太陽工機JP:6164

時価総額
¥81.9億
PER
研削盤の製造・販売を行い、立形研削盤(Vertical Mate、CVG、NVGH、IGV、PGV、USGシリーズ)、横形研削盤(IGH、CGN、CGX、MGXシリーズ)、その他専用研削盤(TGNシリーズ等)を提供。

沿革

1988年5月

有限会社太陽工機から株式会社太陽工機(資本金5,000千円)に組織変更。

1988年10月

新潟県長岡市南陽に本社工場完成、工作機械事業を本格的に開始。

1989年10月

立形研削盤(専用機)開発。

1990年10月

立形研削盤(汎用機)を開発し、シリーズ化して製造販売を開始。

1994年3月

株式会社池貝が資本参加(持株比率64.0%)し、株式会社池貝の連結子会社となる。

1997年2月

本社工場に組立工場を増設し、生産拠点の一元化達成。

1998年5月

名古屋市中区に名古屋営業所(現 中部営業所)開設。

2000年10月

大阪府吹田市に大阪営業所(現 西部営業所)開設。

2001年5月

株式会社池貝の民事再生法申請を受けて、株式会社森精機製作所(現 DMG森精機株式会社)が資本参加(当初持株比率40.0%)し、同社の連結子会社となる。

2003年7月

東京都江東区に東京営業所(現 東部営業所)開設。

2004年6月

タイ・バンコクに駐在員事務所開設。

2005年6月

本社工場を現在の新潟県長岡市雲出工業団地に新設し、移転。

2005年10月

立形研削盤(標準機)NVGシリーズを開発し、製造販売を開始。

2006年1月

北九州市小倉北区に九州営業所開設。(現在は閉鎖)

2007年3月

小型立形研削盤(標準機)SVGシリーズを開発し、製造販売を開始。

2007年12月

ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2008年10月

立形研削盤NVGHシリーズを開発し、製造販売を開始。

2009年5月

大型機組立工場を増設。

2009年8月

中国・北京に駐在員事務所開設。

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。

2010年6月

立形研削盤Vertical Mateシリーズを開発し、製造販売を開始。

2010年10月

大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

2013年10月

アメリカ・シカゴに駐在員事務所開設。

2014年10月

立形研削盤CVGシリーズ、PGVシリーズを開発し、製造販売を開始。

2016年7月

立形研削盤USGシリーズを開発し、製造販売を開始。

2021年10月

円筒研削盤CGXシリーズを開発し、製造販売を開始。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。

2022年11月

円筒研削盤MGXシリーズを開発し、製造販売を開始。

事業内容

太陽工機は、研削盤の製造及び販売を主な事業としています。研削盤は、工作機械で加工されたワークピースを高速回転する砥石で研磨する機械で、自動車エンジンのトランスミッションや産業機械のベアリングなど、高精度が求められる部品の品質保持に不可欠です。

同社は、立形研削盤と横形研削盤、その他専用研削盤の三つのセグメントで製品を展開しています。立形研削盤では、部品の内外径や端面の加工に特化したVertical Mateシリーズ、特注仕様可能なCVGシリーズ、高剛性のNVGHシリーズなどを提供。小型部品加工にはIGVシリーズやPGV、USGシリーズがあります。

横形研削盤では、CNC内面研削盤のIGHシリーズや円筒研削盤のCGNシリーズ、その後継機CGXシリーズ、複合加工が可能なMGXシリーズを展開し、高精度と剛性を追求しています。

その他専用研削盤では、ネジ部品加工に特化したTGNシリーズなど、多様なニーズに応える製品を提供しています。

太陽工機は、DMG森精機株式会社を親会社とするDMG森精機グループの一員として、研削盤の製造・販売を行っており、その高度な技術力で業界内での地位を確立しています。

経営方針

太陽工機は、高精度と剛性を兼ね備えた研削盤と研削技術の提供を通じて、グローバルな未来産業社会の基盤を支えることを目指しています。同社は、売上高100億円、営業利益10億円(営業利益率10.0%)を2023年度の目標として掲げており、成長の過程にあると位置づけています。

経営戦略としては、国内市場における立形研削盤の開発・販売をリードしつつ、海外市場での拡大を目指しています。特に、ドイツでの展示会やトルコ、ポーランド、ドイツからの顧客訪問、海外サービス担当者のトレーニングを通じて、海外営業活動を強化し、サービス体制の確立を進めています。

製品開発においては、労働力不足や熟練技術の補完を目的とした自動化・省人化ニーズに応えるため、研削盤を核としたトータルシステムの開発力を強化し、新市場開拓にも注力しています。また、法令遵守とコンプライアンス強化にも取り組んでおり、教育研修を継続的に実施し、全従業員の意識向上を図っています。

太陽工機は、これらの戦略を通じて、市況に適応した会社規模の維持と、好況・不況に左右されずに収益を確保できる基盤の構築、企業体制の安定化を目指しています。持続的な成長と安定した経営基盤の整備に向けた取り組みは、同社の中期経営計画の重点領域として位置づけられています。