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守谷輸送機工業JP:6226
事業内容
守谷輸送機工業は、エレベーターの製造、販売、据付、保守・修理を行う企業です。同社は、国内外で事業を展開しており、特に荷物用および船舶用エレベーターに注力しています。国内では、2つの工場とテクニカルセンター、サービスセンター、10の支店・事務所を持ち、51のサービス拠点を通じて全国をカバーしています。
同社のエレベーター事業は、荷物用エレベーターを中心に展開されています。荷物用エレベーターは、フォークリフトでの使用に耐える堅牢性や冷凍・冷蔵倉庫向けの結露対策が求められます。守谷輸送機工業は、積載荷重2トン以上の中大型エレベーターや垂直自動搬送機「マックリフター」、自動車用エレベーターなど、多様なニーズに応える製品を提供しています。
船舶用エレベーターは、造船会社を顧客とし、大型外航船やフェリーに設置されます。これらのエレベーターは、船の振動や衝撃に耐える構造が求められます。守谷輸送機工業は、シンドラーエレベータ株式会社から技術を譲り受け、2003年から販売を開始し、国内外で事業を展開しています。
保守・修理事業では、顧客と保守契約や点検契約を結び、エレベーターのメンテナンスや修理、法定検査を行っています。契約形態は、フルメンテナンス契約とPOG契約に分かれ、長期的な利益確保を目指しています。守谷輸送機工業は、契約率の向上と解約率の低下に努め、収益性の向上を図っています。
経営方針
守谷輸送機工業は、成長戦略として国内市場における荷物用エレベーターの製造、販売、据付、保守・修理に注力しています。特に、物流施設やデータセンターなどの需要増加を背景に、生産能力の拡大を図っています。宇都宮工場の増改築や新工場の建設を通じて、効率的な生産体制を整えています。
同社は、エレベーターの安全性と安定稼働を確保するため、計画修理の提案を強化しています。社会インフラの老朽化に伴うメンテナンス需要の増加に対応し、故障を未然に防ぐことで、顧客の業務停滞リスクを軽減しています。これにより、保守契約の強化を図っています。
また、老朽化したエレベーターの入替需要を取り込むため、設計や施工の効率化を進めています。他社製品を含めた入替需要に対応し、競争力を高めています。さらに、船舶用エレベーターの販売拡大を目指し、新製品の開発や設計部門の強化を行っています。
守谷輸送機工業は、保守・部品製造の内製化を進め、製造販売から保守メンテナンスまで一貫したサービス提供を維持しています。これにより、安定した製品供給力とサービス品質の向上を図り、競争力を強化しています。
新市場への参入準備も進めており、既存事業の成長力を基盤に関連市場へのビジネス拡大を目指しています。成長投資を行い、長期的な成長を確保するための基盤作りを進めています。これにより、持続的な成長と企業価値の向上を実現しようとしています。