・プリンティング(IJP)技術を用いた有機ELパネルや量子ドットディスプレイの製造装置、ナノインプリント技術を活用したスマートグラスの製造装置、フレキシブルデバイスやデジタルサイネージ向けのプロセスと設備を提案しています。これらの技術は、次世代のディスプレイ製造や新たな通信ツールの量産化に貢献するものです。

半導体関連事業では、はんだボールマウンタ装置、ウエハハンドリングシステム、UV装置、エッチング・アッシング装置の開発・製造を行っており、これらは半導体パッケージ製造過程や半導体回路形成過程で使用されます。特に、高機能・小型化・薄型化が進む半導体業界において、同社の提供する装置は重要な役割を果たしています。

LCD事業では、テレビやスマートフォン等の液晶ディスプレイパネル生産工程に必要なシール塗布装置、液晶滴下装置、真空貼合せ装置の開発・製造・販売を行っています。これらの装置は、高精度な塗布技術や貼合せ技術を用いて、液晶ディスプレイの製造効率と品質向上に寄与しています。

南京新創機電科技有限公司は、AIメカテックの連結子会社として、これらの事業セグメントにおける製品開発と製造を支えています。AIメカテックグループは、先端技術を駆使した製造装置の提供を通じて、ディスプレイ産業や半導体産業の発展に貢献しているのです。

経営方針

AIメカテックは、デジタル化社会の進展を背景に、フラットパネル・ディスプレイ(FPD)や半導体パッケージ製造装置の分野で、革新的な技術と製品を提供することを目指しています。同社は、「先進・革新技術で未来を創造」を企業理念に掲げ、性能・品質世界一を目標に掲げています。この目標達成のため、不断の技術開発と顧客満足度の向上に注力しています。

経営戦略として、AIメカテックはFPD分野でのデファクトスタンダードの確立、ナノインプリント技術を活用した新規事業の創出、半導体関連分野での製品ラインアップの拡充と市場開拓を推進しています。これらの戦略は、デジタル化社会への移行を支える高品質な製品とサービスの提供を目的としています。

また、同社は経営環境の変化に対応し、LCD事業からIJPSolution事業と半導体関連事業への売上構成のシフトを図っています。この取り組みは、プレミアム・ディスプレイへの市場の流れと半導体の微細化・積層化に伴う需要拡大を捉え、持続的な成長を目指すものです。

開発方針においては、プロセス開発センタの活用や産学連携を通じて、微細塗布・高精度位置合わせ技術の応用研究に取り組んでいます。これにより、時代の先を見据えた装置の開発を進めています。

経営上の目標達成には、連結売上高及び連結営業利益・連結営業利益率の向上を重視し、収益力の強化に努めています。AIメカテックは、技術革新への貢献と新たな事業領域の開拓を通じて、中長期的な企業価値の向上を目指しています。