ダイジェット工業JP:6138

時価総額
¥27.9億
PER
7.9倍
超硬工具の製造販売を中心に、焼肌チップ、切削工具、耐摩耗工具、附帯工具類の生産と販売を手がける企業。

事業内容

ダイジェット工業は、超硬工具の製造販売を主な事業としています。同社は、日本を拠点に、米国法人のDIJET INC.とドイツ法人のDIJET GmbH、さらに関連会社の黛杰漢金(滄州)精密模具有限公司(中国法人)と共に事業を展開しています。

ダイジェット工業の事業セグメントには、焼肌チップ、切削工具、耐摩耗工具、その他の工具類があります。焼肌チップは、同社が直接受注し、生産・販売を行っています。切削工具は、同社が製造し、DIJET INC.やDIJET GmbHを通じて販売されています。

耐摩耗工具は、ダイジェット工業と関連会社の黛杰漢金が直接受注し、生産・販売を行っています。その他の工具類は、上記製品に付随するもので、同社やDIJET INC.、DIJET GmbHが製造・販売しています。販売方式は、代理店や特約店を通じた販売と直販の両方を採用しています。

経営方針

ダイジェット工業は、成長戦略として「経営は創造である」という理念を掲げています。この理念のもと、同社は独創的な技術開発を通じて世界に貢献し、社員の自己啓発を促進することを目指しています。具体的には、自由な発想で新製品や新技術を開発し、既成概念を打ち破ることを重視しています。

同社は、売上高営業利益率を中長期的に10%以上とすることを目標に掲げています。さらに、第100期からはROICを5%以上とすることも目指しています。また、配当性向については、従来の25%から35%に引き上げる方針を示しています。これにより、株主への利益還元を強化しつつ、持続的な成長を図ります。

ダイジェット工業は、販売体制の強化を重要な課題としています。得意商品の受注生産体制を確立し、海外拠点との連携を強化することで、持続可能な世界販売体制を整備します。また、マーケティング戦略に基づき、自社製品の強みを活かした市場開拓を進めています。

収益性の向上と生産技術力の強化も同社の重点領域です。原価低減を徹底し、自動化と業務効率改善を通じて製造工程を短縮します。これにより、生産性を最大化し、原材料価格の上昇リスクにも対応できる体制を構築します。

新製品の開発促進も重要な戦略です。「高速・高能率・高精度」をキーワードに、新製品開発体制を再構築し、ユーザーニーズに即した提案型商品や革新的なオリジナル商品を開発します。環境負荷低減や次世代製品の開発にも注力しています。

人事労務施策の推進では、新人事制度の定着を通じて人材育成を促進します。働き方改革や健康経営を推進し、生産性の向上と労働環境の整備を図ります。また、女性活躍推進にも取り組んでいます。

社会的責任の対応として、コーポレートガバナンスの充実やコンプライアンス体制の整備を進めています。リスクマネジメント体制の推進や大規模自然災害への対策も強化し、ESGを重視したサステナブル経営を推進しています。