パンチ工業JP:6165

時価総額
¥110.3億
PER
プラスチック金型やプレス金型の部品製造・販売を主軸に、携帯電話外装や自動車部品など多岐にわたる製品を手掛ける。

沿革

1975年3月

東京都品川区において神庭商会株式会社を設立

1977年8月

商号をパンチ工業株式会社に変更

1982年8月

プラスチック金型用ハイス(高速度工具鋼)エジェクタピンの量産化に成功

1983年11月

岩手県北上市に北上工場を設置

1983年12月

金型部品の全国販売を開始

1989年5月

岩手県宮古市に当社子会社宮古パンチ工業株式会社を設立(現・宮古工場)

1990年10月

中国遼寧省大連市に盤起工業(大連)有限公司を設立(現・連結子会社)

1991年4月

プラスチック金型部品総合カタログ、プレス金型部品総合カタログを発行

1995年12月

中国遼寧省大連瓦房店市に工場を設置

1996年10月

千葉県飯岡町に千葉工場を設置(2001年12月に千葉県旭市に移転)

1999年7月

盤起工業(大連)有限公司においてISO9002認証を取得

2001年7月

盤起工業(大連)有限公司が大連市に中国国内販売拠点を設置

2002年5月

2002年8月

東京都大田区に東京ロジスティクスセンターを設置

盤起工業(大連)有限公司が東莞市に中国国内販売拠点を設置

2003年10月

2003年11月

中国遼寧省大連瓦房店市の工場を分離独立し、盤起工業(瓦房店)有限公司を設立(現・連結子会社)

盤起工業(大連)有限公司が上海市に中国国内販売拠点を設置

2003年12月

2004年5月

2004年7月

中国江蘇省無錫市に盤起工業(無錫)有限公司を設立(現・連結子会社)

中国広東省東莞市に盤起工業(東莞)有限公司を設立(現・連結子会社)

本社を東京都港区に移転

2006年3月

株式会社ピンテックの全株式を譲り受け、100%子会社化(現・連結子会社)

2006年10月

北上工場においてISO14001認証を取得

2006年11月

中国遼寧省大連市に大連盤起多摩弾簧有限公司を設立(現・連結子会社)

2008年3月

当社子会社宮古パンチ工業株式会社を吸収合併(現・宮古工場)

2008年12月

宮古工場においてISO14001認証を取得

2010年3月

盤起工業(大連)有限公司においてISO14001認証を取得

2010年9月

インド・チェンナイにPUNCH INDUSTRY INDIA PVT. LTD. を設立(現・連結子会社)

2011年1月

兵庫県加西市に兵庫工場を設置

2011年6月

大連盤起多摩弾簧有限公司から盤起弾簧(大連)有限公司に社名変更

2011年9月

千葉工場を閉鎖

2012年8月

マレーシアPANTHER PRECISION TOOLS SDN. BHD. (2014年1月にPUNCH INDUSTRY MALAYSIA SDN. BHD. に社名変更)と資本・業務提携(現・連結子会社)

2012年12月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2012年12月

2013年3月

2013年8月

2013年11月

2014年3月

2015年1月

2015年12月

2016年3月

2016年3月

2016年11月

2016年12月

2022年4月

2022年10月

東京ロジスティクスセンターを神奈川県横浜市に移転

盤起工業(大連)有限公司が中国重慶市に生産・物流拠点として重慶工場を設置

マレーシアPANTHER PRECISION TOOLS SDN. BHD.(2014年1月にPUNCH INDUSTRY MALAYSIA SDN. BHD. に社名変更)を完全子会社化

インドネシア・ジャカルタにPT. PUNCH INDUSTRY INDONESIA を設立(現・連結子会社)

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

盤起工業(大連)有限公司においてAS9100認証を取得

ベトナム・ビンズン省にPUNCH INDUSTRY MANUFACTURING VIETNAM CO. LTD. を設立(現・連結子会社)

盤起工業(大連)有限公司が熱処理工程においてNadcap認証を取得

本社を東京都品川区に移転

米国イリノイ州にPUNCH INDUSTRY USA INC. を設立(現・連結子会社)

盤起工業(大連)有限公司が「シングル部品」分野においてIRIS認証を取得

東京証券取引所プライム市場に移行

株式会社ASCeの全株式を取得し子会社化(現・連結子会社)

事業内容

パンチ工業株式会社(以下、同社)とそのグループ会社は、プラスチック金型やプレス金型の部品製造・販売を主軸に事業を展開しています。金型は、電気製品や自動車など多岐にわたる分野で使用される金属型であり、同社はこれらの金型に必要な部品の製造に特化しています。具体的には、プラスチック金型部品としてスプルーブシュ、ゲートブシュ、エジェクタピンなど、プレス金型部品としてダイセットガイド、パンチ、ストリッパガイドなどを製造しています。

同社グループは、国内外において幅広い事業展開を行っており、国内ではパンチ工業株式会社がグループの統括機能を果たし、ピンテックや株式会社ASCeなどが特定の製品製造に特化しています。ピンテックはプラスチック金型部品の製造販売を、ASCeはFA機器の設計製造を担当しています。

海外事業では、中国、東南アジア、インド、米国を中心に展開しており、中国では大連パンチを中心に6工場で製造活動を行い、東南アジアではマレーシアパンチが統括機能を果たしています。また、ベトナム工場では日本向けのカタログ品の一部を製造販売しています。

同社は、熱処理技術や研削加工技術を活かした社内生産と、約300社の協力工場による社外生産を軸に、多品種の標準製品から特注品まで幅広く対応しています。販売面では、全国に11ヵ所の販売拠点を配置し、インターネットを活用したWeb受注体制や3次元CAD対応を強化しています。これにより、自動車や家電など多方面にわたる約6千社の顧客との取引を通じて、安定的な受注基盤を築いています。

経営方針

パンチ工業株式会社(以下、同社)は、金型部品業界でのトップブランド確立を目指し、製販一体企業としての優位性を活かした高収益企業への成長を目標に掲げています。同社の経営理念には、チャレンジ精神を持ち続けること、若い行動力とフレキシブルな発想を大切にすること、そして環境への配慮や法令遵守を通じて社会に貢献することが含まれています。

中期経営計画「バリュークリエーション2024」では、新規・既存事業の拡大、生産体制の強化、R&D強化を重点経営課題としています。これらの課題に対応するため、DX推進、財務戦略、サステナビリティを経営基盤の強化策として位置づけています。

新規・既存事業の拡大では、自動化・省人化需要を新たな成長エンジンとし、特注品で培った技術力を応用してFA領域の特注品販売拡大に取り組んでいます。また、受注システムの改良やお客様フォロー体制の強化を通じて、日本・中国の販売強化と、日本・中国以外の販売網拡大を目指しています。

生産体制の強化では、グローバル調達の強化、海外工場の生産キャパシティ・技術・品質の改善、国内工場の生産量向上、グループ生産体制の整備を行っています。ITツールを活用した業務効率化も進めており、自動化・省力化による生産性改善を図っています。

R&D強化では、技術力の向上と新技術開発に注力しており、特に航空宇宙関連に注目しています。2023年5月には、民間企業で世界初の月面探査に挑む企業との技術パートナー契約を締結しました。

DX推進では、ITツールを活用した新サービスの構築や、社内ITインフラの刷新、データ整備・分析の強化に取り組んでいます。財務戦略では、ROI経営に注力し、企業価値の向上を目指しています。サステナビリティでは、脱炭素や人権尊重など、地球環境や社会の課題解決に積極的に取り組んでいます。

これらの戦略を通じて、同社は持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。