小池酸素工業JP:6137

時価総額
¥347.6億
PER
11.3倍
機械装置、高圧ガス、溶接機材の製造・販売を手がけ、中大型切断機やガス自動切断機、医療用ガスなどを提供する企業。

事業内容

小池酸素工業は、機械装置、高圧ガス、溶接機材の製造、仕入、販売を行う企業グループです。グループは、小池酸素工業を中心に、18の子会社と23の関連会社で構成されています。各事業セグメントは、機械装置、高圧ガス、溶接機材の3つに分かれています。

機械装置セグメントでは、中大型切断機、ガス自動切断機、ガス溶断器具、溶接機械を取り扱っています。小池酸素工業はこれらの製造と販売を行い、子会社や関連会社を通じて国内外での製品供給を行っています。特に、コイケテックやコイケアロンソンなどの子会社が製造を担当しています。

高圧ガスセグメントでは、酸素、窒素、アルゴン、溶解アセチレン、プロパンガスなどの工業用・医療用ガスを取り扱っています。小池酸素工業はこれらのガスを製造、仕入、販売し、関連会社を通じて広範なネットワークで供給しています。医療用ガスや医療機器もこのセグメントに含まれます。

溶接機材セグメントでは、溶接棒、電気溶接機、安全保護具などを取り扱っています。小池酸素工業はこれらの製品を販売し、一部は関連会社を通じて仕入れています。子会社や関連会社を通じて、国内外での販売を行っています。

経営方針

小池酸素工業は、ガス・溶接・切断の総合製造・販売会社として、世界市場での顧客満足と信頼を獲得することを経営理念に掲げています。同社は、株主や顧客、取引先、従業員にとって価値を高める企業であり続けるため、新しい技術の創出と人・技術・環境の調和を図ることを目指しています。

同社の中期経営計画「NEXT STAGE 2026」では、世界市場での顧客満足の実現と収益基盤の強化、持続的成長に向けた経営基盤の強化、資本コストと株価を意識した経営の実現を主要課題としています。これにより、取引先や従業員、社会、株主などのステークホルダーと共に価値を創造し、持続的な成長を目指しています。

具体的な成長戦略として、同社は魅力ある製品の提供と顧客サービスの高度化を通じて顧客利益の向上を図り、新たな収益事業の模索を進めています。また、人的資本経営の強化やDX推進、サステナブル経営の推進を通じて、経営基盤の強化を図っています。

同社は、2027年3月期に向けて、連結売上高570億円、経常利益63億円、経常利益率11%を目標としています。また、ROEとROICをそれぞれ10%とし、配当性向30%以上を掲げています。これらの指標を重要視し、企業価値の向上に努めています。

経営環境としては、米国の政策や中国の景気低迷、地政学的リスクに注視しつつ、新技術・新製品の開発やグループ会社との連携強化を進めています。特に、機械装置部門ではDBCファイバーレーザー切断機の販売強化、高圧ガス部門では新規顧客の獲得と価格改定、溶接機材部門では新製品の拡販に注力しています。その他、カーボンニュートラル時代を見据えた新製品開発やヘリウムリサイクル事業の拡大にも取り組んでいます。