ソディックJP:6143

時価総額
¥408.8億
PER
放電加工機、マシニングセンタ、金属3Dプリンタの開発・製造・販売を行う工作機械事業、射出成形機の開発・製造・販売を手掛ける産業機械事業、麺製造プラントや包装米飯製造装置などの食品機械事業、リニアモータ応用製品やセラミックス製品の開発・製造・販売を展開するその他事業。

沿革

1976-08横浜市緑区(現 青葉区)桜台に資本金2,000万円で設立、放電加工機の開発・製造・販売を開始
1976-12横浜市緑区(現 都筑区)池辺町に本社・工場を移転
1978-12横浜市港北区新羽町に本社・工場を移転
1980-06福井県坂井郡(現 坂井市)坂井町に福井事業所を開設
1980-08米国Sodick-Inova Inc.(現Sodick, Inc.)に資本参加
1982-03米国にSodick Ltd.を設立
1982-06横浜市緑区(現 都筑区)池辺町に関係会社株式会社エス・アンド・オー(株式会社ケイ・エッチ・エスと合併)を設立
1982-07横浜市港北区新羽町に関係会社ソディックリース株式会社を設立
1982-08(旧)株式会社北陸ソディック(富山県高岡市)を吸収合併、(新)株式会社北陸ソディックに営業の譲渡を実施
1982-10横浜市港北区新横浜に本社を移転
1983-03ドイツ・フランクフルト市にSodick Europe GmbHを設立
1983-12Sodick, Inc.がSodick Ltd.を吸収合併
1986-02東京証券取引所市場第二部へ株式を上場
1987-08石川県加賀市に加賀事業所を開設
1988-01加賀事業所敷地内にセラミック工場を開設
1988-11タイにSodick(Thailand)Co.,Ltd.を設立(日本アジア投資株式会社と合弁)
1989-03横浜市緑区(現 都筑区)仲町台に技術・研修センターを開設
1989-11加賀事業所敷地内に射出成形機工場を開設
1991-04ジャパックス株式会社に資本参加
1991-05中国・上海市に上海沙迪克軟件有限公司を設立
1992-10ジャパックス株式会社より放電加工機に関する部門の営業の一部を譲受
1994-12中国・蘇州市に蘇州沙迪克特種設備有限公司を設立
1997-01横浜市都筑区仲町台の技術・研修センター内に本社を移転
1997-04中国・上海市に沙迪克機電(上海)有限公司を設立
1997-10国際標準化機構の定める品質保証規格「ISO 9002」を加賀事業所・福井事業所で取得
2000-05株式交換により株式会社ケイ・エッチ・エス(現 株式会社ソディックエフ・ティ)を完全子会社化
2001-08連結子会社株式会社ソディックプラステックがジャスダック市場に上場
2005-12連結子会社株式会社ソディックハイテックが大阪証券取引所「ヘラクレス」スタンダードに上場
2006-07中国・福建省に沙迪克(厦門)有限公司を設立
2007-03食品機械事業へ進出
2008-11連結子会社株式会社ソディックハイテック株式への公開買付けの実施
2009-03連結子会社株式会社ソディックCPCを吸収合併
2009-10連結子会社株式会社ソディックハイテックを吸収合併
2010-05LED照明事業の開始
2011-11連結子会社株式会社ソディックプラステック株式への公開買付けの実施
2012-07連結子会社株式会社ソディックプラステックを吸収合併
2013-02タイでSodick(Thailand)Co.,Ltd.の第2工場竣工
2013-12株式会社OPMラボラトリーに資本参加
2015-01ソディック東京ショールーム開設
2015-03東京証券取引所市場第一部銘柄へ指定
2016-04加賀事業所敷地内に食品機械工場を開設
2017-11ソディック東京ショールーム閉鎖
2018-02米国Sodick, Inc. テックセンターを新設(移転)
2018-05横浜市都筑区仲町台の技術・研修センター内に2号棟(研究開発棟)を新設
2018-11加賀事業所敷地内にマルチファクトリーを竣工
2019-04英国Sodick Europe Ltd. テックセンターを新設(移転)
2019-07中国・上海市に蘇比克富夢(上海)貿易有限公司を設立
2020-09株式会社OPMラボラトリーを清算
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2022-07株式会社ソディックエフ・ティより放電加工機用消耗品の開発、製造、販売事業を承継
2023-01中国・福建省の沙迪克(厦門)有限公司内に、新工場を竣工

事業内容

ソディックは、複数の事業セグメントを通じて幅広い製品とサービスを提供しています。主要な事業セグメントには、工作機械事業、産業機械事業、食品機械事業、そしてその他の事業が含まれます。

工作機械事業では、放電加工機、細穴放電加工機、マシニングセンタ、金属3Dプリンタ、放電加工機消耗品の開発、製造、販売を行っています。これらの製品は、ソディック自身やその関連会社によって国内外で製造されており、ソフトウェア開発も行っています。

産業機械事業では、射出成形機の開発、製造、販売を手掛けています。このセグメントも、ソディックとそのタイの子会社が中心となっています。

食品機械事業では、麺製造プラント、製麺機、包装米飯製造装置などの開発、製造、販売を行っており、中国の子会社が主に担当しています。

その他の事業としては、精密金型・精密成形事業、要素技術事業があります。精密金型やプラスチック成形品の設計、製造、販売、リニアモータ応用製品やセラミックス製品の開発、製造、販売を行っています。

これらの事業は、ソディック及びその国内外の子会社や関連会社によって支えられており、各事業が有機的に結合し、協生して事業の発展に寄与しています。ソディックは、これらの事業を通じて、多岐にわたる産業分野に対して高品質な製品とサービスを提供しています。

経営方針

ソディックは、長期経営計画「Next Stage 2026」を推進しており、2026年までに売上高1,250億円、営業利益170億円を目指しています。この計画では、技術革新への対応、自動化・省人化ラインナップの強化、放電加工機の競争力維持、成長市場での販売体制強化、金属3Dプリンタの販売・研究開発加速、精密マシニングセンタの販売強化、生産工場のマルチファクトリー化による生産体系の最適化など、多角的な施策を実施しています。

同社は、工作機械事業、産業機械事業、食品機械事業を主軸に、技術革新や自動化への対応、海外市場での売上高比率向上、軽金属射出成形機の拡販、IoT・AIを活用したソリューション力の強化などに注力しています。特に、工作機械事業では2026年に売上高76,000百万円、セグメント利益15,000百万円を目標に掲げ、産業機械事業では売上高24,000百万円、セグメント利益2,400百万円を目指しています。食品橥械事業も、売上高15,000百万円、セグメント利益2,000百万円の目標を設定しており、海外売上高比率の向上や製品開発、販路確立に力を入れています。

財務面では、ROE 8%以上(5年平均)、ネットキャッシュプラス、自己資本比率50%以上を目標に掲げ、株主還元にも注力しています。DOE 2%以上かつ総還元性向40%以上を目指し、サステナブルな成長と株主価値の向上を図っています。

ソディックは、これらの戦略を通じて、技術革新や市場ニーズの変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。